情報と契約の経済学

Economics of Information

9987F15

87ECAPE304

颯々野　大志

2023年度前期

金曜3限

経営学部　ビジネスエコノミクス学科

Department of Business Economics, School of Management

2.0単位

講義

Lecture

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対面授業/On-site class

不確実性のもとでの意思決定と情報，保険の果たす役割，主体間での情報の偏在とそれによるモラルハザードや逆選択といった問題とその解決法であるスクリーニング，シグナリングなど，経済，経営における情報にかかわる様々な問題について学ぶ。キャリアとの関係では，社会に出て必要な不確実性下の意思決定とそれにかかわる情報の利用について，ゲーム理論を用いて問題を明確にとらえ，解決する基礎を学ぶことができる。

経済，経営における情報に関わる様々な問題のゲーム理論による分析を身につける。
同時に，演習問題を通して，論理的思考力や問題解決力を養う。
本学部のカリキュラム・ポリシーに定める「専門知識を深化させ，併せて他の授業科目との関連や学問探究の方法を学び，問題発見・解決能力の育成を図る」科目である。

１　経済学なぜ情報が重要な問題であるかを理解する。
２　情報とインセンティブにまつわる経済学の考え方を学ぶ。
３　数理モデルを用いた分析を理解する。
４　経済理論の応用可能性の広さを学ぶ。

専門学力（問題発見・解決力）/専門学力（知識）

事前にミクロ経済学，ゲーム理論の授業科目の単位を修得し，知識を得ていることが望ましい。

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準備学習・復習のために毎週４時間が必要。
（準備学習）講義スライドとテキストの該当箇所を学習する。
（復習）演習問題の解答，講義スライドについての授業における説明をよく理解する。

到達度評価60％　演習（2回）40％の割合で100点満点で評価する。
到達度評価に出席しなかった場合には，「履修放棄」とみなし「0点」とする。

・S：到達目標を十分に達成し、極めて優秀な成果を収めている
・A：到達目標を十分に達成している
・B：到達目標を達成している
・C：到達目標を最低限達成している
・D：到達目標を達成していない
・-：学修成果の評価を判断する要件を欠格している

・S：Achieved outcomes, excellent result
・A：Achieved outcomes, good result
・B：Achieved outcomes
・C：Minimally achieved outcomes
・D：Did not achieve outcomes
・-：Failed to meet even the minimal requirements for evaluation

Y

-石田潤一郎，玉田康成（2020）『情報とインセンティブの経済学』有斐閣

教科書および一部の参考書は、MyKiTS (教科書販売サイト) から検索・購入可能です。
It is possible to search for and purchase textbooks and certain reference materials at MyKiTS (online textbook store).
​https://gomykits.kinokuniya.co.jp/tokyorika/​​​

演習問題は配布する。

第1回：イントロダクション

第2回：期待効用理論

第3回-第6回：モラルハザード
-モラルハザードとは
-組織の中のモラルハザード

第7回：演習

第8回-第11回：アドバースセレクション
-アドバースセレクションとは
-シグナリング
-スクリーニング

第12回-第13回：コミットメント
-コミットメント問題
-不完備契約

第14回：演習

第15回： 到達度評価

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受講生の理解度に応じて、内容や進度を調整する。
授業終了後、またはオフィスアワーに質問を受け付ける。