土質力学１

Soil Mechanics 1

9976415

76CEGEM201

菊池　喜昭

Yoshiaki Kikuchi

2023年度前期

First Semester

木曜3限

Thursday 3rd period

創域理工学部　社会基盤工学科

Department of Civil Engineering, Faculty of Science and Technology

2.0単位

講義

Lecture

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対面授業 /On-site class

地盤は全ての土木構造物の基盤となる．また，地盤自体が土木工事の対象となることも少なくない。この地盤を構成する土について，特に材料としての物理的性質，力学的性質，そして工学的な特性について，講義形式で授業を行う．講義期間中の2回の授業の中で，各自で到達目標の達成度を確認する．

地盤を構成する土について，物理的性質，力学的性質，そして工学的な特性などの土質力学の基本的な事項を，体系的な形，また論理的な姿で理解し，それらを適切に説明できるようになることを目的とする．

1．土の基本的性質を理解し，間隙比，含水比，飽和度，密度，単位体積重量，土の工学的分類を説明でき，実際問題に適用できる．
2．ダルシーの法則を説明でき，地下水の二次元的な流れの計算ができる．
3．粘性土地盤の圧密現象を説明できる．一次元圧密現象に伴う，総沈下量と沈下速度が計算できる．
上記1〜3の内容に関する到達度確認試験及び理解度確認レポート(12回)において，6割以上の点を取得することをもって，到達目標の達成と判断する．

※土木工学科が定める学習・教育目標との関連
上記 [到達目標] は，下記の主として関連する学習・教育目標に基づいている．
主として関連する学習・教育目標：
目標（B） 土木工学のすべての主要専門分野（構造・材料，地盤，水理，環境・情報，計画）の基礎知識を習得するとともに，応用できるようになる．
他の関連する学習・教育目標：
目標（D） 土木技術が自然・社会に及ぼす影響・効果を理解し，その社会的役割と責任を認識し，技術者倫理に基づいて判断できるようになる．

専門分野の学力/技術者倫理

土質力学演習１と併せて履修することが強く望まれる。

小テストの実施　Quiz type test

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準備学習：指定した教科書の講義内容に該当する箇所を事前に1時間30分程度精読すること．
復習：講義ごとに課される小テストを各自で解くとともに，各回の講義内容を1時間30分程度復習する．習得した知識を元に具体的課題が解決できるように，参考書として示した教科書等にある実際の問題を解くこと．

授業の際に実施する理解度確認レポート(12回)20％，到達度評価試験(中間+期末)80%の割合で評価する．
また，到達度評価試験での評価バランスは以下のとおりとする．
中間到達度確認(40%) + 期末到達度確認(60%)

[フィードバックの方法]
・毎回の理解度確認試験の解説は次回の授業の際に実施する．
・いずれの到達度確認の結果を，実施回の次の回に解説する．

・S：到達目標を十分に達成し、極めて優秀な成果を収めている
・A：到達目標を十分に達成している
・B：到達目標を達成している
・C：到達目標を最低限達成している
・D：到達目標を達成していない
・-：学修成果の評価を判断する要件を欠格している

・S：Achieved outcomes, excellent result
・A：Achieved outcomes, good result
・B：Achieved outcomes
・C：Minimally achieved outcomes
・D：Did not achieve outcomes
・-：Failed to meet even the minimal requirements for evaluation

Y

「第3版 土質力学」，石原研而，丸善，2018

教科書および一部の参考書は、MyKiTS (教科書販売サイト) から検索・購入可能です。
It is possible to search for and purchase textbooks and certain reference materials at MyKiTS (online textbook store).
​https://gomykits.kinokuniya.co.jp/tokyorika/​​​

①参考書
「理工系の基礎 土木工学」土木工学編集委員会編， 丸善出版，2018
「土質力学の基礎」石橋勲・ハザリカへマンタ，共立出版，2011
「土質力学入門」三田地利之，森北出版，2013
「地盤力学」中野正樹．コロナ社，2012
「ゼロから学ぶ土木の基本 地盤工学」内村太郎，オーム社，2013
「わかる土質力学２２０問一基礎から公務員試験までナビゲートー」安田進・片田敏行・後藤聡・塚本良道・吉嶺充俊，理工図書，2003
②その他資料
第１回に用いる，PPTのpdf
講義内容のテキスト
2020年度に作製した講義動画

[項目と内容]
1　地盤工学と土質力学の役割, 土の基本的性質Ⅰ
社会基盤(Infrastructure）の整備・維持管理、地震洪水等 の自然災害、自然環境の維持管理と言う社会の要請のなかでの地盤工学と役割と、地盤工学の中での土質力学の位置づけを説明する。また，地盤工学に関連した技術者倫理について概説する．
　　また，基本的物理量の定義，間隙比，含水比，飽和度が説明でき，計算できる．
2　土の基本的性質Ⅱ
土の単位体積重量，密度を計算できる．
3 土の基本的性質Ⅲ
　　液性限界，塑性限界，鋭敏比，砂の相対密度，土の工学的分類を説明できる．
4　土の基本的性質Ⅳ
　　全応力と有効応力の違いを説明でき，土被り圧を計算できる．
5　土中の透水Ⅰ
　　ダルシーの法則が説明できる．定水位透水試験と変水位透水試験の違いが説明できる．
6　土中の透水Ⅱ
成層地盤の透水特性について説明できる．
7　土中の透水Ⅲ
　　水の流れがある時の地盤の安定性について説明ができる．
8　到達目標の達成度の確認
　　これまで学習した内容に関する問題を解くことができる．
9 土中の透水Ⅳ
　　地中の2次元的な透水現象を，フローネットを用いて説明できる．
10　土中の透水Ⅴ
フローネットを応用して土中の水の挙動を計算できる．
11　有効応力と間隙水圧，粘土の圧密Ⅰ
地表面に分布荷重を作用させたときの粘性土地盤の間隙水圧の変化を説明できる．
　　粘性土地盤に作用する荷重が増加した時の粘性土の沈下特性を説明できる．
12　粘土の圧密Ⅱ
　　粘性土地盤の圧密理論を説明できるようになる．
13　粘土の圧密Ⅲ
　　圧密試験方法を理解し，圧密試験結果を用いて粘性土地盤の圧密による地盤沈下を求めることができる．
14 到達目標の達成度の確認
　　　これまで学習した内容に関する問題を解くことができる．
15 到達目標の達成度の確認
　　　到達目標の達成度を確認し，自身の現状を把握する．

国内研究機関の研究員（地盤工学系）の勤務実績を活かし土質力学について講義する。

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特になし