シラバス情報

科目授業名称(和文) Name of the subject/class (in Japanese)
道徳教育 (K科)(水・5)
科目授業名称(英文) Name of the subject/class (in English)
Moral Education (K科)(水・5)
授業コード Class code
9920801
科目番号 Course number
T1FTMIG201

教員名
井藤 元
Instructor
Gen Ito

開講年度学期
2024年度前期
Year/Semester
2024 Spring Semester
曜日時限
水曜5限
Class hours
Wednesday5th Period

開講学科・専攻 Department
理学部第二部(教職科目)

A course of teacher education, the Faculty of Science Division Ⅱ
単位数 Course credit
2.0単位
授業の方法 Teaching method
講義

Lecture
外国語のみの科目(使用言語) Course in only foreign languages (languages)
-
授業の主な実施形態 Main class format
⑤ [対面]ブレンド型授業/ [On-site] Blended format (must include 50%-or-more classes held on-site)

概要 Description
【授業の概要】
道徳が「特別の教科」に変更されたことにより、現在、道徳教育のあり方をめぐって議論が進められているが、そうした転換期にあって、「そもそも道徳とは何か?」「道徳教育は可能なのか?」「道徳教育はいかになされるべきか?」といった根本的で重要な問いに向き合うことは不可欠であろう。本講義ではそうした原理的な問いに立ち返りつつ、今後の道徳教育のあり方を問うべく、道徳教育の歴史、現状、課題について概説する。そしてそのうえで優れた道徳教育の実践を紹介し、履修者自らが授業を構成していくための知識の修得を目指す。

目的 Objectives
本講義は道徳の本質を問い直し、そのうえで今後の道徳教育のあり方についての展望を与えることを目指すものである。
到達目標 Outcomes
【到達目標】
①道徳教育の歴史について理解する。
②道徳教育の現状と課題について把握する。
③自ら「道徳」の授業を組み立てることができる。
卒業認定・学位授与の方針との関係(学部科目のみ)
リンク先の [評価項目と科目の対応一覧]から確認できます(学部対象)。
履修登録の際に参照ください。
​You can check this from “Correspondence table between grading items and subjects” by following the link(for departments).
https://www.tus.ac.jp/fd/ict_tusrubric/​​​
履修上の注意 Course notes prerequisites
授業への積極的な参加を求める。
アクティブ・ラーニング科目 Teaching type(Active Learning)
課題に対する作文 Essay
-

準備学習・復習 Preparation and review
毎回の準備、復習を参照すること。
成績評価方法 Performance grading policy
①毎回の授業で配布するコメントシート(60%)
②到達度評価(40%)
①と②を合算し、総合的に評価する。
学修成果の評価 Evaluation of academic achievement
・S:到達目標を十分に達成し、極めて優秀な成果を収めている
・A:到達目標を十分に達成している
・B:到達目標を達成している
・C:到達目標を最低限達成している
・D:到達目標を達成していない
・-:学修成果の評価を判断する要件を欠格している

・S:Achieved outcomes, excellent result
・A:Achieved outcomes, good result
・B:Achieved outcomes
・C:Minimally achieved outcomes
・D:Did not achieve outcomes
・-:Failed to meet even the minimal requirements for evaluation

教科書 Textbooks/Readings
教科書の使用有無(有=Y , 無=N) Textbook used(Y for yes, N for no)
Y
書誌情報 Bibliographic information
井藤元編『ワークで学ぶ道徳教育 増補改訂版』(ナカニシヤ出版、2020年)
MyKiTSのURL(教科書販売サイト) URL for MyKiTS(textbook sales site)
教科書および一部の参考書は、MyKiTS (教科書販売サイト) から検索・購入可能です。
https://mirai.kinokuniya.co.jp/tokyorika/​​​

It is possible to search for and purchase textbooks and certain reference materials at MyKiTS (online textbook store).
​​https://mirai.kinokuniya.co.jp/tokyorika/

参考書・その他資料 Reference and other materials
授業中適宜紹介する。

授業計画 Class plan
第1回 イントロダクション(対面)
 準備学習:本講義が教職課程の中でどこに位置づく科目なのかを理解しておく。
 授業内容:道徳教育を学ぶ意義について理解する。
 復習:参考文献一覧に示した著作を読み、理解を深める。 


第2回 道徳教育の現状と課題(対面)
 準備学習:道徳教育の現状と課題について、文献やインターネットで調べる。
 授業内容:①「道徳の教科化」について
      ②教科化により何が変わるか
      ③評価の問題
 復習:参考文献一覧に示した著作を読み、理解を深める。


第3回 心の教育について(対面)
 準備学習:心の教育について、文献やインターネットで調べる。
 授業内容:①心の教育は可能か
      ②複数化される自己
      ③「キャラ」について
 復習:参考文献一覧に示した著作を読み、理解を深める。


第4回 人権教育について(オンライン非同期)
 準備学習:人権教育について、文献やインターネットで調べる。
 授業内容:①「青い目茶色い目」の実践
      ②社会現実と教育現実
      ③人権教育に関するさまざまな実践
復習:参考文献一覧に示した著作を読み、理解を深める。

第5回 いのちの教育について(対面)
 準備学習:いのちの教育ついて、文献やインターネットで調べる。
 授業内容:①いのちの教育は可能か
      ②デスエデュケーションについて
      ③様々ないのちの教育の実践
 復習:参考文献一覧に示した著作を読み、理解を深める。 

第6回 道徳性の発達理論(対面)
 準備学習:道徳性に発達理論について文献などで調べ、整理しておく。
 授業内容:①ピアジェによる道徳性の発達理論
      ②コールバーグによる道徳性の発達理論
      ③ギリガンによる道徳性の発達理論
      ④ケアリング論について
 復習:参考文献一覧に示した著作を読み、理解を深める。
  
  
第7回 道徳教育の歴史①—戦前の道徳教育(対面)
 準備学習:戦前の道徳教育の歴史について文献やインターネットで調べる。
 授業内容:①教育勅語のもとでの道徳教育
      ②「修身教育」について
      ③国民学校における道徳教育
 復習:参考文献一覧に示した著作を読み、理解を深める。


第8回 道徳教育の歴史②—戦後の道徳教育(オンライン非同期)
 準備学習:戦後の道徳教育の歴史について文献やインターネットで調べる。
 授業内容:①「道徳の時間」の特設
      ②社会科と道徳教育
      ③『心のノート』について
 復習:参考文献一覧に示した著作を読み、理解を深める。


第9回 情報モラル(対面)
 授業準備:情報モラルについて文献やインターネットで調べる。
 授業内容:①情報モラルとは何か
      ②情報手段の活用
      ③情報モラルに関する具体的実践
 復習:参考文献一覧に示した著作を読み、理解を深める。


第10回 悪の体験と子どもの発達(対面)
 準備学習:悪とは何かについて、文献やインターネットで調べる。
 授業内容①子どもと悪
     ②悪の体験と教育の限界点
     ③悪の体験と自己の変容
 復習:参考文献一覧に示した著作を読み、理解を深める。

第11回 他者とのかかわり(対面)
 授業準備:他者理解を促す道徳教育の実践について文献やインターネットで調べる。
 授業内容:①他者とは何か
      ②対話・共感・共同
      ③他者理解をひろげる道徳の授業
 復習:参考文献一覧に示した著作を読み、理解を深める。
 
第12回 シティズンシップ教育について(オンライン非同期)
 準備学習:シティズンシップ教育について文献やインターネットで調べる。
 授業内容:①市民教育としての道徳教育
      ②市民教育と規範教育
      ③シティズンシップ教育に関する実践例
 復習:参考文献一覧に示した著作を読み、理解を深める。


第13回 モラルジレンマの道徳教育(対面)
 準備学習:モラルジレンマ型の道徳教育について
 授業内容:①モラルジレンマ型道徳教育の意義
      ②モラルジレンマ型道徳教育の注意点
      ③モラルジレンマ資料を用いた実践
 復習:参考文献一覧に示した著作を読み、理解を深める。

 
第14回 「道徳」における発問の仕方について(対面)
 準備学習:「道徳」の授業における「発問」の重要性について各自で考えを整理しておく
 授業内容:①発問の種類
      ②発問の重要性について
 復習:参考文献一覧に示した著作を読み、理解を深める。 


第15回 到達度評価(オンライン)

授業担当者の実務経験 Work experience of the instructor of the class
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教育用ソフトウェア Educational software
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備考 Remarks

授業でのBYOD PCの利用有無 Whether or not students may use BYOD PCs in class
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授業での仮想PCの利用有無 Whether or not students may use a virtual PC in class
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