土木計画学

Planning of Civil Engineering

9976406

76CEPLG204

小島　尚人

Ｈirohito Kojima

2023年度後期

2023 second semester

月曜1限

Monday, 1st Period

創域理工学部　社会基盤工学科

Department of Civil Engineering, Faculty of Science and Technology

2.0単位

講義

Lecture

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ハイフレックス型授業/Hybrid-Flexible format

本講義では、社会基盤整備支援を担う「土木計画学」の基礎を学ぶ。指定する教科書と配付資料の入念な読み合わせ学習をベースとした講義形式で実施する。

本講義では、社会基盤整備支援を担う「土木計画学」の位置付けと特色、事業計画の策定方法、土木計画策定時に活用される主な分析手法（多変量解析等）の成り立ち、および手法間の関係について理解するとともに、各手法の実務への適用方法について幅広く学習することを目的とする。計画課題の発見と整理方法、データ収集、調査方法、予測・分析の手順と留意点、計画の評価と代替案の作成方法等といった一連の計画策定プロセスについて理解する。
さらに、それぞれの処理ステージについて具体的な適用事例を交えて講義を進めるとともに、計画策定上、必要となる代表的な調査・分析手法について学習する。技術用語が氾濫している状況の中にあって、教科書および配付プリントの読み合わせをとおして、基本的な技術用語の定義を確実に把握・理解することも課題となる。

到達目標は以下のとおりとなる。
　1)社会基盤整備支援を担う「土木計画学」の位置付けと特色、事業計画の策定方法、土木計画策定時に 活用される主な分析手法（多変量解析等）の成り立ち、および手法間の関係について学習するとともに、各手法の実務への適用方法を把握、説明できるようになる。
　2)計画課題の発見と整理方法、データ収集、調査方法、予測・分析の手順と留意点、計画の評価と代替案の作成方法等といった一連の計画策定プロセスについて把握、説明できるようになる。
　3)さらに、それぞれの処理ステージについて具体的な適用事例を学習し、計画策定上、必要となる代表的な調査・分析手法について把握、説明できるようになる。
　4)技術用語が氾濫している状況の中にあって、教科書およびディジタルコンテンツ（配付プリント）の読み合わせをとおして、基本的な技術用語の定義を確実に把握、説明できるようになる。

*社会基盤工学科が定める学習・教育目標との関連　
上記到達目標は、下記の「主として関連する学習・教育目標」に基づいている。
主として関連する学習・教育目標：
　目標（Ｂ）：土木工学のすべての主要専門分野（構造・材料、地盤、水理、環境・情報、計画）の基礎知識を習得するとともに、応用できるようになる。
他の関連する学習・教育目標：
　目標（Ｄ）：土木技術が自然・社会に及ぼす影響・効果を理解し、その社会的役割と責任を認識し、技術者倫理に基づいて判断できるようになる。

専門分野の学力/技術者倫理

・本科目は、他学科履修の受付は「無し」としていただいております。
・１回目の講義から下記の指定「教科書」を使用しますので、必ず購入して講義に持参下さい。

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準備学習：各回の講義に該当する教科書の章・節の部分を事前に読んでおく。
復習：教科書と配布資料について、授業で読み合わせした箇所を再度、復習し、理解を深め、達成度評価試験に反映させる。

・到達度評価試験　100％（得点取得率60％以上で合格）
[フィードバックの方法］
・解答例は、ＬＥＴＵＳに掲載。

・S：到達目標を十分に達成し、極めて優秀な成果を収めている
・A：到達目標を十分に達成している
・B：到達目標を達成している
・C：到達目標を最低限達成している
・D：到達目標を達成していない
・-：学修成果の評価を判断する要件を欠格している

・S：Achieved outcomes, excellent result
・A：Achieved outcomes, good result
・B：Achieved outcomes
・C：Minimally achieved outcomes
・D：Did not achieve outcomes
・-：Failed to meet even the minimal requirements for evaluation

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土木計画学　森北出版

教科書および一部の参考書は、MyKiTS (教科書販売サイト) から検索・購入可能です。
It is possible to search for and purchase textbooks and certain reference materials at MyKiTS (online textbook store).
​https://gomykits.kinokuniya.co.jp/tokyorika/​​​

LETUS上に適宜アップロードするコンテンツ（音声付き＆音声無し）

以下の各回の講義をとおして、各項目の内容を学習、理解し、説明できるようになる。

１．土木計画の定義と基本要素　
　下記の内容について、理解、説明できる。
　・社会資本と社会基盤
　・土木計画の定義と役割
　・土木計画を構成する５つの基本要素：主体者、対象、目的、手段、構成
　・土木計画のマネジメント・サイクル

２．土木計画の分類、限界、手順
　下記の内容について、理解、説明できる。
　・土木計画の分類：課題計画と決定計画、法廷計画と任意計画、計画段階による分類
　・土木計画の限界：土木計画の不確実性、変質性、茫漠性（ぼうばくせい）
　・土木計画の手順

３．計画課題の発見と整理
　下記の内容について、理解、説明できる。
　・計画課題の調査方法：ヒヤリング調査とアンケート調査
　・ユーリスティック（発見的）な手法による計画課題の整理：KJ法、デルファイ法
　・意識構造の把握と計画課題の整理

４．計画における調査とデータの整理
　下記の内容について、理解、説明できる。
　・全数調査と標本調査の長所と限界
　・標本調査の方法
　・既存の統計調査データの活用
　・地理情報システム　

５．計画における代替案の作成と計画の評価
　下記の内容について、理解、説明できる。
　・代替案の作成手順と注意点
　・代替案の発想法：自由発想、強制発想、類似発想
　・計画時評価、採択時評価、事業再評価、事後評価
　・羅列的評価システム、逐次改善型評価システム

６．計画における市民参加と社会実験
　下記の内容について、理解、説明できる。
　・計画における参加のあり方
　・パブリックコメントとパブリックインボルブメント
　・社会実験の意義と実施上の留意点
　・ワークショップとは
　・社会実験とは

７．土木計画学に関わる専門用語の整理
　・これまでに学習した内容とディジタル教材をもとに、
　　土木計画学特有の専門用語について整理し、理解、説明できる。

８．分析の方法　−記述統計−
　下記の内容について、理解、説明できる。
　・土木計画と多変量解析
　・多変量解析法で扱う変量の区分：定量変量、定性変量、目的変量、説明変量
　・データの種類：尺度水準
　・分析目的に対応した多変量解析手法の選択

９．予測手法　−重回帰分析と数量化理論第Ⅰ類−
　下記の内容について、理解、説明できる。
　・重回帰分析と数量化Ⅰ類の違い
　・基礎統計量
　・重回帰分析の基本構成
　・数量化Ⅰ類の基本構成

１０．判別分析　−数量化理論第２類−
　下記の内容について、理解、説明できる。
　・データの判別を担う数量化Ⅱ類の基本構成
　・相関比最大化問題とアイテム・カテゴリ分析
　・数量化Ⅱ類を適用する際の考え方や留意点

１１．類型化　−クラスター分析−
　下記の内容について、理解、説明できる。
　・データの分類を担う代表的なクラスター分析の基本構成
　・クラスター間距離の定義
　・クラスター分析を適用する際の考え方や留意点

１２．データ構造分析（１）　−主成分分析−
　下記の内容について、理解、説明できる。
　・データ構造分析を担う主成分分析
　・主成分とは
　・主成分得点の求め方
　・寄与率の求め方
　・第１主成分と第２主成分の関係

１３．データ構造分析（２）−数量化Ⅲ類−
　下記の内容について、理解、説明できる。
　・データ構造の分析を担う数量化Ⅲ類の基本構成
　・質的データを対象としたデータ構造分析の考え方
　・数量化Ⅲ類を適用する際の考え方や留意点

１４．達成度評価
　当該授業の達成度を達成度評価試験により確認する。

１５．授業のまとめ
　・授業として当該授業科目の内容の総括を行う。

下記の実務経験を活かし、本科目の講義を実施する。
・企業での環境情報関連のシステム設計・開発。
・建設コンサルタント業務：土木計画系、環境計画系
・国土調査事業

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特になし