シラバス情報

科目授業名称(和文) Name of the subject/class (in Japanese)
有機化学2−2
科目授業名称(英文) Name of the subject/class (in English)
Organic Chemistry (2-2)
授業コード Class code
9923B39
科目番号 Course number
23CHORC302

教員名
木村 力
Instructor
Tsutomu Kimura

開講年度学期
2024年度後期
Year/Semester
2024 Second Semester
曜日時限
水曜6限
Class hours
Wednesday 6th Period

開講学科・専攻 Department
理学部第二部 化学科

Department of Chemistry, Faculty of Science Division Ⅱ
単位数 Course credit
2.0単位
授業の方法 Teaching method
講義

Lecture
外国語のみの科目(使用言語) Course in only foreign languages (languages)
-
授業の主な実施形態 Main class format
① [対面]対面授業/ [On-site] On-site class

概要 Description
3年前期までの有機系科目では、求核剤が求電子剤を攻撃する極性反応を中心に学んできましたが、遷移金属触媒、ラジカル、カルベンを利用すれば、通常の極性反応では実現できない化学変換を達成することができます。本科目では、遷移金属触媒、ラジカル、カルベンの反応と反応機構について深く学びます。
目的 Objectives
有機化学2−2では、遷移金属触媒、ラジカル、カルベンの反応および機構にについて深く学ぶ。
本学科のポリシーに定める「化学の基礎に関する正しい理解と、幅広い応用分野に関する広い知識を持った人材を育成する。」を具体的に実現するための科目です。
講義で扱う内容項目については、少なくとも単位取得程度には十分に理解・習得できる、さらには身に付けたものを適切に応用できることを目的とします。
到達目標 Outcomes
1. 遷移金属触媒、ラジカル、カルベンの特徴を掴み、「なぜ」そして「どのように」反応が起こるかを説明できる。
2. どのような場面で利用されているか説明できる。
卒業認定・学位授与の方針との関係(学部科目のみ)
リンク先の [評価項目と科目の対応一覧]から確認できます(学部対象)。
履修登録の際に参照ください。
​You can check this from “Correspondence table between grading items and subjects” by following the link(for departments).
https://www.tus.ac.jp/fd/ict_tusrubric/​​​
履修上の注意 Course notes prerequisites
3年前期までに履修できる有機化学系の科目の内容を相応に理解していることが望ましい。 
各章の資料をLETUSで配布します。
毎回講義に出席すること。
到達度評価を必ず受けること。
アクティブ・ラーニング科目 Teaching type(Active Learning)
課題に対する作文 Essay
-

準備学習・復習 Preparation and review
LETUSに掲載されている講義資料を事前に読むこと。
講義資料をみて復習すること。
内容理解に必要な基礎事項の確認や予習・復習を各自十分に行うこと。一般的な目安として、1単位の授業科目の標準学修時間は、45時間とされています。
成績評価方法 Performance grading policy
到達度評価(100%)
学修成果の評価 Evaluation of academic achievement
・S:到達目標を十分に達成し、極めて優秀な成果を収めている
・A:到達目標を十分に達成している
・B:到達目標を達成している
・C:到達目標を最低限達成している
・D:到達目標を達成していない
・-:学修成果の評価を判断する要件を欠格している

・S:Achieved outcomes, excellent result
・A:Achieved outcomes, good result
・B:Achieved outcomes
・C:Minimally achieved outcomes
・D:Did not achieve outcomes
・-:Failed to meet even the minimal requirements for evaluation

教科書 Textbooks/Readings
教科書の使用有無(有=Y , 無=N) Textbook used(Y for yes, N for no)
N
書誌情報 Bibliographic information
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MyKiTSのURL(教科書販売サイト) URL for MyKiTS(textbook sales site)
教科書および一部の参考書は、MyKiTS (教科書販売サイト) から検索・購入可能です。
https://mirai.kinokuniya.co.jp/tokyorika/​​​

It is possible to search for and purchase textbooks and certain reference materials at MyKiTS (online textbook store).
​​https://mirai.kinokuniya.co.jp/tokyorika/

参考書・その他資料 Reference and other materials
ウォーレン 有機化学 下 第2版
J. Clayden, N. Greeves, S.Warren 著
野依 良治, 奥山 格, 柴崎 正勝, 檜山 爲次郎 監訳
株式会社 東京化学同人
2015年発行, 9784807908721

授業計画 Class plan
第1回:1.1 遷移金属錯体の性質
遷移金属錯体の構造と電子数を説明できる。

第2回:1.2 遷移金属触媒反応の機構
酸化的付加、還元的脱離、移動挿入反応、β脱離、トランスメタル化を説明できる。

第3回:1.3 カップリング反応(1)
アルケンと有機ハロゲン化物のカップリング反応(Heck反応)を説明できる。

第4回:1.3 カップリング反応(2)
Stilleカップリング、鈴木カップリング、薗頭反応、Buchwald-Hartwig反応を説明できる。

第5回:1.4 その他の遷移金属触媒反応
ヒドロホルミル化、辻ーTrost反応、Wacker酸化、アルケンメタセシスを説明できる。

第6回:2.1 ラジカルの性質
ラジカルの一般的な性質について説明できる

第7回:2.2 ラジカルの生成法
カルベンの生成法(ホモリシス、電子移動(還元)、引抜反応、付加反応、脱離反応)を説明できる。

第8回:2.3 ラジカル-ラジカル反応
ピナコールカップリング、McMurryカップリング、アシロイン縮合を説明できる。

第9回:2.4 ラジカル置換反応および ラジカル付加反応
ラジカル連鎖反応によるアルカンのハロゲン化、アリル位臭素化、臭化アルキルの還元を説明できる。また、アルケンとラジカルの付加反応によるC-C結合形成反応を説明できる。

第10回:3.1 カルベンの性質
カルベンの一般的な性質を説明できる。

第11回:3.2 カルベンの生成法
カルベンの生成法(ジアゾ化合物の分解、α脱離)を説明できる。

第12回:3.3 シクロプロパン化反応
カルベンとアルケンのシクロプロパン化を説明できる。

第13回:3.4 カルベンの C-H 挿入反応
カルベンの C-H 挿入反応を説明できる。

第14回:3.5 カルベンの転位反応
カルベンの転位反応を説明できる。

第15回:到達度評価および解説
本科目内容の到達度(達成度、修得度)の確認と内容に関する解説を行う。

授業担当者の実務経験 Work experience of the instructor of the class
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教育用ソフトウェア Educational software
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備考 Remarks
本科目についての教職に関する科目の扱いは、念のため学修簿を確認すること。
オフィスアワーについては、都合による変更等もありうるので、講義時などに直接教員に問い合わせること。

授業でのBYOD PCの利用有無 Whether or not students may use BYOD PCs in class
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授業での仮想PCの利用有無 Whether or not students may use a virtual PC in class
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