シラバス情報

科目授業名称(和文) Name of the subject/class (in Japanese)
総合的な学習(探究)の時間の指導法 (後・前)(火5)
科目授業名称(英文) Name of the subject/class (in English)
未定 (後・前)(火5)
授業コード Class code
9910G24
科目番号 Course number
T1FTMIG101

教員名
中村 豊
Instructor
NAKAMURA Yutaka

開講年度学期
2024年度後期
Year/Semester
3rd Quarter
曜日時限
火曜5限
Class hours
Every Tuesday

開講学科・専攻 Department
理学部第一部(教職科目)

A course of teacher education, the Faculty of Science Division Ⅰ
単位数 Course credit
1.0単位
授業の方法 Teaching method
講義

Lecture
外国語のみの科目(使用言語) Course in only foreign languages (languages)
-
授業の主な実施形態 Main class format
① [対面]対面授業/ [On-site] On-site class

概要 Description
本授業では、総合的な学習の時間が教育課程に位置付けられた経緯や、教育的意義及び特質を明らかにする。また、この教育のあり方を理解し、学校教育における有用性および有効性について、実践されている教育事例を踏まえながら、具体的な授業を把握できるように学習を進める。さらに、指導計画の作成および具体的な指導の仕方、並びに学習活動の評価に関する基礎的な能力を身に付けることを目指し、グループワークによる課題解決学習を適宜行う。
目的 Objectives
総合的な学習の時間は、探究的な見方・考え方を働かせ、横断的・総合的な学習を行うことを通して、よりよく課題を解決し、自己の生き方を考えていくための資質・能力の育成を目指す。
 各教科等で育まれる見方・考え方を総合的に活用して、広範な事象を多様な角度から俯瞰して捉え、実社会・実生活の課題を探究する学びを実現するために、授業計画の作成および具体的な指導の仕方、並びに学習活動の評価に関する知識・技能を身につける。
到達目標 Outcomes
(1)総合的な学習の時間の意義や、各学校において目標及び内容を定める際の考え方を理解する。
  ① 総合的な学習の時間の意義と教育課程において果たす役割について、教科を超えて必要となる資質・能力の育成の視点か  
   ら理解している。
  ② 学習指導要領における総合的な学習の時間の目標並びに各学校において目標及び内容を定める際の考え方や留意点を理解
   している。
(2)総合的な学習の時間の指導計画作成の考え方と、その実現のために必要な基礎的な能力を身につける。
  ① 各教科等との関連性を図りながら総合的な学習の時間の年間指導計画を作成することの重要性と、その具体的な事例を理
   解している。
  ② 主体的・対話的で深い学びを実現するような、総合的な学習の時間の単元計画を作成することの重要性とその具体的な事
   例を理解している。
(3)総合的な学習の時間の指導と評価の考え方および実践上の留意点を理解する。
  ① 探究的な学習の過程及びそれを実現するための具体的な手立てを理解している。
  ② 総合的な学習の時間における生徒の学習状況に関する評価の方法及びその留意点を理解している
卒業認定・学位授与の方針との関係(学部科目のみ)
リンク先の [評価項目と科目の対応一覧]から確認できます(学部対象)。
履修登録の際に参照ください。
​You can check this from “Correspondence table between grading items and subjects” by following the link(for departments).
https://www.tus.ac.jp/fd/ict_tusrubric/​​​
履修上の注意 Course notes prerequisites
遅刻・欠席をしないようにすること。やむを得ず欠席する際は、事前にその理由を、メールにて下記に連絡すること。
担当者 並木 正    メール  t-namiki@rs.tus.ac.jp
アクティブ・ラーニング科目 Teaching type(Active Learning)
課題に対する作文 Essay/小テストの実施 Quiz type test/ディベート・ディスカッション Debate/Discussion/グループワーク Group work
-

準備学習・復習 Preparation and review
〇 ワークシート、及び授業で扱うプレゼンテーションの資料をLETUSに掲載します。テキストを参考にしながら、事前にワークシートに取り組んでおいてください。授業の中で、グループワークを実施しますが、自分の考えをまとめておくことが大切です。
〇 また、小テストを実施するので、学習内容を復習すること。
成績評価方法 Performance grading policy
授業中の取組み、小テストを総合的に評価する。
授業の提出物の評価70%、小テストの評価30%
学修成果の評価 Evaluation of academic achievement
・S:到達目標を十分に達成し、極めて優秀な成果を収めている
・A:到達目標を十分に達成している
・B:到達目標を達成している
・C:到達目標を最低限達成している
・D:到達目標を達成していない
・-:学修成果の評価を判断する要件を欠格している

・S:Achieved outcomes, excellent result
・A:Achieved outcomes, good result
・B:Achieved outcomes
・C:Minimally achieved outcomes
・D:Did not achieve outcomes
・-:Failed to meet even the minimal requirements for evaluation

教科書 Textbooks/Readings
教科書の使用有無(有=Y , 無=N) Textbook used(Y for yes, N for no)
Y
書誌情報 Bibliographic information
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MyKiTSのURL(教科書販売サイト) URL for MyKiTS(textbook sales site)
教科書および一部の参考書は、MyKiTS (教科書販売サイト) から検索・購入可能です。
https://mirai.kinokuniya.co.jp/tokyorika/​​​

It is possible to search for and purchase textbooks and certain reference materials at MyKiTS (online textbook store).
​​https://mirai.kinokuniya.co.jp/tokyorika/

参考書・その他資料 Reference and other materials
・文部科学省「中学校学習指導要領」2017年3月
・文部科学省「中学校学習指導要領解説 総合的な学習の時間編」2017年7月
・文部科学省「高等学校学習指導要領」2018年3月
・文部科学省「高等学校学習指導要領解説 総合的な探究の時間編」2018年7月

授業計画 Class plan
第1回:総合的な学習(探究)の時間の実態と課題
 (1) 教育課程編成における総合的な学習の時間の位置づけ
 (2) 総合的な学習の時間における課題研究の実際
 (3) 特別活動との違い
(準備学習)
中学校学習指導要領解説総合的な学習の時間編第1章総説
   1改訂の経緯及び基本方針(1)改訂の経緯(2)改訂の基本方針
   2総合的な学習の時間改訂の趣旨及び要点(1)改訂の趣旨(2)改訂の要点
 を読んでくること。
(復習)
 ・ 中学校学習指導要領解説総合的な学習の時間編第1章総説をもう一度読んでおく。
 ・ 教育課程編成における総合的な学習の時間の位置づけ、及び各教科や特別活動との
   違いを理解すること。

第2回:総合的な学習の時間の目標 その1
 (1) 新中学校学習指導要領(平成29年3月告示)に示された「社会に開かれた教育」
  について
 (2) 探究のプロセスについて
 (3) 横断的・総合的な学習とは何か
(準備学習)
  テキストの1〜5ページを読んでくること。その際、社会に開かれた教育とは何か、
 探究のプロセスとは何か、横断的・総合的な学習とは何かについて焦点を当てて考え
 をまとめてくること。
(復習)
 ・ テキストをもう一度読んでおく。
 ・ 探究のプロセスについて説明できるようにすること。

第3回:総合的な学習の時間の目標 その2
 (1) 探究とは何か
 (2) 探究の見方・考え方を働かせるとはどういうことか
 (3) 自己の在り方生き方を考えながら、よりよく課題を解決するとはどういうことか
(準備学習)
  テキストの第1章:総合的な学習(探究)の時間の目標 4.中学校「総合的な学習
 の時間」の目標 5.高等学校「総合的な探究の時間」の目標 6.総合的な学習
 (探究)の時間の学習とは(目標の前文) を読み、総合的な学習の時間の目標について
 理解するよう努めること。その際、探究とは何か、探究の見方・考え方は何かについて、
 焦点を当てて考えをまとめてくること。
(復習)
 ・ テキストをもう一度よく読み、探究の見方・考え方について説明できるようにする。
 ・ 横断的・総合的な学習について説明できるようにする。
 ・「自己の在り方生き方を考えながら、よりよく課題を発見し解決する」について、
   説明できるようにする。

第4回:総合的な学習の時間の目標 その3
 (1) 総合的な学習の時間で身につける知識・技能とは何か
 (2) 探究のプロセスで身につける思考力・判断力・表現力について
 (3) 探究に主体的・協働的に取り組むとはどういうことか
(準備学習)
  テキストの第1章:総合的な学習(探究)の時間の目標 7.総合的な学習(探究)の時間
 で育成することを目指す資質・能力 8.特別活動との違い 9.各学校における目標の
 設定 を読み、総合的な学習の時間で培う資質・能力について、理解するよう努めること。
  その際、総合的な学習の時間で培う知識・技能はどのようなものか、また探究における
 課題設定からまとめ・発表までのプロセスについて、どのように指導するかを考える
 こと。
(復習)
 ・ テキストをもう一度よく読み、総合的な学習の時間で培うべき知識・技能について
   説明できるようにする。
 ・ 総合的な学習の時間における探究のプロセスをどのように指導するか説明できるよう
   にする。
 ・ 目標を実現するにふさわしい探究課題の要件を説明できる。
 ・ 第2章:総合的な学習(探究)の時間の内容 を読んでおくこと。

第5回:キャリア教育と総合的な学習の時間〜中学校における体験活動について〜
 (1) 中学校における年間指導計画について
 (2) キャリア教育で身につける資質・能力について
 (3) 就業体験活動の指導
(準備学習)
  テキストの第3章:中学校2学年における職場体験を中心とした指導計画の在り方
 「3.中学校における学年別の総合的な学習の時間について」を読み、中学校における
  各学年の年間指導計画はどのようになっているか、考えておくこと。また、キャリア
  教育で培う基礎的汎用的能力について、「教職概論」のテキストを見ながら復習して
  おくこと。
(復習)
 ・ キャリア教育はすべての教育活動で行われるが、総合的な学習の時間ではどのような
  役割を担っているか説明できるようにする。
 ・ 中学校における勤労体験は将来の在り方生き方を考える上で、どのような役割を
  担っているか説明できるようにする。

第6回:中学校における就業体験活動の指導について
 (1) 事前指導
 (2) 体験活動の教員の指導の在り方について
 (3) 就業体験活動の指導上の課題
(準備学習)
  テキストの第3章:中学校2学年における職場体験を中心とした指導計画の在り方
 「3.中学校における学年別の総合的な学習の時間について (3) 我孫子市立布佐中学校
  における就職体験学習」を読み、中学校における就労体験学習の指導について、
  把握しておくこと。
(復習)
 ・ 中学校における就労体験活動を生徒に行わせる意義について説明できるようにする。
 ・ 就労体験活動を指導するうえで困難なことは何か、こうした課題を解決するうえで
   留意すべき事項は何かについて説明できる。

第7回:高等学校における課題研究の指導について
 (1) 年間指導計画について
 (2) 課題設定、情報収集、整理分析、まとめ・表現の指導
 (3) 実験ノートを活用した検証実験の在り方
(準備学習)
  テキスト第4章:各教科等との関連性を図る総合的な学習(探究)の時間の年間指導
 計画の作成 を読み、高等学校における年間指導計画はどのようになっているか、考えを
 まとめること。また、課題設定における仮説の立て方についても調べておくこと。
 さらに、76、77ページのプレゼン画面について、どのように説明するか考えること。
(復習)
 ・ 課題をどのように設定するか説明できるようにする。その際、仮説の重要性
   についても説明できるようにする。
 ・ 探究のプロセスについて、教師として生徒に説明できるようにする。
 ・ 実験ノートの重要性について説明できる。

第8回:総合的な学習の時間の評価
 (1) 研究のプロセスのルーブリック評価
 (2) 研究発表のルーブリック評価
 (3) まとめ
(準備学習)
  テキスト第7章:総合的な学習(探究)の時間の評価とその効用 を読み、探究のプロ
 セスのルーブリック評価及び、研究発表のルーブリック評価について把握すること。
  また、ルーブリック評価がもたらす生徒への効果、及び教師への効果について考えを
 まとめてくること。
(復習)
 ・ ルーブリック評価の評価規準を作成することができる。
 ・ ルーブリック評価の効果について説明することができる。

授業担当者の実務経験 Work experience of the instructor of the class
教職員(公立小学校・中学校・高等学校)等
教育用ソフトウェア Educational software
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備考 Remarks

授業でのBYOD PCの利用有無 Whether or not students may use BYOD PCs in class
Y
授業での仮想PCの利用有無 Whether or not students may use a virtual PC in class
N