シラバス情報

科目授業名称(和文) Name of the subject/class (in Japanese)
公共政策
科目授業名称(英文) Name of the subject/class (in English)
Public Policy
授業コード Class code
9976405
科目番号 Course number
76CEPRI306

教員名
寺部 慎太郎
Instructor
Shintaro TERABE

開講年度学期
2023年度後期
Year/Semester
2023, Second semester
曜日時限
木曜1限
Class hours
Thursday, 1st period

開講学科・専攻 Department
創域理工学部 社会基盤工学科

Department of Civil Engineering, Faculty of Science and Technology
単位数 Course credit
2.0単位
授業の方法 Teaching method
講義

Lecture
外国語のみの科目(使用言語) Course in only foreign languages (languages)
-
授業の主な実施形態 Main class format
対面授業

概要 Description
地域社会システムを構成している各要素の抽出とそれら相互の関連,わが国での計画実例の時系列的な変遷とその時々の経済社会背景などについて理解することによって,地域にもたらす社会資本の整備の影響をどのように捉えればよいか,またそうした基盤整備をどのように計画していけばよいかについて考えを持つことができるようになる,講義型の授業である.
目的 Objectives
本授業の目的は,経済指標や社会指標などが表現する指標の意味,開発効果を計測する様々な手法,土地利用計画と直結する立地論について理解することである.
到達目標 Outcomes
1.全国総合開発計画について,その概要を説明できる.
2.地域計量分析の概略計算ができる.
3.立地論について,その概要を説明できる.
4.外部不経済について,その概要を説明できる.

※社会基盤工学科が定める学習・教育到達目標との関連
上記 [到達目標] は,下記の主として関連する学習・教育到達目標に基づいている.
主として関連する学習・教育到達目標:
目標(C) 土木工学の実務的な課題を理解し,それを解決するのに必要な知識を獲得できるようになる.
卒業認定・学位授与の方針との関係(学部科目のみ)
実務課題の理解
履修上の注意 Course notes prerequisites
特になし.
アクティブ・ラーニング科目 Teaching type(Active Learning)
-
-

準備学習・復習 Preparation and review
LETUSに示された内容について学習すること.
LETUSに指示がない場合は,下記の通り.
準備学習(各回1時間程度):授業内容に示されている用語の意味を調べておくこと.また次回までの宿題として講義中に課題が示された場合は,それをやってくること.
復習(各回3時間程度):授業外実習として講義で示した例題や演習問題に取り組むこと.
成績評価方法 Performance grading policy
中間試験40%+期末試験60%(講義内容の理解度を確認するもの)
[フィードバックの方法]
試験終了後に解答例を示し,採点後の答案はLETUSで確認できる.
学修成果の評価 Evaluation of academic achievement
・S:到達目標を十分に達成し、極めて優秀な成果を収めている
・A:到達目標を十分に達成している
・B:到達目標を達成している
・C:到達目標を最低限達成している
・D:到達目標を達成していない
・-:学修成果の評価を判断する要件を欠格している

・S:Achieved outcomes, excellent result
・A:Achieved outcomes, good result
・B:Achieved outcomes
・C:Minimally achieved outcomes
・D:Did not achieve outcomes
・-:Failed to meet even the minimal requirements for evaluation

教科書 Textbooks/Readings
教科書の使用有無(有=Y , 無=N) Textbook used(Y for yes, N for no)
N
書誌情報 Bibliographic information
-
MyKiTSのURL(教科書販売サイト) URL for MyKiTS(textbook sales site)
教科書および一部の参考書は、MyKiTS (教科書販売サイト) から検索・購入可能です。
It is possible to search for and purchase textbooks and certain reference materials at MyKiTS (online textbook store).
https://gomykits.kinokuniya.co.jp/tokyorika/​​​

参考書・その他資料 Reference and other materials
資料配布はLETUS上で行う.
参考書は以下の通り.
中村英夫「国土調査論」,技報堂出版(株)
森杉寿芳「地域計画」,技報堂出版(株)
山内弘隆,竹内健蔵「交通経済学」,pp.15-18,有斐閣,2002年
武隈慎一「ミクロ経済学」pp.242-248,新世社,1989年
東京大学交通ラボ(著), 家田仁(編集)「それは足からはじまった—モビリティの科学」,9.2外部効果を測る,技報堂出版,2000年

授業計画 Class plan
1.概説
授業のポイント:国土計画,地域計画などの広域にわたる基盤整備計画の意義,目的について理解する.
予習:(1)「地域」という語から受けるイメージを記せ.(2)前項のイメージの地理的広さはどれくらいか,地球・国際・国・地方ブロック・都道府県・都市圏・市区町村・学校区・集落など様々な範囲から選べ.
復習:地方都市を中心とする広域的な生活圏の形成をはかるための整備方策にはどのようなものがあるか,列挙してそれぞれについて説明せよ.

2.地域計画を実現するための財源
授業のポイント:地域計画を実現するための都市計画事業の財源について理解する.
予習:身近な市区町村の予算を調べて,主な歳入と支出の項目を整理し,社会基盤や都市計画・地域計画に関係する項目を列挙せよ.
復習:(1)公共と民間のパートナーシップによる財源制度を活用した,社会基盤の建設・維持・運営などの事例を調べよ.(2)その事例は,なぜ公共単独で実施せず,民間と協働したのか,その理由を述べよ.

3.地域計画の歴史
授業のポイント:戦前から現在に至るまでの我が国の地域計画の変遷について理解する.
予習:テネシー川流域開発公社(TVA:Tennessee Valley Authority)について調べよ(英語のwebサイトの方が詳しい).
復習:1953年から1958年の間に策定された21地域での特定地域総合開発計画のうち,一つについて調べてみよ.

4.全国総合開発計画(1)
授業のポイント:第四次までの全国総合開発計画とそのときの社会経済的な背景について理解する.
予習:1945年から現在までの,我が国の人口,GDP,一人当たりGDPの推移をグラフにせよ.
復習:第四次までの全国総合開発計画を批判的にとらえると,どのようなことを指摘できるか.列挙して,それぞれについて説明せよ.

5.全国総合開発計画(2)
授業のポイント:「21世紀の国土のグランドデザイン」,地方分権時代を迎えての全国総合開発計画の廃止と国土形成計画について理解する.
予習:地方分権とは具体的にどのようなことを目指すのか説明せよ.
復習:(1)興味のある広域ブロックを一つ選び,その広域地方計画を読んで,その概要をまとめよ.(2)さらに,その最近の推進状況や点検状況を確認せよ.

6.理解度の確認(1)
授業のポイント:これまでの授業内容について理解できているか確認する.
予習:これまでの授業内容について,復習せよ.
復習:自分の理解が足りなかった部分について,復習せよ.
試験終了後は授業を行う.

7.人口の調査と予測
授業のポイント:人口調査の方法である国勢調査と,人口予測の方法であるコーホート法について理解する.
予習:国勢調査で用いられる調査票に回答せよ.
復習:授業での最後で示した,地域政策に関わる人口問題に対する自分の考えを述べよ.

8.産業連関表を用いた経済分析(1)
授業のポイント:産業連関表の仕組みとそれを用いた経済分析について理解する.
予習:産業連関表とはどのようなものか,簡潔に説明せよ.
復習:授業での最後で示した課題を解け.

9.産業連関表を用いた経済分析(2)
授業のポイント:産業連関表の仕組みについて実際の計算を通じて理解する.
予習:産業連関表における投入係数とはどのようなものか,簡潔に説明せよ.
復習:産業連関表を用いた分析の例を挙げよ.

10.経済基盤モデルと土地利用モデルの概要
授業のポイント:経済基盤モデルと土地利用モデルの概要を理解する.
予習:企業や世帯が立地する際に影響すると考えられる,立地条件の例を挙げよ.
復習:上で挙げた立地条件は,地域計画や社会経済状況によって,どのように変化しうるか説明せよ.

11.土地利用と立地分析
授業のポイント:土地利用がどのように調査されているか,また立地論の代表的なものを理解する.
予習:地理情報システムとはどのようなものか,簡潔に説明せよ.
復習:自分の興味のある地域の土地利用図や土地条件図など,さまざまな電子地図を参照せよ.

12.地域格差と人口移動
授業のポイント:地域格差とそれによる人口移動,地域格差を表す諸指標の概要を理解する.
予習:(1)人はどんな原因で転居するか,理由の例を5つ以上挙げよ.(2)企業の場合はどうか,例を挙げよ.
復習:興味のある地域指標で,自分の興味のある地域はどのような状態にあるか,まとめよ.

13.開発効果の捉え方(1)
授業のポイント:地域開発の外部効果について理解する.
予習:外部効果(外部経済,外部不経済)とはどのようなものか,簡潔に説明せよ.
復習:技術的外部不経済に対してどのように公的介入をすべきか論ぜよ.

14.開発効果の捉え方(2)
授業のポイント:地域開発の外部効果の計測方法について理解する.
予習:ヘドニックアプローチ,旅行費用法,仮想評価法(CVM)とはどのようなものか,簡潔に説明せよ.
復習:上記の計測方法の具体的な適用例を調べてみよ.

15.理解度の確認(2)
授業のポイント:第7回以降の授業内容について理解できているか確認する.
予習:これまでの授業内容について,復習せよ.
復習:自分の理解が足りなかった部分について,復習せよ.
試験終了後は授業を行う.

授業担当者の実務経験 Work experience of the instructor of the class
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教育用ソフトウェア Educational software
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備考 Remarks
休講・補講など最新の授業日程はLETUSでお知らせします.