シラバス情報

科目授業名称(和文) Name of the subject/class (in Japanese)
教養演習 (前期金3・秋山)
科目授業名称(英文) Name of the subject/class (in English)
Liberal Arts Seminar (前期金3・秋山)
授業コード Class code
99KT589
科目番号 Course number
L3IDSEM122

教員名
秋山 好嗣
Instructor
Yoshitsugu Akiyama

開講年度学期
2023年度前期
Year/Semester
2023/First semester 
曜日時限
金曜3限
Class hours
Fri. 10:30-12:00

開講学科・専攻 Department
工学部(一般教養科目)、先進工学部(一般教養科目)

A course of liberal arts, the Faculty of Engineering
A course of liberal arts, the Faculty of Advanced Engineering
単位数 Course credit
2.0単位
授業の方法 Teaching method
演習

Seminar
外国語のみの科目(使用言語) Course in only foreign languages (languages)
-
授業の主な実施形態 Main class format
対面授業/On-site class

概要 Description
本ゼミは、担当教員の専門に応じて、受講者をそれぞれの専門分野に演習できるレヴェルで入門させる授業である。それはあたかも「ダブルディグリー」制度のように、「もう一つの専門分野」を一定レヴェルの高さで身につけ、それによって、専門の「工学」以外の、専門の知識を身につけ、さらに学問の「方法」を学ぶ授業である。今年度の遠隔授業では、事前に配布した課題を中心とした授業を通じて、学んだ知識の応用が一定の水準でできるようにする。

本講義の受講生は、医薬品や化粧品を含めた有機機能分子を合成するために必要な分子設計法の概要について学ぶ。また、有機機能性分子の設計を学生自ら試みる。定期的に教員およびゼミ学生とディスカッションを実施し、課題内容を深化させる。
目的 Objectives
この授業は本学部のディブロマ・ポリシーおよびカリキュラム・ポリシーに定める「豊かな人間性・想像力と国際性を備え、多面的にかつ新しい視点を持って科学技術の発展に貢献できる人材の育成」を実現するための科目である。

本授業では、少人数の利点を活かし、演習等を通じて学科で学ぶ専門とは違った分野の知識やスキルを一定程度「応用」ができるようになる。すなわち、「ダブルディグリー」的に、その分野の専門コースに入門を果たす水準で知識や方法論を学ぶ。それによって、理系のジェネラリストとしての素地を築く。

なお、本授業では東京理科大学「教養教育の編成方針」(平成25年度)に基づき下記の能力の涵養も目指す。すなわち、

(2)論理的・批判的思考力

(3)コミュニケーション能力(グループディスカッション等)

を涵養する。

また、自分の専攻分野とは違う「専門的な事柄」を深く学ぶことにより、各専門間の繋がりを実感しつつ、

(4) 自然・人間・社会を幅広く俯瞰できる能力

の実質化を目指す。

到達目標 Outcomes
上記の目的に照らして、本授業では以下のことを目標とする。

・医薬品を含めた有機機能分子の設計方法に関する基本的な知識や考え方、スキルを身につける。
・創薬における基本的な分子設計を演習形式で学び、その内容を深化させる。
・ディスカッションを通して、有機機能分子(医薬品や化粧品)の別法を学生自ら提案する。
・ナノ医療への応用について、合理的な設計について議論する。
卒業認定・学位授与の方針との関係(学部科目のみ)
A:教養・倫理  C:教養 E:教養・倫理観専門学力(材料・エレクトロニクス) M:一般教養 I:一般教養 AE:基礎教養 AM:教養 AB:基礎教養 AP:豊かな教養 AD:基礎教養
履修上の注意 Course notes prerequisites
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アクティブ・ラーニング科目 Teaching type(Active Learning)
小テストの実施 Quiz type test/グループワーク Group work
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準備学習・復習 Preparation and review
各回に準備学習・復習について指示をする。
詳細は「授業計画」を参照すること。
成績評価方法 Performance grading policy
講義内で実施する課題、グループディスカッション、演習の取り組み状況を総合的に評価する。
学修成果の評価 Evaluation of academic achievement
・S:到達目標を十分に達成し、極めて優秀な成果を収めている
・A:到達目標を十分に達成している
・B:到達目標を達成している
・C:到達目標を最低限達成している
・D:到達目標を達成していない
・-:学修成果の評価を判断する要件を欠格している

・S:Achieved outcomes, excellent result
・A:Achieved outcomes, good result
・B:Achieved outcomes
・C:Minimally achieved outcomes
・D:Did not achieve outcomes
・-:Failed to meet even the minimal requirements for evaluation

教科書 Textbooks/Readings
教科書の使用有無(有=Y , 無=N) Textbook used(Y for yes, N for no)
N
書誌情報 Bibliographic information
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MyKiTSのURL(教科書販売サイト) URL for MyKiTS(textbook sales site)
教科書および一部の参考書は、MyKiTS (教科書販売サイト) から検索・購入可能です。
It is possible to search for and purchase textbooks and certain reference materials at MyKiTS (online textbook store).
https://gomykits.kinokuniya.co.jp/tokyorika/​​​

参考書・その他資料 Reference and other materials
講義内で随時資料を配布します

授業計画 Class plan
有機合成技術を駆使して創り上げた有機分子は、医薬品や化粧品などに利用されています。本講義は、逆合成解析に基づいて、さまざまな有機分子がデザインできる方法論を演習形式で学びます。各回の講義では、グループ討論を行うことで学生が自ら選んだ有機分子の機能メカニズムおよび合理的な分子デザインへの理解を深めます。

第1講 ガイダンス
教員が、本ゼミの概要、目的、最終目標を説明する。

第2講 有機合成の役割
有機合成のねらいと役割に関する概念を講義形式で説明する。
予習:有機合成の役割に関するキーワードについて調べる。[90分]
復習:有機合成について理解し、自ら収集した情報を整理する。[90分]

第3講 分子を操る
分子を操作して新規物質をつくりだせる方法論についての基礎知識を身に着ける。
予習:分子を自在に操る方法論に取り組む。[90分]
復習:分子を自在に操る方法論についての情報の整理を実施する。[90分]

第4講 薬のしくみ
薬が体内で薬効を示す一般的なメカニズムについて、グループ討論を実施する。
予習:創薬に関する情報の取得方法に取り組む。[90分]
復習:薬の薬効メカニズムに関して、収集した情報の整理を実施する。[90分]

第5講 薬の分子構造
ターゲット分子の分子構造に関する特徴を把握し、ディスカッションを実施する。
予習:薬の分子構造の特徴について理解を深める。[90分]
復習:薬の分子構造の特徴を理解する。[90分]

第6講 逆合成解析の理論
逆合成解析についてグループ討論をおこなう。
予習:逆合成解析の理論について、その背景を含めて議論する。[90分]
復習:逆合成解析について、収集した情報の整理を実施する。[90分]

第7講 C-X結合の切断
C-X結合に関する特徴を把握し、ディスカッションを実施する。
予習:C-X結合の切断に関する内容について理解を深める。[90分]
復習:C-X結合の切断の内容を理解する。[90分]

第8講 オキシランの活用
オキシランを用いた逆合成解析について理解する。
予習:オキシランに関する演習問題を通して内容を理解する。[90分]
復習:オキシランに関する方法論をまとめる。[90分]

第9講 オレフィンの逆合成解析
オレフィンの逆合成解析に基づいた逆合成解析について理解する。
予習:オレフィンの逆合成解析に関する演習問題を通して内容を理解する。[90分]
復習:オレフィンの逆合成解析に関する方法論をまとめる。[90分]


第10講 二重結合形成反応

ターゲット分子の逆合成解析をおこない、最適な合成ルートを議論する。
予習:ターゲット分子の逆合成解析に関するキーワードについて調べる。[90分]
復習:ターゲット分子の逆合成解析の方法論についてまとめる。[90分]

第11講 保護基の概念
保護基を用いる合成について説明する。
予習:保護基に関する概念について把握する[90分]
復習:保護基を用いた合成例について理解し、自ら収集した情報を整理する。[90分]


第12講 逆合成解析における保護基の応用
機能分子の合成経路を提案する。
予習:機能分子の選択性について調べる[90分]
復習:機能分子の選択的な合成方法についてまとめる。[90分]

第13講 官能基相互変換
官能基変換に関する概念について解説する。
予習:官能基変換について把握する[90分]
復習:官能基変換の概念と創薬分野におけるインパクトについての理解を深める。[90分]

第14講 機能分子の設計演習
機能分子の設計を自ら提案し、議論する。
予習:これまでの資料を読み分子デザインについて調べる。[90分]
復習:自ら設計した機能分子の合成ルートについて吟味する。[90分]

第15講 総合討論
目的に応じて、分子を設計する方法論についての総合討論をおこなう。
復習:演習を通じて学んだ分子設計論について復習する。[90分]

授業担当者の実務経験 Work experience of the instructor of the class
国内外研究機関の研究員(ケミカルバイオロジー、ナノバイオマテリアル)の勤務実績を活かしナノバイオサイエンスについて講義する。
教育用ソフトウェア Educational software
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備考 Remarks
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