シラバス情報

科目授業名称(和文) Name of the subject/class (in Japanese)
生化学1
科目授業名称(英文) Name of the subject/class (in English)
Biochemistry 1
授業コード Class code
9913S14
科目番号 Course number
13CHBCH201

教員名
下仲 基之
Instructor
Motoyuki Shimonaka

開講年度学期
2024年度前期
Year/Semester
2024 First Semester
曜日時限
金曜1限
Class hours
Friday First Period

開講学科・専攻 Department
理学部第一部 化学科

Department of Chemistry, Faculty of Science Division Ⅰ
単位数 Course credit
2.0単位
授業の方法 Teaching method
講義

Lecture
外国語のみの科目(使用言語) Course in only foreign languages (languages)
-
授業の主な実施形態 Main class format
① [対面]対面授業/ [On-site] On-site class

概要 Description
様々な生命現象発現において重要な役割を担っているタンパク質の構成要素・性質・機能・生理的作用について、基礎的概念を解説した後、いくつかの具体的な例を取り上げながら説明する。あわせてタンパク質の分離・分析法についても解説する。
目的 Objectives
生命現象の基本を化学的に理解するため、生体内の様々な現象に直接関わっているタンパク質の性質と機能についての知識を習得する。
本学科のディプロマポリシーに定める「化学および関連する分野の基礎学力と幅広い専門知識を有し、その知識を実践する能力をもつこと」を実現するための科目である。
到達目標 Outcomes
1. タンパク質を構成するアミノ酸の物理化学的性質を理解し、それがタンパク質の中でどのような役割を担っているかについて説明できるようになる。
2. タンパク質の立体構造について学習し、立体構造が生物学的な機能発現にどのように関わっているかを説明できるようになる。
3. タンパク質の中でも重要な位置を占める「酵素」について、その性質や作用機構・調節機構などを理解し説明できるようになる。
4. タンパク質研究を行う上で必要不可欠な様々な技術の原理と利用法を習得し、実践することができるようになる。
卒業認定・学位授与の方針との関係(学部科目のみ)
リンク先の [評価項目と科目の対応一覧]から確認できます(学部対象)。
履修登録の際に参照ください。
​You can check this from “Correspondence table between grading items and subjects” by following the link(for departments).
https://www.tus.ac.jp/fd/ict_tusrubric/​​​
履修上の注意 Course notes prerequisites
毎回授業内容に関する復習問題をLETUSに掲載するので、締め切りまでに必ず解答すること。遅れたものは受理しないので注意すること。
アクティブ・ラーニング科目 Teaching type(Active Learning)
小テストの実施 Quiz type test
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準備学習・復習 Preparation and review
各回の授業前に1時間程度、講義内容に該当する教科書の項をよく読んで予習しておくこと。
また、各回の講義内容を1時間程度復習し、習得した内容について説明できるようにすること。その上で課題を解き、不明な箇所は、理解し説明できるようになるまでさらに復習しておくこと。
成績評価方法 Performance grading policy
授業終了後に課す復習問題を30%、到達度評価を70%として総合的に評価する。
毎回出席していることを前提としているので、欠席回数に応じて最大10%減点する。なお、遅刻は授業開始30分後までとし、遅刻2回を欠席1回として計算する。
学修成果の評価 Evaluation of academic achievement
・S:到達目標を十分に達成し、極めて優秀な成果を収めている
・A:到達目標を十分に達成している
・B:到達目標を達成している
・C:到達目標を最低限達成している
・D:到達目標を達成していない
・-:学修成果の評価を判断する要件を欠格している

・S:Achieved outcomes, excellent result
・A:Achieved outcomes, good result
・B:Achieved outcomes
・C:Minimally achieved outcomes
・D:Did not achieve outcomes
・-:Failed to meet even the minimal requirements for evaluation

教科書 Textbooks/Readings
教科書の使用有無(有=Y , 無=N) Textbook used(Y for yes, N for no)
Y
書誌情報 Bibliographic information
マッキー 生化学[第6版]T. McKee & JR McKee 著(化学同人)
MyKiTSのURL(教科書販売サイト) URL for MyKiTS(textbook sales site)
教科書および一部の参考書は、MyKiTS (教科書販売サイト) から検索・購入可能です。
https://mirai.kinokuniya.co.jp/tokyorika/​​​

It is possible to search for and purchase textbooks and certain reference materials at MyKiTS (online textbook store).
​​https://mirai.kinokuniya.co.jp/tokyorika/

参考書・その他資料 Reference and other materials
ストライヤー著 基礎生化学(東京化学同人)、ヴォート著 基礎生化学(東京化学同人)、ハーパー著 生化学(丸善)、教養化学編集委員会編 教養化学(丸善出版)

授業計画 Class plan
1. はじめに:
 生化学という学問の目的や位置づけ・研究対象などについて理解するとともに、生命現象を化学的に研究することの意義を説明できるようにする。

2. 生物の主要構成要素と水:
 生物の構成要素として最も多く含まれている分子である水の物理化学的性質を習得するとともに、すべての生物に共通な高分子化合物についての特徴を理解する。

3. 水のイオン化と緩衝液:
 水のイオン化と酸塩基の解離について理解するとともに、緩衝液の作用原理や働き、作り方・選び方などについての知識を習得する。

4. アミノ酸:
 アミノ酸の化学的性質を理解するとともに、タンパク質を構成するアミノ酸の構造や性質・特徴についての知識を習得する。

5. ペプチド・タンパク質:
 ペプチド結合の特徴やポリペプチドの多様性、タンパク質の分類などについて学習し、タンパク質の一次構造の特徴と重要性についての知識を習得する。

6. タンパク質の立体構造:
 タンパク質立体構造の階層的要素としての二次構造・三次構造・四次構造について理解し、さらにタンパク質中に見られるその他の特徴的構造についての知識を習得する。

7. タンパク質の構造と変性:
 タンパク質立体構造を破壊する様々な要因について理解し、さらにタンパク質の安定性やフォールディングについての知識を習得する。

8. タンパク質の構造と機能(1):
 ミオグロビンおよびヘモグロビンの立体構造と酸素結合能との関係についての知識を習得する。

9. タンパク質の構造と機能(2):
 ヘモグロビンのアロステリック効果について理解するとともに、その生理的意義についての知識を習得する。

10. タンパク質研究法(1):
 タンパク質の物理化学的性質をもとに、様々なタンパク質を分離精製・分析する方法を習得し、実践する能力を身につける。

11. タンパク質研究法(2):
 免疫化学的手法を用いたタンパク質の同定法やアミノ酸配列決定法を習得し、実践する能力を身につける。

12. 酵素の一般的特徴と反応速度論:
 酵素の分類法・命名法および触媒としての一般的性質についての知識を習得するとともに、酵素の働きを反応速度論的な側面から理解する。

13. 酵素の触媒機構:
 酵素が触媒する化学反応の機構について理解するとともに、酵素が優れた触媒として機能する理由を理解し説明できるようにする。

14. 酵素活性の調節:
 生体内で酵素活性がどのような方法で調節されているかを理解し、阻害剤による活性制御様式やプロセシングによる活性化などの機構についての知識を習得する。

15. 達成度の確認と解説:
 講義内容についての習得度の確認を行い、内容に関する解説を行って全体の理解を深める。

授業担当者の実務経験 Work experience of the instructor of the class
海外研究機関の研究員(生物系)における勤務経験を活かし、生物化学に関する講義を行う。
教育用ソフトウェア Educational software
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備考 Remarks

授業でのBYOD PCの利用有無 Whether or not students may use BYOD PCs in class
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授業での仮想PCの利用有無 Whether or not students may use a virtual PC in class
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