シラバス情報
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教員名 ： 岸下 大樹
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科目授業名称（和文） Name of the subject/class (in Japanese)
公共経済学
科目授業名称（英文） Name of the subject/class (in English)
Public Economics
授業コード Class code
9987F19
科目番号 Course number
87ECAPE204
教員名
岸下 大樹
Instructor
開講年度学期
2023年度後期
Year/Semester
曜日時限
金曜5限
Class hours
開講学科・専攻 Department
経営学部 ビジネスエコノミクス学科
Department of Business Economics, School of Management 単位数 Course credit
2.0単位
授業の方法 Teaching method
講義
Lecture 外国語のみの科目（使用言語） Course in only foreign languages (languages)
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授業の主な実施形態 Main class format
対面授業（新型コロナウイルス感染症の流行状況に応じて変更する可能性がある）
概要 Description
ミクロ経済学では，厚生経済学の第一基本定理として完全競争市場において実現する資源配分は効率的であるということを学びます．しかし効率的であったとしても格差・不平等の問題は残りますし，そもそも現実の経済は多くの点で完全競争市場の仮定を満たさないため，資源配分も効率性を満たしません．そのような市場の機能不全に対処するため，政府による介入が必要となります．公共経済学は，どのような政策介入によってそうした市場の機能不全に対処するべきかを考える研究分野です．この講義では，はじめにミクロ経済学・非協力ゲーム理論の基礎をごく簡単に復習をした後で，市場が機能不全に陥るのはどのような時か，それにどう対処すればよいのかをミクロ経済学の理論と計量経済学に基づいた実証研究を基に学んでいきます．
目的 Objectives
・専門分野に応じた進路に必要な能力を養う（カリキュラム・ポリシーの3）．
・自身の専門分野を深化させ，併せて他の授業科目との関連や学問探求の方法を学び，問題発見・解決能力の育成を図る（カリキュラム・ポリシーの7） ・自ら設定したテーマに関して，専門知識を以って研究を完成できる能力を身に付ける（ディプロマ・ポリシーの2）． 到達目標 Outcomes
本講義で学んだ概念を経済・社会の一般的な状況にあてはめて，その背景にあることを公共経済学の見方で理解できること．
卒業認定・学位授与の方針との関係（学部科目のみ）
専門学力（問題発見・解決力）/専門学力（知識）
履修上の注意 Course notes prerequisites
ミクロ経済学１・２, ゲーム理論１の内容を前提とする．標準的な経済数学（特に，微分積分）を用いる．また，計量経済学の初歩的な知識があることが望ましい．
アクティブ・ラーニング科目 Teaching type（Active Learning）
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準備学習・復習 Preparation and review
準備学習：講義資料を予習すること．（１時間）
復習：授業中に出てきた用語の定義を理解すること．また，授業中に行った計算は自分でもできるようにすること．（３時間） 成績評価方法 Performance grading policy
課題（40%）と到達度評価試験（60%）による．出席状況は直接の評価対象ではない．ただし，科目の性質上，講義に参加せずに単位を取得することは困難である．
・講義内容に関する質問をした場合, 評価に加点することがある． ・学生の申告により『ERE（Economics Record Examination）経済学検定試験：ミクロ・マクロ』の結果を到達度評価試験に加点できる。 詳細は『履修の手引』で確認しておくこと。 学修成果の評価 Evaluation of academic achievement
・S：到達目標を十分に達成し、極めて優秀な成果を収めている
・A：到達目標を十分に達成している ・B：到達目標を達成している ・C：到達目標を最低限達成している ・D：到達目標を達成していない ・-：学修成果の評価を判断する要件を欠格している ・S：Achieved outcomes, excellent result ・A：Achieved outcomes, good result ・B：Achieved outcomes ・C：Minimally achieved outcomes ・D：Did not achieve outcomes ・-：Failed to meet even the minimal requirements for evaluation 教科書 Textbooks/Readings
教科書の使用有無（有=Y , 無=N） Textbook used(Y for yes, N for no)
N
書誌情報 Bibliographic information
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MyKiTSのURL（教科書販売サイト） URL for MyKiTS(textbook sales site)
教科書および一部の参考書は、MyKiTS (教科書販売サイト) から検索・購入可能です。
It is possible to search for and purchase textbooks and certain reference materials at MyKiTS (online textbook store). https://gomykits.kinokuniya.co.jp/tokyorika/ 参考書・その他資料 Reference and other materials
林正義・小川光 ・別所俊一郎『公共経済学』有斐閣アルマ
須賀晃一編『公共経済学講義』有斐閣 Jean Hindriks, Gareth D. Myles (2013). Intermediate Public Economics, MIT Press. 授業計画 Class plan
1. 復習（第1回）
2. 外部性と公共財（第2回-第5回） 2.1 外部性の理論 ・負の外部性の下での市場均衡 ・ピグー税・ピグー補助金 ・コースの定理 2.2 公共財の理論 ・公共財の定義 ・サミュエルソン条件 ・公共財の自発的供給 ・地方公共財の供給 2.3 実証研究 3. 格差と不平等（第6回-第8回） 3.1 不平等の測り方と規範理論 ・ジニ係数 ・社会厚生関数と不平等回避 ・不平等尺度と社会厚生関数 3.2 実証研究 4. 課税と給付（第9回-第14回） 4.1 物品課税 ・物品課税の死荷重 ・税の転嫁 ・完全競争市場における従量税と従価税の等価性 ・個別消費税と一律消費税 ・ラムゼー・ルール 4.2 所得課税 ・所得税と労働供給 ・アトキンソン・スティグリッツ命題 ・効率と公平のトレードオフ ・タギング 4.3 給付 ・生活保護と労働供給 ・現金給付と現物給付 4.4 法人課税 ・法人課税の基礎 ・租税競争 ・租税回避：移転価格操作 4.5 実証研究 5. 到達度評価（第15回） 授業担当者の実務経験 Work experience of the instructor of the class
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教育用ソフトウェア Educational software
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備考 Remarks
上記の授業計画は進捗状況や受講生の理解度に応じて内容や進度を適宜調整することがある．
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