シラバス情報

科目授業名称(和文) Name of the subject/class (in Japanese)
西洋近代史 (西洋近代史1)(後・火3)
科目授業名称(英文) Name of the subject/class (in English)
History of Modern Europe (西洋近代史1)(後・火3)
授業コード Class code
99K1244
科目番号 Course number
L1HSHUMc25

教員名
山中 聡
Instructor
Satoshi YAMANAKA

開講年度学期
2023年度後期
Year/Semester
2023/ the second semester
曜日時限
火曜3限
Class hours
the third period on Tuesday

開講学科・専攻 Department
理学部第一部(一般教養科目)、経営学部(一般教養科目)

A course of liberal arts, the Faculty of Science Division Ⅰ
A course of liberal arts, the School of Management
単位数 Course credit
2.0単位
授業の方法 Teaching method
講義

Lecture
外国語のみの科目(使用言語) Course in only foreign languages (languages)
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授業の主な実施形態 Main class format
対面授業 On-site class

概要 Description
本講義では、現代史の起点と見なされることが多い、第二次世界大戦勃発までの、20世紀の西洋史を学びます。つまりは、20世紀前半の西洋史です。
主要なテーマは帝国主義、植民地、社会主義、ファシズム、ナチズムです。
目的 Objectives
身の周りの出来事を考える際に、現在だけではなく、時間軸をさかのぼって、過去から歴史的、多角的に考えられる姿勢を身につける。西洋の人々の生き方、考え方、異文化に対する態度について、宗教との関わりを踏まえながら、理解しようとする態度を修得する。国際交流の場において、歴史的な教養をもって、深く、広い意思疎通ができる。国家・社会・文化に関する言説(ことばで表現された考え)を論理的・批判的にとらえつつ、自分以外の人々、自国以外の人々に対して、思いやりに満ちた想像力を行使できる。
到達目標 Outcomes
西洋近代史に関する広範な知識を、しっかりと身につけていること。歴史的な知識を材料に、現在および将来の世界の動向を判断できること。読み手・聞き手を納得させられるような、論理的にして明晰な日本語表現ができること。
卒業認定・学位授与の方針との関係(学部科目のみ)
S:一般能力 B:教養 K:豊かな教養 OS:一般能力 OK:豊かな教養    MS:教養学力 BE:幅広い教養 ID:教養学力
履修上の注意 Course notes prerequisites
※重要! 2022年度以前に「西洋現代史1」の単位を取得した人は、本科目を履修することができません。また、全授業の3分の1を超える欠席があった場合は、単位取得を認めません。なお、これは「3分の1までなら欠席してもよい」という意味ではありません。欠席の回数に応じて、減点も増えますので、くれぐれも注意してください。

アクティブ・ラーニング科目 Teaching type(Active Learning)
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準備学習・復習 Preparation and review
レジュメには、ある程度専門的な項目も含まれているので、授業の後は、しっかりと読み込み、復習しておくことが望ましいです。その他、もし可能であるならば、新聞やニュースを通して、世界情勢に関する知識を増やしておけば、授業の理解度は、より深まることでしょう。

成績評価方法 Performance grading policy
最終回の授業の中で実施される試験の成績で評価するが、欠席の回数に応じて、減点を行う。
学修成果の評価 Evaluation of academic achievement
・S:到達目標を十分に達成し、極めて優秀な成果を収めている
・A:到達目標を十分に達成している
・B:到達目標を達成している
・C:到達目標を最低限達成している
・D:到達目標を達成していない
・-:学修成果の評価を判断する要件を欠格している

・S:Achieved outcomes, excellent result
・A:Achieved outcomes, good result
・B:Achieved outcomes
・C:Minimally achieved outcomes
・D:Did not achieve outcomes
・-:Failed to meet even the minimal requirements for evaluation

教科書 Textbooks/Readings
教科書の使用有無(有=Y , 無=N) Textbook used(Y for yes, N for no)
N
書誌情報 Bibliographic information
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MyKiTSのURL(教科書販売サイト) URL for MyKiTS(textbook sales site)
教科書および一部の参考書は、MyKiTS (教科書販売サイト) から検索・購入可能です。
It is possible to search for and purchase textbooks and certain reference materials at MyKiTS (online textbook store).
https://gomykits.kinokuniya.co.jp/tokyorika/​​​

参考書・その他資料 Reference and other materials
講義の中で紹介する。

授業計画 Class plan

授業担当者の実務経験 Work experience of the instructor of the class
①「帝国主義とは何か①」
 ヨーロッパ列強による世界分割の背景を理解する。特にイギリスとフランスのそれについて学ぶ

②「帝国主義とは何か②」
 ヨーロッパ列強による世界分割の背景を理解する。特にドイツとアメリカのそれについて学ぶ

③「第一次世界大戦と現代世界」
    ヨーロッパ世界に大きな衝撃を与え、現在の世界情勢にも影響を及ぼしたこの大戦について考える。

④「植民地から見た第一次大戦」
 インド、東南アジア諸国の民族運動とヨーロッパ列強の関係を捉える。 

⑤「ふたつのロシア革命」
 帝政ロシアの崩壊から共産党による独裁樹立の過程までを見る。

⑥「ヴェルサイユ体制が追い求めたもの」
 第一次大戦の反省をもとに、平和な世界を構築しようとした者たちの活動を追う。

⑦「ソ連という体制」
 共産主義とその特質について考える。

⑧「国民国家トルコ—イスラム世界と近代化」
 オスマン帝国が試みた近代化政策を捉える。

⑨「繁栄のアメリカ合衆国」
 アメリカの繁栄とそこに潜んだ問題について学ぶ。

⑩「世界恐慌とその影響」
 リーマンショックとも関連の深い資本主義の矛盾を描きだす。

⑪「イタリアのファシズムはなぜ生まれたか?」
 中流階級の不安からこの政治体制が生まれてくる過程を見る。

⑫「ドイツのナチズム—ワイマール共和国の崩壊から」
 民主主義からナチスによる独裁が生まれた背景を学ぶ。

⑬「ナチズム、それはあらゆるものに及ぶ」前編
 ナチズムが当時のドイツ社会に与えた影響について、様々な観点から検証する。

⑭「ナチズム、それはあらゆるものに及ぶ」後編
 ナチズムが当時のドイツ社会に与えた影響について、様々な観点から検証する。

⑮到達度の確認
教育用ソフトウェア Educational software
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備考 Remarks
幅広い教養は、皆さんの専門分野はもちろんのこと、社会に出てからの人生を輝かせます。分かりやすい授業に努めますので、意欲的に参加してください。