シラバス情報

科目授業名称(和文) Name of the subject/class (in Japanese)
環境水理学
科目授業名称(英文) Name of the subject/class (in English)
Enviromental Hydraulics
授業コード Class code
9976507
科目番号 Course number
76CEEEH306

教員名
柏田 仁、二瓶 泰雄
Instructor
Yasuo Nihei, Jin Kashiwada

開講年度学期
2023年度前期
Year/Semester
2023/ First semester
曜日時限
火曜5限
Class hours
Tuesday, Fifth period

開講学科・専攻 Department
創域理工学部 社会基盤工学科

Department of Civil Engineering, Faculty of Science and Technology
単位数 Course credit
2.0単位
授業の方法 Teaching method
講義

Lecture
外国語のみの科目(使用言語) Course in only foreign languages (languages)
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授業の主な実施形態 Main class format
ブレンド型授業(半数回以上をオンライン実施)/ Blended format(with less-than-50% on-site classes)

概要 Description
本講義では,環境水理学に必要な知識や解析方法の基礎を身につけ,環境技術者の観点から川や海岸を見る眼を養うことを目的として講義を行う.また,授業内で各自で到達目標の達成度を確認すると共に,適宜,小テスト・プレゼンを課す.
目的 Objectives
環境水理学は,流域から河川,湖沼,沿岸海域における水の流れから水質環境,生態系に関する基礎知識や解析方法の基礎を身につけるための学問である.本講義の特徴は,河川や海岸と分け隔てなく水理・環境現象を講義するものである.そのため,講義構成としては,自然環境中の水の動態,熱・塩分の動態,土砂の動態,水質と生態系に関する知識を習得することを目的とする.
到達目標 Outcomes
1.水の動態や水理現象を説明でき,それらに関する解析方法を説明できる.
2.流域圏における熱や塩分の動態を説明でき,それらと水理現象・環境現象の関係について説明できる.
3.流域圏における土砂の動態や地形変化を説明でき,それらと水理現象や水環境,生態系との関係について説明できる.
4.水質環境や生態系について説明できる.
上記1〜4の内容に関する試験において,教員が定める合格最低点以上の点を取得することをもって,到達目標の達成と判断する.

※土木工学科が定める学習・教育目標との関連
上記 [到達目標] は,下記の主として関連する学習・教育目標に基づいている.
主として関連する学習・教育目標:
目標(B) 土木工学のすべての主要専門分野(構造・材料,地盤,水理,環境・情報,計画)の基礎知識を習得するとともに,応用できるようになる.
卒業認定・学位授与の方針との関係(学部科目のみ)
専門分野の学力
履修上の注意 Course notes prerequisites
水理学1,演習1,2,演習2を履修することが望ましい.
アクティブ・ラーニング科目 Teaching type(Active Learning)
課題に対する作文 Essay/小テストの実施 Quiz type test/グループワーク Group work/プレゼンテーション Presentation
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準備学習・復習 Preparation and review
【準備学習】
 各回の授業計画に基づいて関連する部分の教科書を参照し,必要な専門用語について調べておくこと.

【復習】
 各回の講義内容を十分に復習・理解し,関連する例題を解けるようにしておくこと.
成績評価方法 Performance grading policy
習熟度確認テスト 50%
小テスト 22%+5%(特別講演)
レポート(現地見学) 10%
プレゼン(動画) 13%

[フィードバックの方法]
小テストは採点の上返却する.レポート,プレゼンは,採点結果を知らせ,コメントする.
学修成果の評価 Evaluation of academic achievement
・S:到達目標を十分に達成し、極めて優秀な成果を収めている
・A:到達目標を十分に達成している
・B:到達目標を達成している
・C:到達目標を最低限達成している
・D:到達目標を達成していない
・-:学修成果の評価を判断する要件を欠格している

・S:Achieved outcomes, excellent result
・A:Achieved outcomes, good result
・B:Achieved outcomes
・C:Minimally achieved outcomes
・D:Did not achieve outcomes
・-:Failed to meet even the minimal requirements for evaluation

教科書 Textbooks/Readings
教科書の使用有無(有=Y , 無=N) Textbook used(Y for yes, N for no)
Y
書誌情報 Bibliographic information
土木学会水工学委員会環境水理部会著「環境水理学」(丸善出版)
MyKiTSのURL(教科書販売サイト) URL for MyKiTS(textbook sales site)
教科書および一部の参考書は、MyKiTS (教科書販売サイト) から検索・購入可能です。
It is possible to search for and purchase textbooks and certain reference materials at MyKiTS (online textbook store).
https://gomykits.kinokuniya.co.jp/tokyorika/​​​

参考書・その他資料 Reference and other materials
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授業計画 Class plan
1.環境水理学とは(4/11)
 流域・河川・湖沼・沿岸海域を取り巻く水環境・生態系の特徴や課題を説明できる.

2.水の動態(1)
 流域圏の水循環の諸問題や水循環の素過程について説明できる.
 河川や地下,湖沼,沿岸海域における水理現象を説明できる.

3.水の動態(2)
 水・物質輸送の基礎方程式系について説明できる.

4.地球規模の環境水理問題と動画コンテスト
 プラスチックごみとSDGsに関する問題の現状や対策について説明できる.
 SDGsの環境水理問題の概要や解決策についてプレゼンできる. 

5.水の動態(3)
 流域圏の水収支について説明できる.

6.熱・塩分の動態(1)
 流域圏における熱・塩分動態の諸問題について説明できる.熱・塩分環境の基礎事項を説明できる.

7.熱・塩分の動態(2)
 流域圏及び各水域の熱・塩分環境について説明できる.

8.熱・塩分の動態(3)
 流域圏及び各水域の熱・塩分環境について説明できる.

9.外部講師による特別講演(日時未定,対面)
 プラごみを中心とした環境問題に関する行政の取り組みと研究の最前線を理解し,説明できる. 

10.土砂の動態
 流域圏における土砂動態の諸問題について説明できる.土砂と地形変化に関する基礎事項を説明できる.

11.水質と生態系
 水質と生態系について,環境(河川,湖沼,沿岸,海洋)ごとの特性について概略を説明できる.

12.理解度の確認(6/27実施)
 これまでに学習した内容の問題を解くことができる.

13.富栄養化
 流域圏における富栄養化の諸問題について説明できる.

14.樹林化
 河川の樹林化問題について説明できる.

15.現地見学
 実際の水域で生じている環境問題を見学し,そのことについて説明できる.

授業担当者の実務経験 Work experience of the instructor of the class
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教育用ソフトウェア Educational software
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備考 Remarks
特になし.