![]() 教員名 : 西倉 実季
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科目授業名称(和文) Name of the subject/class (in Japanese)
社会学 (後期金3)
科目授業名称(英文) Name of the subject/class (in English)
Sociology (後期金3)
授業コード Class code
99KT21V
科目番号 Course number
L3HSSSC110
教員名
西倉 実季
Instructor
Miki Nishikura
開講年度学期
2023年度後期
Year/Semester
2023 Second Semester
曜日時限
金曜3限
Class hours
Friday 3rd Period
開講学科・専攻 Department
工学部(一般教養科目)、先進工学部(一般教養科目)
A course of liberal arts, the Faculty of Engineering A course of liberal arts, the Faculty of Advanced Engineering 単位数 Course credit
2.0単位
授業の方法 Teaching method
講義
Lecture 外国語のみの科目(使用言語) Course in only foreign languages (languages)
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授業の主な実施形態 Main class format
対面授業/On-site class
概要 Description
複雑化・多様化・グローバル化した現代社会に生起する問題を発見し、そうした問題を解決に導く提言をおこなうためには、自らがその一員として利害関係を持つ社会からいったん距離を取り、社会を対象化・相対化しようとする態度が重要となる。この授業では、自己、教育、メディア、社会的不平等、グローバル化等をめぐる今日の社会問題を取り上げ、歴史と比較という方法を重視しながら、それらの発生メカニズムと解決策を検討する。時間軸において社会の歴史的変動をとらえる態度は、現在の社会からいったん距離を取って相対化するうえで重要な役割を果たす。また、自らの所属社会を同時代に存在する別の社会と比較することは、所属社会の自明性を疑うことにつながり、自らの社会への新しい認識を可能にする。
目的 Objectives
社会の構成メンバーとして当該社会に生起する問題を発見し、自分自身とその問題との関係を把握し、自らその問題を考える。これらを通して、本学の「教養教育の目標」において獲得が目指されている能力のうち、とりわけ以下を身につける。
・課題を自ら発見し、主体的に考え、解決に取り組むための論理的・批判的思考力 ・専門分野の枠を超えて広い視野で多元的・複眼的に自然・人間・社会を俯瞰できる能力 到達目標 Outcomes
1. 社会問題を発見し、その発生メカニズムを考察し、今とは別様の社会を構想することができる。
2. 社会学の基礎的な概念を用いて社会的事象を多様な視点からとらえると同時に、通念的な見方に対して批判的思考を働かせることができる。 3. 他者の意見に触発されながら、具体的な社会的事象に対する自身の意見を形成することができる。 卒業認定・学位授与の方針との関係(学部科目のみ)
A:教養・倫理 C:教養 E:基礎学力 M:一般教養 I:一般教養 AE:基礎教養 AM:教養 AB:基礎教養 AP:豊かな教養 AD:基礎教養
履修上の注意 Course notes prerequisites
履修希望者は、初回の授業を必ず受講すること。
全体の理解度やその他の受講状況等によって、授業計画等を変更する場合がある。 アクティブ・ラーニング科目 Teaching type(Active Learning)
課題に対する作文 Essay/ディベート・ディスカッション Debate/Discussion/グループワーク Group work
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準備学習・復習 Preparation and review
・レジメや配付資料をもとに講義内容を復習し、それぞれの回のキーワードを説明できるようにしておくこと(60分)。
・授業中に紹介する参考文献や新聞記事等を読み、自分の考えをまとめておくこと(120分程度)。 成績評価方法 Performance grading policy
毎回のワーク(50%)、小レポート(20%)、期末レポート(30%)
[フィードバックの方法] ・毎回のワークについては、次回の授業の冒頭で何人かの受講者のコメント等を紹介しながらフィードバックをおこなう。 ・中間レポートについては全体への講評をする。 ・期末レポートについては、模範解答をLETUSに掲載する。 学修成果の評価 Evaluation of academic achievement
・S:到達目標を十分に達成し、極めて優秀な成果を収めている
・A:到達目標を十分に達成している ・B:到達目標を達成している ・C:到達目標を最低限達成している ・D:到達目標を達成していない ・-:学修成果の評価を判断する要件を欠格している ・S:Achieved outcomes, excellent result ・A:Achieved outcomes, good result ・B:Achieved outcomes ・C:Minimally achieved outcomes ・D:Did not achieve outcomes ・-:Failed to meet even the minimal requirements for evaluation 教科書 Textbooks/Readings
教科書の使用有無(有=Y , 無=N) Textbook used(Y for yes, N for no)
N
書誌情報 Bibliographic information
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MyKiTSのURL(教科書販売サイト) URL for MyKiTS(textbook sales site)
教科書および一部の参考書は、MyKiTS (教科書販売サイト) から検索・購入可能です。
It is possible to search for and purchase textbooks and certain reference materials at MyKiTS (online textbook store). https://gomykits.kinokuniya.co.jp/tokyorika/ 参考書・その他資料 Reference and other materials
毎回のレジメにおいて紹介する。
授業計画 Class plan
第1回 イントロダクション:社会学とは何か
社会学は、どのような社会状況においてどのような課題を背負って成立した学問なのかを理解する。 第2回 自我・アイデンティティ クーリー、ミード、ゴッフマンらの議論を手がかりに、社会学がどのように自我やアイデンティティを論じてきたのかを学ぶ。 第3回 集団と組織 「集団」および「組織」とは何かを確認したうえで、近代社会における組織の編制原理について理解する。 第4回 メディアと社会 社会の近代化によるメディアの変化と、それにともなう人々のつながり方の変化について考察する。 第5回 社会階層と不平等(1) これまでの教育社会学において、子どもの学力の獲得メカニズムがどのように説明されてきたかを理解する。 第6回 社会階層と不平等(2) 前回の続き。 第7回 貧困と社会的排除 「貧困」と「社会的排除」という概念の射程の違いに着目しつつ、社会学的な調査研究の展開について学ぶ。 第8回 グローバル化と多文化主義 「多文化主義」がどのような社会的背景において台頭した考え方なのかを理解し、多文化主義をめぐる課題について考察する。 第9回 社会を調べる(1):量的調査 社会調査法のうち、数量的データを収集する量的調査について学ぶ。 第10回 社会を調べる(2):インタビュー調査 社会調査法のうち、質的データを収集するインタビュー調査について学ぶ。 第11回 第10回までのまとめ:中間レポートの作成と推敲 レポートの適切な書き方を学び、推敲力を身につけるためのワークを実施する。 第12回 社会学者との対話(1):E・デュルケム『自殺論』 E. デュルケム『自殺論』における基本的な主張を確認し、自殺を社会との関わりの中で考える。 第13回 社会学者との対話(2):M・ウェーバー『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』 M. ウェーバー『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』における基本的な主張を確認し、信仰と資本主義との関わりを考える。 第14回 社会学者との対話(3):E・ゴッフマン『スティグマの社会学』 E. ゴッフマン『スティグマの社会学』における基本的な主張を確認し、本人が望まない他者からの決めつけを受ける人々の苦しみについて考える。 第15回 全体のまとめ:社会学的想像力 全体を振り返りつつ、現代人にとって社会学的想像力が持ちうる意味について考える。 授業担当者の実務経験 Work experience of the instructor of the class
教育用ソフトウェア Educational software
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備考 Remarks
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