![]() 教員名 : 小林 真美
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科目授業名称(和文) Name of the subject/class (in Japanese)
国文学 【文学2】(火・6)
科目授業名称(英文) Name of the subject/class (in English)
国文学 【文学2】(火・6)
授業コード Class code
99K2221
科目番号 Course number
L1HSHUMc33
教員名
小林 真美
Instructor
Masami Kobayashi
開講年度学期
2023年度後期
Year/Semester
2023 Second Semester
曜日時限
火曜6限
Class hours
Tuesday 6th Period
開講学科・専攻 Department
理学部第二部(一般教養科目)
A course of liberal arts, the Faculty of Science Division Ⅱ 単位数 Course credit
2.0単位
授業の方法 Teaching method
講義
Lecture 外国語のみの科目(使用言語) Course in only foreign languages (languages)
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授業の主な実施形態 Main class format
ブレンド型授業(半数回以上を対面実施)/Blended format(with 50%-or-more on-site classes)
概要 Description
文学は、人間の心の営みを言葉によって表現したものである。したがって文学には、読む人の心に何かを訴えかけ、または共感を呼び起こす力がある。時代を超えて長い間親しまれて来た文学作品には、そうした力が強いと言える。
「文学」関連科目では、日本文学作品を手がかりに、日本人及び日本語が辿ってきた社会的・文化的背景を、巨視的または微視的な視野から捉え直しつつ、修得することを行う。 目的 Objectives
本科目では、関東に注目し、特に東京都にゆかりのある文学者・文学作品を対象として、「郷土の文学」を考察する。これらの地域は、古くは古事記や万葉集に登場しており、多くの歌人や俳人に愛されてきた。近現代においても、舞台として小説作品などが生み出されている。また、在地独自の伝説や昔話もみられる。「国文学(文学2)」では、中世から近現代に至るまでの文学作品を概観することを通して、日本の文学や歴史を学びつつ、さらには当該地域への理解を深めることを狙いとする。
また、生涯学習力の養成や、各種採用試験において実施される一般常識問題のうち、国語・国文学・日本史分野における知識の増強を試みることをも目指す。 なお、本科目は、本学教養教育の編成方針に定める「自然・人間・社会を幅広く俯瞰できる能力」「コミュニケーション能力」「国際性」を涵養するための科目である。 到達目標 Outcomes
1. 日本文学史及び日本歴史の流れを理解し、日本人及び日本語に対する幅広い知識を身につけることができる。
2. 日本文学の各作品の持つ意義や、その背景にある信仰・儀礼・社会状況等を知り、説明することができる。 3. 関東地方及び東京都を取り巻く地域性について、関心を持つようになる。 卒業認定・学位授与の方針との関係(学部科目のみ)
2S:幅広い視野と高い倫理観に基づく教養力 2B:教養に関する理解 2K:基礎学力
履修上の注意 Course notes prerequisites
授業実施方法は、「対面授業」実施回、または「オンライン(非同期)」実施回に分かれる。「授業計画」欄に必ず目を通し、それぞれの実施回を確認しておくこと。
履修者は、出欠及び提出物管理を厳密に行うことが望ましい。 許可した場合を除き、対面授業実施時におけるパソコン等の使用、及び、スマートフォン等の電子機器による撮影は、禁止する。 アクティブ・ラーニング科目 Teaching type(Active Learning)
課題に対する作文 Essay/小テストの実施 Quiz type test
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準備学習・復習 Preparation and review
授業時に出された課題に基づき、次回の授業に関する準備学習を進めるとともに、解答の誤った箇所や知り得た文学作品・作者等に関する復習も行うこと。
なお、文献に限らず、身近な文学館や文学ゆかりの地を訪れる機会を、各自で設けることにより、授業内容を深く理解することができると考える。積極的に訪れて欲しい。 成績評価方法 Performance grading policy
到達度評価では、講義内容に基づく試験(筆記、披見不可:60%)を中心として、これに、「漢字の小テスト」(10%)、「毎回の受講姿勢(必要に応じて減点等を行う)・小テスト(原則、実施した授業時もしくは次回の授業時に解答・解説)・授業内演習(課題)」等を平常点(30%)として加味し、総合的に評価する。
なお、第2回目の授業より、第15回目の授業までの間に、欠席が5回以上の者や、授業態度に問題のある者(代返等の関与者も含む)については、試験を受けても、採点の対象とせず、不可とする。 学修成果の評価 Evaluation of academic achievement
・S:到達目標を十分に達成し、極めて優秀な成果を収めている
・A:到達目標を十分に達成している ・B:到達目標を達成している ・C:到達目標を最低限達成している ・D:到達目標を達成していない ・-:学修成果の評価を判断する要件を欠格している ・S:Achieved outcomes, excellent result ・A:Achieved outcomes, good result ・B:Achieved outcomes ・C:Minimally achieved outcomes ・D:Did not achieve outcomes ・-:Failed to meet even the minimal requirements for evaluation 教科書 Textbooks/Readings
教科書の使用有無(有=Y , 無=N) Textbook used(Y for yes, N for no)
Y
書誌情報 Bibliographic information
『漢検分野別問題集2級 改訂三版』、日本漢字能力検定協会編(日本漢字能力検定協会、2022、 ISBN:978-4890964819)
MyKiTSのURL(教科書販売サイト) URL for MyKiTS(textbook sales site)
教科書および一部の参考書は、MyKiTS (教科書販売サイト) から検索・購入可能です。
It is possible to search for and purchase textbooks and certain reference materials at MyKiTS (online textbook store). https://gomykits.kinokuniya.co.jp/tokyorika/ 参考書・その他資料 Reference and other materials
随時、指示する。
授業計画 Class plan
《項目及び内容》※期間中は、以下の実施方法に基づき、【ブレンド型授業(半数回以上を対面実施)】にて授業を実施する。
1.講義計画の説明・読書案内【オンライン授業(非同期)】 [内容:講義計画の概要を示すとともに、学習を進める上で必要な書籍について知る。] 2.中世文学作品と伝説【オンライン授業(非同期)】 [内容:鎌倉・室町時代(中世)に関する文学作品の概要を学びつつ、導入として、当時よりみられる伝説について捉える。] 3.中世文学作品と東京(1)【オンライン授業(非同期)】 [内容:中世散文作品のうち、北条政子に関する記事を取り上げ、当時の風習である「後妻打ち」の概要を理解する。] 4.中世文学作品と東京(2)【オンライン授業(非同期)】 [内容:源義経が登場する作品を読みながら、その人物像の時代的変遷について考える。] 5.東京の年中行事【対面授業】 [内容:関東及び東京において行われている年中行事のうち、特に「年末・年始の風習」「祭り」につ いて着目し、その郷土性を理解する。] 6.近世文学作品と東京(1)【対面授業】 [内容:日本の中心都市となった「江戸」に関する都市計画を学び、さらには文学の担い手の変化によりもたらされた出版文化の隆盛を知る。] 7.近世文学作品と東京(2)【対面授業】 [内容:近世を代表する俳人である、松尾芭蕉の生涯と作品について理解する。また、芭蕉や井原西鶴の作品を読み、当時の家族観について考える。] 8.近現代文学作品と東京(1)【対面授業】 [内容:近現代(明治時代〜現代)において、東京との関わりを持つ文学者の概要を捉える。 また、アーネスト・サトウ等、幕末から明治時代にかけて来日した外国人の日本観を知り、歴史的な大変革期であった「近代」に対する理解を深める。] 9.近現代文学作品と東京(2)【対面授業】 [内容:太宰治の生涯を概観しつつ、その作品から、当時の東京の様相や、太宰の抱いた東京像を捉える。] 10.近現代文学作品と東京(3)【対面授業】 [内容:ノーベル文学賞受賞の日本人作家として、川端康成と大江健三郎を取り上げ、その生涯と作品を知る。] 11.東京の伝説・昔話・世間話(1)【対面授業】 [内容:伝説及び昔話についての概説を通して、それぞれの特徴と相違点から、「伝説とは何か」「昔話とは何か」を捉える。さらには、世間話「消える乗客」に注目し、その特質を考える。] 12.東京の伝説・昔話・世間話(2)【対面授業】 [内容:明治時代から現代に至るまでの東京における「世間話」のうち、流行病をめぐる迷信・俗信についての事例を理解する。また、東北における死者の供養における風習を知る。] 13.東京の伝説・昔話・世間話(3)【オンライン授業(非同期)】 [内容:日本の文学作品や絵画に描かれている人物の姿などから、身体的動作の持つ意味について理解する。] 14.沖縄の文学・文化、学習内容の総括【オンライン授業(非同期)】 [内容:歴史的背景や「祭り」を中心に、沖縄における文化や風習を理解する。また、沖縄に関する神話・昔話を知る。 その上で、当該科目に関する補足を行ない、半年間の学習内容を総括する。] 15.「到達度評価」及び解説【対面授業】 [内容:講義内容に基づく到達度評価(試験、筆記)及び解説を行ない、授業に対する理解度を確かめる。] ※このほか、第12回以降の授業回において、「漢字小テスト」を二回程度実施する予定である。 授業担当者の実務経験 Work experience of the instructor of the class
高等学校教員(国語)、予備校・塾講師(国語)、家庭教師(国語)、書籍執筆・編集協力に関する勤務経験を活かし、日本語・日本文学を中心とする講義を行う。
教育用ソフトウェア Educational software
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備考 Remarks
授業計画はあくまでも目安であり、諸事情により変更・圧縮がなされることもある。
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