シラバス情報

科目授業名称(和文) Name of the subject/class (in Japanese)
水文気象学
科目授業名称(英文) Name of the subject/class (in English)
Hydro-meteorology
授業コード Class code
9976513
科目番号 Course number
76CEEEH307

教員名
仲吉 信人
Instructor
Makoto Nakayoshi

開講年度学期
2023年度後期
Year/Semester
2023/second semester
曜日時限
火曜2限
Class hours
10:30-12:00 in Tuesday

開講学科・専攻 Department
創域理工学部 社会基盤工学科

Department of Civil Engineering, Faculty of Science and Technology
単位数 Course credit
2.0単位
授業の方法 Teaching method
講義

Lecture
外国語のみの科目(使用言語) Course in only foreign languages (languages)
-
授業の主な実施形態 Main class format
対面授業,ただし質問がない場合は授業に参加しなくても不利益はない.

概要 Description
[概要]
 水文気象学は、地球上のさまざまなスケールの水や熱の循環と収支を扱う学問である。土木技術者は、この知見にもとづいて、治水・利水、水資源あるいは都市の温熱環境の問題に取り組んでいる。本講義では、水循環や地表面熱収支、および降雨と流出に関連した内容について講義形式で授業を行う。2回の授業で到達目標達成度の確認を実施する。
目的 Objectives
水循環と熱収支、および降雨と流出に関連した基礎知識の習得、近年の地球環境問題、都市温暖化について正しい判断ができる能力の涵養を目的とする。
到達目標 Outcomes
1. 水や熱の循環に関わる専門用語(短波・長波放射、顕熱・潜熱フラックス、ハイドロハイエトグラフ、収支則など)を説明できる。
2.流出モデルを説明できる。
3. 地上天気図から大気の流れを予測できる。
 上記1〜3の内容に関する試験,及び演習課題について、教員が定める合格最低点以上の点を取得することをもって、到達目標の達成と判断する。

※土木工学科が定める学習・教育目標との関連
上記 [到達目標] は、下記の主として関連する学習・教育目標に基づいている。
主として関連する学習・教育目標:
目標(C):土木工学の実務的な課題を理解し、それを解決するのに必要な知識を獲得できるようになる。
目標(B):土木工学のすべての主要専門分野(構造・材料、地盤、水理、環境・情報、計画)の基礎知識を習得するとともに,応用できるようになる。
卒業認定・学位授与の方針との関係(学部科目のみ)
専門分野の学力
履修上の注意 Course notes prerequisites
本講義は、物理学(熱力学)、応用数学1、水理学1、水理学2と関連するものである。これらが履修済みであることが望ましい。

本授業で入手した全ての資料・テキストを,教員の許可なくインターネットで公開する行為はいかなる理由があろうと禁止する。発覚した場合は、著作権侵害等の違法行為となり、厳格に処分されるので十分に留意すること。
アクティブ・ラーニング科目 Teaching type(Active Learning)
グループワーク Group work/プレゼンテーション Presentation
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準備学習・復習 Preparation and review
準備学習:LETUSにあげられている資料,および講義動画を視聴し事前学習しておく。
復習:講義内容に関する演習問題を解き,関連する内容を調べる。
成績評価方法 Performance grading policy
到達度確認テスト90点(中間30点、期末60点)、課題10点。

【フィードバックの方法】
・到達度試験は翌週の講義において、採点基準、模範解答を示す。
・復習スライドは各回の講義時に、各グループの得点、内容について総評する。
学修成果の評価 Evaluation of academic achievement
・S:到達目標を十分に達成し、極めて優秀な成果を収めている
・A:到達目標を十分に達成している
・B:到達目標を達成している
・C:到達目標を最低限達成している
・D:到達目標を達成していない
・-:学修成果の評価を判断する要件を欠格している

・S:Achieved outcomes, excellent result
・A:Achieved outcomes, good result
・B:Achieved outcomes
・C:Minimally achieved outcomes
・D:Did not achieve outcomes
・-:Failed to meet even the minimal requirements for evaluation

教科書 Textbooks/Readings
教科書の使用有無(有=Y , 無=N) Textbook used(Y for yes, N for no)
N
書誌情報 Bibliographic information
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MyKiTSのURL(教科書販売サイト) URL for MyKiTS(textbook sales site)
教科書および一部の参考書は、MyKiTS (教科書販売サイト) から検索・購入可能です。
It is possible to search for and purchase textbooks and certain reference materials at MyKiTS (online textbook store).
https://gomykits.kinokuniya.co.jp/tokyorika/​​​

参考書・その他資料 Reference and other materials
・LETUSにアップロードされる講義資料,講義動画

本授業のコンテンツの理解には下記の本が参考となる.

熱収支および水文統計量について
・椎葉充晴、立川康人、市川温:例題で学ぶ水文学

大気の力学および降雨のメカニズムについて
・小倉義光:一般気象学
・古川武彦、大木勇人:図解気象学入門

授業計画 Class plan
1  総論            
・講義の全容・土木と水文気象学の関わりを理解できる。
・地球上の水の分布を説明できる。
・水文気象学的にみた水の性質について説明できる。

2  大気の力学(1)
・地上天気図を読むことができる。
・地衡風、コリオリ力について説明できる。

3 大気の力学(2)
・水蒸気量や空気の温度の表し方について説明できる.

4 地表面の熱収支(1)
・熱の輸送形態(移流、拡散、放射)を説明できる.
・大気の加熱プロセスを説明できる.
・地表面の熱収支の概念を説明できる。
・地表面熱収支を導出できる

5 地表面の熱収支(2)
・地表面形態とそれぞれの熱収支の関係を説明できる。
・地表面と大気の熱・水蒸気交換過程を説明できる。
 
6  生気象学〜人体熱収支〜
・熱中症のメカニズムについて人体熱収支の観点から説明できる.
・人体の熱収支と地表面熱収支の違いを説明できる.

7 理解度の確認,および解説
・これまでに学習した内容に関する問題を解くことができる.

8 学習・教育到達目標の達成度の確認,および降雨のメカニズム
・到達目標の達成度を確認し,自身の現状を把握する。
・大気安定度の概念について説明できる。
・降雨の測定方法を説明できる.
・豪雨のメカニズムについて説明できる。

9 台風,スーパーセルと竜巻
・台風,スーパーセル,竜巻のメカニズムと気象現象を説明できる.

10  気象シミュレーション1
・気象モデルの概要を説明できる.
・気象シミュレーションを用いた演習により,これまで学んだ内容の理解を深める.

11  気象シミュレーション2
・前回に引き続き.気象シミュレーションを用いた演習により,これまで学んだ内容の理解を深める.

12  流出モデル
・種々の流出モデルについて説明できる.

13   水文統計量の取り扱い 
・水文統計量の計算に必要な確率・統計を説明できる。
・超過・非超過確率、再現期間を計算できる。

14  理解度の確認(期末),および解説
  これまで学んだ内容に関する問題を解くことができる。

15. 学習・教育到達目標の達成度の確認
 到達目標の達成度を確認し,自身の現状を把握する。

授業担当者の実務経験 Work experience of the instructor of the class
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教育用ソフトウェア Educational software
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備考 Remarks
特になし.