シラバス情報

科目授業名称(和文) Name of the subject/class (in Japanese)
交通システムの行動分析
科目授業名称(英文) Name of the subject/class (in English)
Analysis of Travel Behavior
授業コード Class code
9976712
科目番号 Course number
76CEPLG304

教員名
鈴木 雄、栁沼 秀樹
Instructor
Hideki YAGINUMA, Yu SUZUKI

開講年度学期
2023年度後期
Year/Semester
2023 Second Semester
曜日時限
水曜1限
Class hours
Wednesday, 1st Period

開講学科・専攻 Department
創域理工学部 社会基盤工学科

Department of Civil Engineering, Faculty of Science and Technology
単位数 Course credit
2.0単位
授業の方法 Teaching method
講義

Lecture
外国語のみの科目(使用言語) Course in only foreign languages (languages)
-
授業の主な実施形態 Main class format
ブレンド型授業(半数回以上を対面実施)Blended format(with 50%-or-more on-site classes)

概要 Description
交通に関する社会基盤施設(インフラストラクチャー)である,道路・鉄道・空港・港湾の計画立案に必要な交通需要予測の手法について,人の行動という側面から学ぶ,講義型の授業である.
目的 Objectives
本授業の目的は,交通施設の建設・管理・運営を計画する方法について理解することである.特に,交通需要予測や交通プロジェクト評価に必要な技法を,電卓や表計算ソフトを用いて習得する.それに加えて,交通政策や整備制度などに関する知識も学ぶことによって,将来の交通のあり方を論じることができるようになることである.
到達目標 Outcomes
  1. 交通行動分析の基礎となる統計手法について,その概要が説明でき,計算できる.
  2. 四段階推定法の各段階について,その概要を説明できる.
  3. 四段階推定法の各段階で用いられる各種交通量推計の概略計算ができる.
  4. 交通プロジェクト評価の概略計算ができる.
  5. 交通プロジェクトに関連する様々な社会的問題について説明できる.

【土木工学科が定める学習・教育目標との関連】
上記 [到達目標] は,下記の主として関連する学習・教育目標に基づいている.
主として関連する学習・教育目標:
目標(B) 土木工学のすべての主要専門分野(構造・材料,地盤,水理,環境・情報,計画)の基礎知識を習得するとともに,応用できるようになる.
卒業認定・学位授与の方針との関係(学部科目のみ)
専門分野の学力
履修上の注意 Course notes prerequisites
関連する「土木計画学」「交通計画」「交通システムの設計学」を併せて履修することが望ましい.
また,一部の講義内容については外部講師を招いて実施する.そのため,講義スケジュールに変更が生じる場合があるが,その際には事前にアナウンスをする.
アクティブ・ラーニング科目 Teaching type(Active Learning)
課題に対する作文 Essay/小テストの実施 Quiz type test/ディベート・ディスカッション Debate/Discussion
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準備学習・復習 Preparation and review
講義時に示す場合とLETUSで示す場合があるので,双方の指示に従ってください.
事前学習:講義コンテンツを事前に視聴.また次回までの宿題として講義中に課題が示された場合は,それをやってくること.
復習:授業外実習として講義で示した例題や演習問題に取り組む.
成績評価方法 Performance grading policy
期末試験(講義内容の理解度を確認するもの.選択問題・計算問題・記述問題)50%
小テスト・レポート(交通需要予測モデルの計算法など)50%
【フィードバックの方法】
小テスト・レポートに関する解説を実施する.
学修成果の評価 Evaluation of academic achievement
・S:到達目標を十分に達成し、極めて優秀な成果を収めている
・A:到達目標を十分に達成している
・B:到達目標を達成している
・C:到達目標を最低限達成している
・D:到達目標を達成していない
・-:学修成果の評価を判断する要件を欠格している

・S:Achieved outcomes, excellent result
・A:Achieved outcomes, good result
・B:Achieved outcomes
・C:Minimally achieved outcomes
・D:Did not achieve outcomes
・-:Failed to meet even the minimal requirements for evaluation

教科書 Textbooks/Readings
教科書の使用有無(有=Y , 無=N) Textbook used(Y for yes, N for no)
N
書誌情報 Bibliographic information
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MyKiTSのURL(教科書販売サイト) URL for MyKiTS(textbook sales site)
教科書および一部の参考書は、MyKiTS (教科書販売サイト) から検索・購入可能です。
It is possible to search for and purchase textbooks and certain reference materials at MyKiTS (online textbook store).
https://gomykits.kinokuniya.co.jp/tokyorika/​​​

参考書・その他資料 Reference and other materials
「新体系土木工学60交通計画」,森地茂・山形耕一編著(技報堂出版)1993年
「都市交通計画」,新谷洋二編著(技報堂出版)2003年
「それは足からはじまった モビリティの科学」,家田仁編集代表・東京大学交通ラボ著(技報堂出版)2000年
「交通行動の分析とモデリング—理論/モデル/調査/応用」,北村隆一・佐々木邦明・山本俊行・森川高行・藤井聡著(技報堂出版)2002年
「土木工学ハンドブックII,53 プロジェクトの評価」,土木学会編(技報堂出版)1989年
「新体系土木工学49社会資本と公共投資」,土木学会編,森杉寿芳・御巫清泰著(技報堂出版)1981年
「Excelで学ぶ地域・都市経済分析」,上田孝行編著(コロナ社)2010年
「社会的ジレンマの処方箋」,藤井聡著(ナカニシヤ出版)2003年

授業計画 Class plan
[項目と内容]詳細はLETUSを参照してください.
第1回.交通システム計画序論
交通の定義,様々な交通問題,交通システムや交通機関の要素を理解する.

第2回.交通調査の方法
交通調査の種類と技法,サンプリング方法を理解する.またパーソントリップ調査の内容や調査に伴う様々なバイアスについて理解する.

第3回.交通行動分析における基礎解析手法
基礎となる統計解析手法(検定分析、回帰分析等)と最適化手法(グラフ理論、経路探索)の計算方法を理解する.

第4回.交通需要予測モデルの実際(1)
生成交通量,発生・集中交通量の分析方法について理解する.

第5回.交通需要予測モデルの実際(2)
OD表,分布交通量の分析方法の概要について理解する.

第6回.交通需要予測モデルの実際(3)
交通手段分析について理解する.

第7回.交通需要予測モデルの実際(4)
交通量配分分析の計算方法について理解する.

第8回.最新の交通需要予測手法
新たな方法論について最新の動向を理解する.

第9回.交通プロジェクトの評価(1)
プロジェクト評価の必要性と意義,効果の種類について理解する.

第10回.交通プロジェクトの評価(2)
プロジェクトの効果計測手法,経済評価(費用便益分析)の概要について理解する.

第11回.交通プロジェクトの評価(3)
交通需要予測とプロジェクト評価の関係性について理解する.

第12回.最新のプロジェクト評価
新たな方法論や実践例について最新の動向を理解する

第13回.交通をめぐる社会科学的課題
交通問題を社会科学的側面から考えることの必要性を理解する.
交通等の社会的問題の背後にある「社会的ジレンマ」の概要を理解する.

第14回.社会的ジレンマの解消
社会的ジレンマを解消するための「心理的放射」と「構造的方略」について理解する.

第15回. 学習・教育到達目標の達成度の確認
・到達目標の達成度を確認し,自身の現状を把握する.

授業担当者の実務経験 Work experience of the instructor of the class
コンサルタントでの交通需要予測等の実務経験を活かし,交通行動分析に関する講義を行う.
教育用ソフトウェア Educational software
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備考 Remarks
特になし