シラバス情報

科目授業名称(和文) Name of the subject/class (in Japanese)
理科教育論1 (前・水5)
科目授業名称(英文) Name of the subject/class (in English)
Teaching Theory of Science 1 (前・水5)
授業コード Class code
991225D
科目番号 Course number
T1SBSCE301

教員名
井上 正之、川村 康文
Instructor
Yasufumi  KAWAMURA
Masayuki  Inoue

開講年度学期
2024年度前期
Year/Semester
2024 1 Semester
曜日時限
水曜5限
Class hours
5th period,  Wednesday

開講学科・専攻 Department
理学部第一部 化学科、応用化学科、理学部第一部(教職科目)

Department of Chemistry, Faculty of Science Division Ⅰ
Department of Applied Chemistry, Faculty of Science Division Ⅰ
A course of teacher education, the Faculty of Science Division Ⅰ
単位数 Course credit
2.0単位
授業の方法 Teaching method
講義

Lecture
外国語のみの科目(使用言語) Course in only foreign languages (languages)
-
授業の主な実施形態 Main class format
① [対面]対面授業/ [On-site] On-site class

概要 Description
教育課程の意義及び編成の方法についての理解を深めるとともに、学習指導要領理科の内容を踏まえ、理科教育の指導理念、指導内容、指導法、評価方法等について学び、教科教育の理念を培う。


In addition to deepening the understanding of the significance and organization of the curriculum, based on the contents of the Course of Study Science, students will learn the teaching philosophy, teaching content, teaching method, evaluation method, etc. of science education, and cultivate the philosophy of subject education.
目的 Objectives
理科教育の理念を理解する。また、普通教室でも指導可能な理科実験について学ぶ。

Understand the philosophy of science education. Students will also learn science experiments that can be taught in regular classrooms.
到達目標 Outcomes
(1) 自らの科学的リテラシーを高め、理科教育に関わるための基礎的な考え方を身につけることがで きる。 
(2) 理科教育の意義を理解し、中学校・高等学校の理科教員として必要な知識と技術を身につけるこ とができる。                                                                 (3) 科学の専門的知識・技能を生かした理科教育をとおして、科学技術の大切さや有用性について指導できるとともに、生徒の人間形成に資するための実践的指導力を身につけることができる。               
(4) 理科教師としての生き方を探求し、自らのキャリアを形成していくための資質・能力を身につけることができる。 


(1) You can improve your own scientific literacy and acquire the basic way of thinking to be involved in science education.  
(2) Understand the significance of science education and be able to acquire the necessary knowledge and skills as a science teacher at junior and senior high schools. (3) Be able to teach the importance and usefulness of science and technology through science education that makes use of specialized scientific knowledge and skills, and acquire practical leadership skills to contribute to the development of students' character .                
(4) You will be able to explore your way of life as a science teacher and acquire the qualities and abilities to build your own career.


卒業認定・学位授与の方針との関係(学部科目のみ)
リンク先の [評価項目と科目の対応一覧]から確認できます(学部対象)。
履修登録の際に参照ください。
​You can check this from “Correspondence table between grading items and subjects” by following the link(for departments).
https://www.tus.ac.jp/fd/ict_tusrubric/​​​
履修上の注意 Course notes prerequisites
中学校、高等学校の理科教諭一種免許状を取得する上で必要な科目である。理科教育論2を履修するためには先に履修すること。
遅刻、欠席・忌引き等による欠席などは、事前または事後に必ず連絡すること。 
※本授業は、対面授業/On-site classとして実施する。


This is a necessary subject for obtaining a first-class science teacher's license for junior high and high schools. To take Science Education Theory 2, you must take it first.
Be sure to contact us in advance or after the event if you are late, absent, or absent due to bereavement.  
*This class will be conducted as a face-to-face class/On-site class.

アクティブ・ラーニング科目 Teaching type(Active Learning)
ディベート・ディスカッション Debate/Discussion/グループワーク Group work/プレゼンテーション Presentation/反転授業 Flipped classroom/実験 Experiments/実習 Practical learning
受講生が主体的に学ぶ授業です。受講生の積極的な参加が必要です。

This is a class in which students learn independently. Active student participation is required.

準備学習・復習 Preparation and review
・各回ごとに準備学習・復習を指示しているので、「授業計画」欄を参照すること。
・日頃から、理科教育や科学記事や科学番組の内容、感想などをメモしておくこと。
教科書の予習・復習を必ずしてきてください。
予習は,1時間30分程度の時間をかけて行ってください。
復習は,1時間30分程度の時間をかけて行ってください。
成績評価方法 Performance grading policy
授業への積極的な参加の度合い,授業で先生役として模擬授業を行うように指定しますので,その内容とその回数などのパフォーマンスで評価します。

You will be assigned to play a role as a teacher in a mock class, and will be evaluated based on your performance, including the degree of active participation in the class and the content and number of times you do so.


学修成果の評価 Evaluation of academic achievement
・S:到達目標を十分に達成し、極めて優秀な成果を収めている
・A:到達目標を十分に達成している
・B:到達目標を達成している
・C:到達目標を最低限達成している
・D:到達目標を達成していない
・-:学修成果の評価を判断する要件を欠格している

・S:Achieved outcomes, excellent result
・A:Achieved outcomes, good result
・B:Achieved outcomes
・C:Minimally achieved outcomes
・D:Did not achieve outcomes
・-:Failed to meet even the minimal requirements for evaluation

教科書 Textbooks/Readings
教科書の使用有無(有=Y , 無=N) Textbook used(Y for yes, N for no)
Y
書誌情報 Bibliographic information
・理科教育法 講談社 川村康文著
・世界一わかりやすい物理学入門 講談社 川村康文著
MyKiTSのURL(教科書販売サイト) URL for MyKiTS(textbook sales site)
教科書および一部の参考書は、MyKiTS (教科書販売サイト) から検索・購入可能です。
https://mirai.kinokuniya.co.jp/tokyorika/​​​

It is possible to search for and purchase textbooks and certain reference materials at MyKiTS (online textbook store).
​​https://mirai.kinokuniya.co.jp/tokyorika/

参考書・その他資料 Reference and other materials
① 次の書籍は他の授業と兼用可
・中学校学習指導要領解説 理科編
・高等学校学習指導要領解説 理科編 理数編
・評価規準の作成、評価方法等の工夫改善のための参考資料【中学校 理科】
・評価規準の作成、評価方法等の工夫改善のための参考資料【高等学校 理科】
② 
『実験で実践すつ魅力ある理科教育 小中学校編』出版社 オーム社 
編者 川村康文・山下芳樹・秋吉博之・荻原彰 その他全国の有能な理科教育研究者17名の共同執筆
ISBN978-4-274-20920-8

『理科教育法 第2版 −理論をふまえた理科の授業実践−』大学教育出版,2015,
山田卓三・秋吉博之 編著 川村も小中学校の物理領域・エネルギー領域を執筆しています。
ISBN 978-4-86429-299-3

川村研究室で執筆した本
理論がわかる力と運動の手づくり実験 オーム社
理論がわかる光と音と波の手づくり実験 オーム社
理論がわかる電気の手づくり実験 オーム社
理論がわかる熱と原子・分子の手づくり実験 オーム社
4冊シリーズです。

授業計画 Class plan
この授業は川村が12回,井上先生が5回担当します。担当者によって,下記シラバスの順序が変わることがあります。また,以下の内容において,授業10回目以降の後半においては,学生が先生役を行う模擬授業を経験してもらますので,そのような実力を,この授業を受講しながら徐々にみにつけて下さい。

1 我が国の教育改革の変遷と理科教育の推移について および 教育課程の意義及び編成の方法
(準備学習)文部科学省のホームページを参照し、教育改革について調べておく。我が国の教育改革の変遷をたどり、その中で理科教育の在り方がどのように変化してきたかを理解することができる。
ここまでは,反転授業

(復習)理科教育の推移について理解できる


2 諸外国の理科教育について・理科教育における評価
(準備学習)欧米の理科教育について調べておく。 諸外国で行われた理科教育の改革と変遷を調べることから、今日の理科教育の動向について理解することができる。理科教育の評価がわかる。
ここまでは反転授業

(復習)今日の理科教育の評価を理解できる。


3 子どもの発達段階と理科教育の在り方について,76色素増感太陽電池の作製とI-V計測
(準備学習)小学生から高校生までの年代の子どもたちの発達段階を調べておく。
子どもの発達段階を考えながら、科学的な概念を形成させるための学習活動について、具体的な事例を検討することができる。
ここまでは反転授業

(復習)科学的な概念の形成について理解できる。
『理科教育法』(教科書)2.1,2.2,2.3の構成主義学習論関係を参考に。

4 科学的に探究する能力を育むための観察・実験の在り方について
(事前学習)ガリレイなど科学史上の著名な学者について、その研究手法を調べておく。
科学的発見や成果の過程について、例えばガリレイの自然探究の方法等の具体的事例を通して科学的に探究する能力とは何か、その能力と科学的態度を育むための観察・実験の在り方について具体的な事例を考えることができる。(探究活動や課題研究の扱い方について)
ここまでは反転授業

(復習)科学的な探究の仕方について理解できる。
『理科教育法』(教科書)2.5 ぷち発明から川村メソッドのページなどを参考に。

5 科学的な思考力・表現力を育む指導について
(準備学習)科学的な思考力・表現力について調べておく。
観察・実験の結果を分析し解釈することから、科学的な思考力・表現力を育む指導について考え、中学生や高校生に説明することができる。(探究活動や課題研究の成果のまとめや発表等について)
ここまでは反転授業

(復習)SSHや各種科学賞の発表事例をとおして、思考力・表現力の育成法を理解できる。
『理科教育法』(教科書)2.5 ぷち発明から川村メソッドのページなどを参考に。
川村のこれまでの受賞作品などを参考に。内閣総理大臣賞も受賞しています。

6 科学技術と理科教育について・学習指導要領の変遷と高等学校理科総合科目の位置づけ 
(事前学習)科学技術と理科教育の関係を調べておく。理科を学ぶことの意義や有用性、科学への関心を高めるための指導について、具体的に考えることができる。
ここまでは反転授業

(復習)理科の学習の意義や有用性についてや学習指導要領の変遷と高等学校理科総合科目の位置づけについて 、生徒に説明することができる。 


7 情報化・国際化に対応した理科教育、理科における環境教育について
(事前学習)文部科学省のホームページを参照し、理数教育の充実について調べておく。情報化・国際化時代の理科教育の在り方、各種情報機器の活用等について検討し、具体的な事例を考えることができる。また、科学技術と人間生活とのかかわりとして、理科授業の中で環境教育をどのように進めればよいか、具体的な事例を考えることができる。
ここまで反転授業

(復習)これからの理科教育の在り方について考えることができる。
川村研究室でのいろいろな卒論研究や修論研究を紹介します。カンボジアで行ってきた実践なども紹介します。

8 理科授業における安全指導、および理科実験室の管理と薬品の安全管理について
(事前学習)理科の授業における事故防止について調べておく。観察・実験や野外活動等を安全に実施するための方法について、具体的な事例を通して必要な知識を身に付けることができる。理科実験室の安全管理と薬品の管理について、具体的な事例を通して必要な知識を身に付けることができる。
ここまで反転授業

(復習)理科実験室の管理の在り方について理解できる。


9 中学校における理科教育の目的と目標について
(事前学習)中学校学習指導要領解説理科編を読み、要点を調べておく。中学校理科の学習指導要領の内容分析を行い、小学校理科と中学校理科の接続、系統的な指導・繰り返し指導等について具体的に考えることができる。 
ここまで反転授業

(復習)小中理科の接続と系統的な指導の重要性について理解できる
『実験で実践すつ魅力ある理科教育』 第Ⅱ部序章(川村康文・山下芳樹ら著) 

10 中学校理科の学習指導案と評価の観点について
(事前学習)中学校理科の評価の在り方について調べておく。中学校理科の代表的な学習指導案の書式と評価の観点を理解し、具体的な学習指導案を作成することができる。
ここまで反転授業
「模擬授業のための指導案作成」
(復習)学習指導案の中に評価の観点を盛り込む意義を理解できる。
『理科教育法』(教科書)

11 中学校理科の内容分析について(1)
(事前学習)中学1年生から3年生までの物理領域について、その構成を調べておく。物理領域について、ねらいと指導内容を分析するとともに、授業構成や指導法等について具体的に検討し理解を深めることができる。
ここまで反転授業

模擬授業「物理分野のいくつかの理科実験への造詣を深める。」

(復習)3年間を見通した授業構成を考えることができる。
『理科教育法』(教科書)

12 中学校理科の内容分析について(2)粒子性からモルの指導
(事前学習)中学1年生から3年生までの化学領域について、その構成を調べておく。化学領域について、ねらいと指導内容を分析するとともに、授業構成や指導法等について具体的に検討し理解を深めることができる。
ここまで反転授業
模擬授業「化学分野のいくつかのの理科実験への造詣を深める。」
(復習)3年間を見通した授業構成を考えることができる。

13 中学校理科の内容分析について(3)
(事前学習)中学1年生から3年生までの生物領域について、その構成を調べておく。生物領域について、ねらいと指導内容を分析するとともに、授業構成や指導法等について具体的に検討し理解を深めることができる。
ここまで反転授業
模擬授業「生物分野のいくつかのの理科実験への造詣を深める。」
(復習)3年間を見通した授業構成を考えることができる。
『理科教育法』(教科書)

14 中学校理科の内容分析について(4);酸と塩基,酸化と還元
(事前学習)中学校理科から高等学校「化学基礎」で学習する酸と塩基(アルカリ)および酸化と還元の定義を復習しておく。
ここまで反転授業
模擬授業「地学分野のいくつかのの理科実験への造詣を深める。」
(復習)中学校理科から高等学校「化学基礎」を見通した授業構成を考えることができる。
『理科教育法』(教科書)

15 到達度評価とまとめ
これまでの学習成果をまとめる。 
レポート・発表等、到達度評価と解説 
『理科教育法』(教科書)

授業担当者の実務経験 Work experience of the instructor of the class
中学校・高校での理科教員としての実務経験あり。
教育用ソフトウェア Educational software
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備考 Remarks
本授業は,反転授業です。

アクティブラーニングの手法を用いて授業を展開します。
そのため,教科書・テキストの購入は必ずしておいて下さい。

出席重視ですので,必ず出席するようにお願いします。

はつらつとした授業ができる理科教師になって頂ければと願っています。

授業でのBYOD PCの利用有無 Whether or not students may use BYOD PCs in class
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授業での仮想PCの利用有無 Whether or not students may use a virtual PC in class
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