物理化学演習１

Physical Chemistry Exercises 1

9913B39

13CHPHC103

星野　翔麻、由井　宏治

Hiroharu Yui, Shoma Hoshino

2024年度前期

2024 First Semester

木曜1限

Thursday 1st Period

理学部第一部　化学科

Department of Chemistry, Faculty of Science Division Ⅰ

1.0単位

演習

Seminar

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① [対面]対面授業/ [On-site] On-site class

物理化学演習１では、化学反応やエネルギー変換の基礎となる「化学熱力学」の基礎について、物理化学１の単元の内容と対応した演習を通じて、その応用力を身につける。

自由エネルギーの概念を、具体的な演習問題を通じて理解し、その値を具体的に計算できるようになる。

(1)任意の温度における反応熱を計算できる「キルヒホッフの法則」を理解し、自在に計算できるようになる。
(2)化学変化から取り出し得る「自由エネルギー」の計算を自在に行えるようになる。
(3)任意の温度・圧力で「自由エネルギー」の計算を自在に行えるようになる。

リンク先の [評価項目と科目の対応一覧]から確認できます（学部対象）。
履修登録の際に参照ください。
​You can check this from “Correspondence table between grading items and subjects” by following the link(for departments).
https://www.tus.ac.jp/fd/ict_tusrubric/​​​

必ず火曜日２限の演習講義「物理化学１Ａ」とともに科目登録・履修すること。
毎回「関数電卓」を持参すること。
受講に際し、高校課程における対数・微分・積分の計算、初等的な物理（力学・熱力学）を理解していることが望ましい。

＜重要！！＞ 講義に関する連絡等はLETUSを通じて行いますので、早めに自己登録を済ませてください。

課題に対する作文　Essay／小テストの実施　Quiz type test

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各回の授業前に1.5時間程度、前回授業の最後に指定する教科書の該当部分を読んでおくこと。
各回の授業後に1.5時間程度、出題された演習問題を自力で解けるよう、必ず復習を行うこと。

主に中間・期末の到達度評価、レポート課題の作成などによる。
到達度評価について80%程度、レポート・授業毎の課題の出来具合について20％程度の割合で総合的に成績を評価する。　

・S：到達目標を十分に達成し、極めて優秀な成果を収めている
・A：到達目標を十分に達成している
・B：到達目標を達成している
・C：到達目標を最低限達成している
・D：到達目標を達成していない
・-：学修成果の評価を判断する要件を欠格している

・S：Achieved outcomes, excellent result
・A：Achieved outcomes, good result
・B：Achieved outcomes
・C：Minimally achieved outcomes
・D：Did not achieve outcomes
・-：Failed to meet even the minimal requirements for evaluation

Y

見える！使える！化学熱力学入門
（由井宏治　著、オーム社）

教科書および一部の参考書は、MyKiTS (教科書販売サイト) から検索・購入可能です。
​https://mirai.kinokuniya.co.jp/tokyorika/​​​

It is possible to search for and purchase textbooks and certain reference materials at MyKiTS (online textbook store).
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アトキンス物理化学（上）（P.W.Atkins著、千原秀昭・中村亘男訳　東京化学同人）
ベーシックマスター　物理化学　築山光一・近藤　寛・一國伸之共編　オーム社

第１回：物理化学基礎演習（１）「化学熱力学の目指すもの」と演習講義の実施方法
第２回：物理化学基礎演習（２）エネルギーの概念
第３回：物理化学基礎演習（３）平衡、定常、可逆の概念
第４回：物理化学基礎演習（４）熱と仕事の概念
第５回：熱力学第一法則の演習（１）状態量の概念の導入
第６回：熱力学第一法則の演習（２）内部エネルギーの導入
第７回：生成熱・反応熱の演習（１）定容比熱・定圧比熱の導入
第８回：生成熱・反応熱の演習（２）エンタルピーの導入
第９回：生成熱・反応熱の演習（３）キルヒホッフの法則
第１０回：中間まとめ
第１１回：熱力学第二法則の演習（１）カルノーサイクルとエントロピーの導入
第１２回：熱力学第二法則の演習（２）エントロピーの計算
第１３回：自発変化の方向の演習（１）自由エネルギーの導入
第１４回：自発変化の方向の演習（２）自由エネルギーの計算・ギブズヘルムホルツ式の導入
第１５回：理解度の確認と総括　講義内容の習得度の確認、内容の解説

由井宏治：　溶液化学・界面化学・分析化学を基盤とした研究を約３０年にわたり実施しており、その共通基礎基盤として、化学熱力学の諸項目（たとえばエントロピー、エンタルピーの概念、平衡定数、相変化等）を常に応用している。
星野翔麻：　分子科学（分子分光学・分子構造論・化学反応動力学・大気化学）を専門としており、量子化学・熱力学・統計力学・反応速度論等の基本的な物理化学を基盤とした研究を実施している。

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