シラバス情報

科目授業名称(和文) Name of the subject/class (in Japanese)
生物学2 (後・月1)
科目授業名称(英文) Name of the subject/class (in English)
Biology 2 (後・月1)
授業コード Class code
9911A1W
科目番号 Course number
11ONBIO102

教員名
武村 政春
Instructor
Masaharu Takemura

開講年度学期
2024年度後期
Year/Semester
2nd Semester 2024
曜日時限
月曜1限
Class hours
Monday 1st Period

開講学科・専攻 Department
理学部第一部

Faculty of Science Division Ⅰ
単位数 Course credit
2.0単位
授業の方法 Teaching method
講義

Lecture
外国語のみの科目(使用言語) Course in only foreign languages (languages)
-
授業の主な実施形態 Main class format
⑤ [対面]ブレンド型授業/ [On-site] Blended format (must include 50%-or-more classes held on-site)

概要 Description
高校の生物があまり人間に関する話題を取り上げないので、生物学に対して、あまり身近な学問ではないような誤解を持っている人が、どうも多いらしい。しかしよく考えてみていただきたい。現代の生物学は、再生医療、ヒトゲノム、iPS細胞、新型コロナウイルス感染症への対応を始めとして、急速に発展している分野である。学生諸君も、新たな発見や解明が新聞やニュースでも取り上げられているのを見聞きすることがあるだろう。我々人間が生物の一種である以上、生物学を学ぶことは自分自身のことについて学ぶことを意味することは自明の理である。したがって、これからの人生において、人間存在の基礎となる生物学について、よく理解し、考える機会を得ておくことは重要なのである。
 つまり、数学であろうが物理であろうが化学であろうが、生物学と密接に関連する分野もいろいろ派生しており、本学理学部第一部に在籍する学生諸君にとっても、じつは案外身近だったりするわけだ、気が付かないだけで。
 というわけで、本講義「生物学2」では、随所に私たちヒトの話題を取り上げながら、生物学のうち特に重要ないくつかの分野においてより深い知識を修得できるようにするつもりである。
目的 Objectives
それぞれの専門分野への応用のための、もしくは一般教養としての生物学的な基礎知識と、分子生物学や進化学など一部の分野における専門知識を身につける。
到達目標 Outcomes
分子生物学、進化学、人体の器官、巨大ウイルス、真核生物の起源などの各分野における基礎生物学ならびにより深い専門的な生物学を、広く(あるいは狭く)説明できるようになる。
卒業認定・学位授与の方針との関係(学部科目のみ)
リンク先の [評価項目と科目の対応一覧]から確認できます(学部対象)。
履修登録の際に参照ください。
​You can check this from “Correspondence table between grading items and subjects” by following the link(for departments).
https://www.tus.ac.jp/fd/ict_tusrubric/​​​
履修上の注意 Course notes prerequisites
この講義は、半数以上対面の「ブレンド型」の形式にて行う。どの回を対面とし、どの回をオンライン(非同期)とするかは、その都度決定してアナウンスする。オンラインの回は、LETUSにアップロードされる講義動画を視聴すること。なお、対面回もオンライン回も、それぞれLETUS上にアップされる小テストを必ず受けること。
前期において「生物学1」を履修していることが望ましいが、必須ではない。
アクティブ・ラーニング科目 Teaching type(Active Learning)
小テストの実施 Quiz type test
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準備学習・復習 Preparation and review
参考書など、関係する文献の該当する内容をあらかじめ1〜2時間程度予習してから、講義にのぞむこと。講義後も1〜2時間程度、復習の時間を設け、その上で小テストに臨むこと。
成績評価方法 Performance grading policy
LETUS上で各回(2回〜14回の13回分)で行った小テストの合計点(1回4点、合計52点)、15回目に行う到達度試験の点数(合計28点)、そして最後に課すレポートの点数(20点)により、成績評価とする。
学修成果の評価 Evaluation of academic achievement
・S:到達目標を十分に達成し、極めて優秀な成果を収めている
・A:到達目標を十分に達成している
・B:到達目標を達成している
・C:到達目標を最低限達成している
・D:到達目標を達成していない
・-:学修成果の評価を判断する要件を欠格している

・S:Achieved outcomes, excellent result
・A:Achieved outcomes, good result
・B:Achieved outcomes
・C:Minimally achieved outcomes
・D:Did not achieve outcomes
・-:Failed to meet even the minimal requirements for evaluation

教科書 Textbooks/Readings
教科書の使用有無(有=Y , 無=N) Textbook used(Y for yes, N for no)
N
書誌情報 Bibliographic information
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MyKiTSのURL(教科書販売サイト) URL for MyKiTS(textbook sales site)
教科書および一部の参考書は、MyKiTS (教科書販売サイト) から検索・購入可能です。
https://mirai.kinokuniya.co.jp/tokyorika/​​​

It is possible to search for and purchase textbooks and certain reference materials at MyKiTS (online textbook store).
​​https://mirai.kinokuniya.co.jp/tokyorika/

参考書・その他資料 Reference and other materials
武村政春著『ベーシック生物学 増補改訂版』裳華房
武村政春著『生物はウイルスが進化させた』講談社ブルーバックス

授業計画 Class plan
(1)生物学ガイダンス
    生物学2の内容と到達点、ならびに成績評価についてのガイダンスを行う。

(2)生物学史・その1
    この授業では、近代生物学の誕生に重要な役割を果たした解剖学者ヴェサリウスとその著書「ファブリカ」を扱い、その概要を修得できるようにする。

(3)生物学史・その2
    この授業では細胞生物学の歴史、とりわけ江戸時代の生物学者宇田川榕庵を中心とした細胞生物学を扱い、その概要を修得できるようにする。

(4)DNA複製と突然変異・その1
    この授業では、DNA複製メカニズムをDNAポリメラーゼの観点からしっかりと扱い、分子生物学的メカニズムの概要を修得できるようにする。

(5)DNA複製と突然変異・その2
    この授業では、DNAポリメラーゼが引き起こす複製エラーと突然変異との関係、さらには一塩基多型の話題までを扱い、こうした分子生物学的メカニズムの概要を修得できるようにする。

(6)エピジェネティクス
    この授業では、生物学1で扱った遺伝子発現の基礎をベースに、さらに最先端研究によって明らかにされてきた遺伝子発現の複雑さを、昨今話題になっている「万能細胞」の話も盛り込むことで、こうした最先端の生命科学の基本を修得できるようにする。

(7)人体の器官・その1
    この授業では、肺・呼吸器系の概要を、進化的視点を取り入れながら修得できるようにする。

(8)人体の器官・その2
    この授業では、免疫系の概要を、進化的視点を取り入れながら修得できるようにする。

(9)巨大ウイルス・その1
    この授業では、巨大ウイルスの一種「ミミウイルス」について、ウイルスの構造、生活様式、生物との相互作用につき、その概要を修得できるようにする。

(10)巨大ウイルス・その2
    この授業では、巨大ウイルスの一種「パンドラウイルス」について、ウイルスの構造、生活様式、生物との相互作用につき、その概要を修得できるようにする。

(11)巨大ウイルス・その3
    この授業では、巨大ウイルスの一種「マルセイユウイルス」について、ウイルスの構造、生活様式、生物との相互作用につき、その概要を修得できるようにする。

(12)巨大ウイルス・その4
    この授業では、巨大ウイルスの一種「メドゥーサウイルス」について、ウイルスの構造、生活様式、生物との相互作用につき、その概要を修得できるようにする。

(13)真核生物の起源
    この授業では、細胞の中に核がある生物「真核生物」がどのように誕生したかに関するいくつかの仮説を紹介するとともに、「核」の起源ならびにその生物における重要さを理解し、修得できるようにする。

(14)進化のしくみ
    この授業では、生物学1で扱った生物の進化の過程が、はたしてどのようなしくみによって起こってきたのか、すなわち生物が進化する「しくみ」を、とりわけ分子生物学的な観点から扱い、その概要を修得できるようにする。

(15)到達度試験ならびにレポート

<授業外学習の課題>
(1)授業前に、参考書などであらかじめ予習をしておくこと。
(2)進化のしくみについて、400字程度で明確に説明できるようにしておくこと。
(3)ウイルスについて、400字程度で明確に説明できるようにしておくこと。
(4)生活に身近なところから、生物学に関する事項をピックアップして、それについて考察して
   みること。
(5)生物学に関する新聞記事などを特に注意して読んでおくこと。
(6)教科書以外の生物学関係の本も読み、復習をしておくこと。

授業担当者の実務経験 Work experience of the instructor of the class
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教育用ソフトウェア Educational software
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備考 Remarks

授業でのBYOD PCの利用有無 Whether or not students may use BYOD PCs in class
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授業での仮想PCの利用有無 Whether or not students may use a virtual PC in class
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