シラバス情報

科目授業名称(和文) Name of the subject/class (in Japanese)
応用数学研究2 E組
科目授業名称(英文) Name of the subject/class (in English)
Junior Seminar 2 E組
授業コード Class code
991438B
科目番号 Course number
14MAZZZ302

教員名
小笠原 英穂
Instructor
Hideho Ogasawara

開講年度学期
2024年度後期
Year/Semester
2024 2nd Semester
曜日時限
水曜4限、水曜5限
Class hours
Wednesday 4th ad 5th Periods

開講学科・専攻 Department
理学部第一部 応用数学科

Department of Applied Mathematics, Faculty of Science Division Ⅰ
単位数 Course credit
3.0単位
授業の方法 Teaching method
講義

Lecture
外国語のみの科目(使用言語) Course in only foreign languages (languages)
-
授業の主な実施形態 Main class format
① [対面]対面授業/ [On-site] On-site class

概要 Description
最適化問題の入門として、簡単な応用例を学習したり、あるいは、基礎となる初歩的な理論を、英語のテキストを用いて輪講形式で勉強する.章末問題も本文と同様に分担を決め、解説をゼミ形式の発表の訓練として行う.またTeXやScilabなどのソフトの利用もあわせて考えていく.
目的 Objectives
テキストを素材(練習材料)として、特に、本を読むということはどういうことか、勉強するということはどういうことか、発表(プレゼンテーション)の準備をするということはどういうことか、ということを理解する.それを通して基本的な学習姿勢を身に付け、論理的思考力や問題解決能力を養う.本学科のディプロマ・ポリシーに定める『数学を中心とする基礎知識を習得し、数学の応用領域を体系的かつ統合的に理解できる能力』を養成するための科目である.
到達目標 Outcomes
本の読み方を一例に挙げると、書いてあることを鵜呑みにせず、自分の頭で考え、自分の手で計算し、時には自分で図を描いて自分の目で確認したり、わかりやすいように図式化したり、例題があれば少し変えてみる、なければ自分で作って解いてみる、定理があれば条件の意味を吟味してみる、他の本や参考になりそうな資料を探して比較検討してみる、などという積極的・能動的な確認作業が必要である.その過程で軽微なミスプリから著者の本質的誤りまで発見したり、説明の不正確・不十分な点に気付いたり、あるいは拡張や一般化などに思い至ることもあるだろう.最後にそのような自分なりの考察を整理して清書しファイルとしてまとめる.そうすることでより確かな深い理解が得られ、次へ進むべき新たな課題が見つかる.数学の本のそのような読み方ができるようになる.
本の読み方、勉強の仕方、調べ方、発表の仕方などは卒研や大学院に進むとより重要となる.さらには社会人になるとますます必要とされる(しかも誰も教えてはくれないだろう).本科目をそのための取っ掛かりとして、いざという時に戸惑わず、持てる力量を十分に発揮できるようにする.いざという時とは自分の将来に関わる岐路に立つ時である.具体的には就職や進学の際の面接、あるいは教育実習の場ということになる.能力はあるのにそれを発揮する表現法を身に付けていないとよい結果は期待できない.相手に好印象を与えるためには事前の練習が必要である.まずは相手に聞こえる声出しから始めよう.
卒業認定・学位授与の方針との関係(学部科目のみ)
リンク先の [評価項目と科目の対応一覧]から確認できます(学部対象)。
履修登録の際に参照ください。
​You can check this from “Correspondence table between grading items and subjects” by following the link(for departments).
https://www.tus.ac.jp/fd/ict_tusrubric/​​​
履修上の注意 Course notes prerequisites
「数理計画法」または「オペレーションズ・リサーチ」、特に「最適化理論」を履修していると相互に理解しやすくなる.
アクティブ・ラーニング科目 Teaching type(Active Learning)
課題に対する作文 Essay/ディベート・ディスカッション Debate/Discussion/プレゼンテーション Presentation
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準備学習・復習 Preparation and review
担当部分の予習に関して、日本語に訳しただけで準備を終えたつもりになる人がいるが、それではまだ半分にも満たない.言うまでもなく、その数学的内容が正しく理解できて(これにはミスプリや著者の誤りに気付くことも含まれる)、人に説明できるように準備する必要がある.自分でも理解できないようなトンチンカンな訳文のままで済ませることのないようにきちんと調べること.
担当でない部分の予習に関しても、英文を数回音読して、意味がある程度とれるまで、英単語や文章構造を把握しておく.また数学的内容がある程度理解できるように、既習の基本事項は確認しておく.細部の不明点・疑問点を押さえ、聴講時に理解し解決できるように準備しておく.
復習は、テキストとノートを見返して、英文とその数学的内容が明快に説明できるか確認する.理解が不十分と思われる箇所はその原因を分析し、もう一度よく調査して復習する.予・復習を合わせて6時間程度が文部科学省の定めるところの「単位」に相当する.
成績評価方法 Performance grading policy
出席が良好である前提(半期15回x80%=12回以上出席)で、発表、レポート課題(TeX, Scilab等)、試験等を総合的に評価する.7〜9回目頃に中間試験を行う.なお、病欠等特別な理由なく出席が良好でない場合(上記の基準未満)は評価対象外とする.
学修成果の評価 Evaluation of academic achievement
・S:到達目標を十分に達成し、極めて優秀な成果を収めている
・A:到達目標を十分に達成している
・B:到達目標を達成している
・C:到達目標を最低限達成している
・D:到達目標を達成していない
・-:学修成果の評価を判断する要件を欠格している

・S:Achieved outcomes, excellent result
・A:Achieved outcomes, good result
・B:Achieved outcomes
・C:Minimally achieved outcomes
・D:Did not achieve outcomes
・-:Failed to meet even the minimal requirements for evaluation

教科書 Textbooks/Readings
教科書の使用有無(有=Y , 無=N) Textbook used(Y for yes, N for no)
N
書誌情報 Bibliographic information
用いるテキストや資料等はLETUSに掲示する.
MyKiTSのURL(教科書販売サイト) URL for MyKiTS(textbook sales site)
教科書および一部の参考書は、MyKiTS (教科書販売サイト) から検索・購入可能です。
https://mirai.kinokuniya.co.jp/tokyorika/​​​

It is possible to search for and purchase textbooks and certain reference materials at MyKiTS (online textbook store).
​​https://mirai.kinokuniya.co.jp/tokyorika/

参考書・その他資料 Reference and other materials
[1] 寒野 善博・土谷 隆「最適化と変分法」(丸善出版・東京大学工学教程 基礎系 数学)
[2] 久野誉人・繁野麻衣子・後藤順哉「数理最適化」(オーム社)
[3] 今野 浩・山下 浩「非線形計画法」(日科技連)
[4] 田村 明久・村松 正和「最適化法」(共立出版・工系数学講座 17)
[5] 矢部 博 「工学基礎 最適化とその応用」(数理工学社・新・工科系の数学 A4)
[6] 矢部 博・八巻 直一「非線形計画法」(朝倉書店)
[7] 山下 信雄「非線形計画法」(朝倉書店・応用最適化シリーズ6)
[8] 山下 信雄・福島 雅夫「数理計画法」(コロナ社・電子情報通信レクチャーシリーズC-4)
[9] 講座・数理計画法・全11巻(産業図書)

授業計画 Class plan
前半 数理計画法の基礎理論を学び、説明できるようになる.
後半 数理計画法の計算法を学び、実装例を通して各方法の特徴を理解する.

授業担当者の実務経験 Work experience of the instructor of the class
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教育用ソフトウェア Educational software
Mathematica
TeX, Scilab

備考 Remarks

授業でのBYOD PCの利用有無 Whether or not students may use BYOD PCs in class
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授業での仮想PCの利用有無 Whether or not students may use a virtual PC in class
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