シラバス情報

科目授業名称(和文) Name of the subject/class (in Japanese)
社会システム工学演習
科目授業名称(英文) Name of the subject/class (in English)
Exercises on Social System Engineering
授業コード Class code
9974178
科目番号 Course number
74SISOS302

教員名
堂脇 清志
Instructor
Kiyoshi Dowaki

開講年度学期
2023年度後期
Year/Semester
2023, Second Semester
曜日時限
木曜2限
Class hours
Thursday, 2nd. Period

開講学科・専攻 Department
創域理工学部 経営システム工学科

Department of Industrial and Systems Engineering, Faculty of Science and Technology
単位数 Course credit
2.0単位
授業の方法 Teaching method
演習

Seminar
外国語のみの科目(使用言語) Course in only foreign languages (languages)
-
授業の主な実施形態 Main class format
対面授業 /
On-site class

概要 Description
[概要]
本講義は、経営工学に関連する4つのテーマを、エクセルVBAを使って分析、最終的に、これらのテーマから1つ選んで、プレゼンテーションを行う授業である。特に、ある題材について、論理的かつ明快に説明できる能力を身に付けることができる。

1.シミュレーション
 経営工学に関連した問題を題材にして、そのコンピュータ・シミュレーションの方法とレポートの書き方、発表の仕方を習得する。
2.プログラム学修(不定期
 上記のテーマのうち、1つか2つのテーマについて、これまで学修してきたプログラム技法を実用的に学修する。
3.プレゼンテーション
 演習で検討してきたテーマについて、背景、課題及び結果あるいは考察に至る一連発表のストーリを作る能力を養い、また、検討してきた内容を第3者に理解させること目的にパワーポイントを使ったプレゼンテーションの能力を身につける。
目的 Objectives
[目的]
2年次で学修した最適化手法やプログラミング、及び制御問題を中心に、さらに応用力を学習する。また、数学的なモデルの意味を理解し、それをエクセルやVBAを駆使して分析する能力を獲得する。本科目は、本学科のディプロマポリシーの「自然・人間・社会に係る幅広い教養を修得し、専門分野の枠を超えて横断的にものごとを俯瞰できる能力。 」に相当する科目である。
到達目標 Outcomes
[到達目標]
自分が対象とするテーマについて、相手に論理的に理解させるコミュニケーション能力、パワーポイントの作成や発表の仕方のスキルの獲得により得られる効果的なプレゼンテーション能力ができるようになる。また、エクセルの機能を理解するとともに、数学的な知見をもとにした分析ができるようになる。
卒業認定・学位授与の方針との関係(学部科目のみ)
プレゼンテーション能力/経営工学応用能力
履修上の注意 Course notes prerequisites
授業時間内にエクセル(含むVBA)及びパワーポイントを利用するため、各自、ノートパソコンを持参すること。
また、欠席がないように日常生活をコントロールする。遅刻は15分以上で、欠席扱いとし、3回休むと履修ができなくなる。但し、交通の遅延や病気等は除く(証明書を後日提出)。
アクティブ・ラーニング科目 Teaching type(Active Learning)
プレゼンテーション Presentation
-

準備学習・復習 Preparation and review
事前にLETUSよりテキスト及び演習シートをダウンロードし、内容を理解しておくこと。また、2学年次で学修したエクセルの利用(含むVBA)について復習をしておくこと。なお、本講義でのレポートはWORDを用いる。従って、各自でWORDの利用を学修しておくことを薦める。
成績評価方法 Performance grading policy
各演習課題のレポートの点数(10点満点)×5テーマ+プレゼンテーション(50点満点)(合計100点満点)+プログラムの確認(オプションで加点要素)により評価を行う。なお、すべてのレポートが提出されていること、及びプレゼンテーションの実施(プログラムの確認はオプション)により成績をつける条件となる。また、病欠等で欠席する場合には、診断書の提出等、理由を明確にし、担当教員の許可をとることを義務付ける。無断の遅刻、欠席は原点対象とする。 
なお、採点したレポートは、当該レポートを提出した翌週の授業で返却しフィードバックする。
学修成果の評価 Evaluation of academic achievement
・S:到達目標を十分に達成し、極めて優秀な成果を収めている
・A:到達目標を十分に達成している
・B:到達目標を達成している
・C:到達目標を最低限達成している
・D:到達目標を達成していない
・-:学修成果の評価を判断する要件を欠格している

・S:Achieved outcomes, excellent result
・A:Achieved outcomes, good result
・B:Achieved outcomes
・C:Minimally achieved outcomes
・D:Did not achieve outcomes
・-:Failed to meet even the minimal requirements for evaluation

教科書 Textbooks/Readings
教科書の使用有無(有=Y , 無=N) Textbook used(Y for yes, N for no)
N
書誌情報 Bibliographic information
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MyKiTSのURL(教科書販売サイト) URL for MyKiTS(textbook sales site)
教科書および一部の参考書は、MyKiTS (教科書販売サイト) から検索・購入可能です。
It is possible to search for and purchase textbooks and certain reference materials at MyKiTS (online textbook store).
https://gomykits.kinokuniya.co.jp/tokyorika/​​​

参考書・その他資料 Reference and other materials
オリジナルのeテキストを用意する。

授業計画 Class plan
1ガイダンス
講義の進め方、レポート作成及び提出方法、採点基準等の説明を行う。
注意事項:履修者の状況を鑑み、下記のテーマの変更する場合があります。その場合、講義内で連絡します。

2・3最適化問題(ガス事業に係る環境・費用分析)
 ある工場での水素ガス購入について、経済性とCO2削減を考慮した購入計画について理解する。
 (1)シミュレーション実行のExcelシートを作成する。
 (2)ソルバーを利用したシステム最適の実行及びその結果の解釈を行う。

4・5産業連関分析を利用したエネルギーシステムの評価
 産業連関表の特徴をエネルギーシステムに活かし、資源の投入量を考慮した(ライフサイクル分析)システム分析を行い、システム分析について理解を深める。
 (1)エネルギーチェーンを考慮した産業連関表を作成する。 
 (2)産業連関表によるコージェネレーションシステムのCO2排出量の評価を行う。
   (熱主電従運転及び電主熱従運転の2パターンを分析)
 (3)発電効率等の要素が変化したときの感度分析を行う。

6・7ゴミの最適回収ルートの探索
  巡回セールスマン問題をベースにゴミ回収の最適化問題について理解する。
 (1)モデル化した問題をExcelシートを作成にて実行する。
 (2)経路の最小化あるいはCO2最小化について分析を行う。
 (3)異なる燃費のパッカー車について分析を行う、など。

8・9製品輸送を考慮した木質系バイオマス資源の処理配分の検討
 ORの基本的な例題として、原料輸送及びエネルギー生産に関する最適化問題を学習する。
 (1)モデルを作成し、エクセルのソルバーを使って計算する。
 (2)資源制約とエネルギー需要を考慮したCO2削減量を最大化する最適化問題について解く。

10・11PIDによるタンクの水位制御
 ラプラス変換によるフィードバック制御について、学習する。
 (1)水位制御モデルを作成し、エクセルによってPID制御をシミュレーションする。
 (2)外乱を加え、PIDの各パラメータによる制御の安定性を学習する。

12研究発表のプレゼンテーション方法の概説
 プレゼンテーションの作成方法、発表の仕方等について解説する。

13プレゼンテーション(口頭試問)
 上記の4つのテーマについて、プレゼンテーションを行う。発表は、PowerPoint により行う。発表のレベルが合格に満たない学生は、再度発表の機会を与える。

14プレゼンテーション(再発表日)
 プレゼンテーションにおいて、合格レベルに満たない学生のための、発表の場である。

15プレゼンテーション・レポート再提出(予備日)
 プレゼンテーションにおいて、合格レベルに満たない学生のための、発表の場及びレポート再提出を行う(該当者のみ)。

授業担当者の実務経験 Work experience of the instructor of the class
民間シンクタンク(エネルギー,地域活性化等),公益財団法人地球環境産業技術研究機構(エネルギーシステム),米国ハワイ大学(燃料電池開発関係)
燃料電池関係を含むエネルギーシステム評価の経験を活かし、各セミナーでのディスカッションを行う。

Private Think Tank, RITE, University of Hawaii
Through the several work experiences of energy and/or environmental analysis, design of renewable energy process and R&D of fuel cell technology, we have many discussions in this class.
教育用ソフトウェア Educational software
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MS-Office

備考 Remarks
各自PCを利用するので、故障あるいは修理中の場合は、前日までに申し出ること。充電は前日に完了し、受講すること。