形式言語

Formal Languages

9963516

63CSPRL304

滝本　宗宏

2023年度後期

金曜2限

創域理工学部　情報計算科学科、数理科学科

Department of Information Sciences, Faculty of Science and Technology
Department of Mathematics Faculty of Science and Technology

2.0単位

講義

Lecture

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対面授業/On-site class

プログラム意味論について，操作的側面と表示的側面から理解する．

基本的な構文と規則から，計算を定義し，プログラムの意味を理解する素養を身に付ける．
本学科のディプロマ・ポリシーにある「情報科学分野に応じた専門知識」を身に付け，「自然科学・科学技術の分野のみならず社会における多様な情報を論理的に分析し、問題の発見、さらにはその解決に貢献しうる能力」を獲得するための科目である．

1. プログラミング言語の各構文に数学的な意味を対応付けることができるようになる．
2. λ項によって，既定義なものを仮定しない計算体系を表現できるようになる．
3. 複雑なλ項を，いくつかの簡約戦略によって，正規化できるようになる．
4. チャーチロッサーの定理を理解し，証明できるようになる．

専門学力/問題発見および解決能力

なし

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配布資料を予習、授業後のノートを見て復習すること。
４時間程度を目安に，予習，復習を行うこと．

授業中の発言（20%），レポート（20%程度）および期末試験（60%程度）によって評価する。

・S：到達目標を十分に達成し、極めて優秀な成果を収めている
・A：到達目標を十分に達成している
・B：到達目標を達成している
・C：到達目標を最低限達成している
・D：到達目標を達成していない
・-：学修成果の評価を判断する要件を欠格している

・S：Achieved outcomes, excellent result
・A：Achieved outcomes, good result
・B：Achieved outcomes
・C：Minimally achieved outcomes
・D：Did not achieve outcomes
・-：Failed to meet even the minimal requirements for evaluation

N

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横内寛文著、プログラム意味論、共立出版

1 　　ラムダ計算(1) 　　ラムダ抽象と関数適用について理解する．

2 　　ラムダ計算(2) 　　ラムダ式の変換の基本であるβ変換をα変換を含めて理解する．

3 　　ラムダ計算(3) 　　ラムダの簡約とその性質をチャーチ・ロッサー性を中心に理解する．

4 　　ラムダ計算(4) 　　不動点の性質を理解し、再帰関数への応用を習得する．

5 　　ラムダ計算（5） 　　ラムダ定義可能性と計算可能性の関係について理解する．

6 　　ラムダ計算(6) 　　コンビネータ理論について理解する

7 　　ラムダ計算(7) 　　型付きラムダ計算への拡張とその性質について理解する

8 　　領域理論(1) 　　データの近似と極限について理解する

9 　　領域理論(2) 　　連続関数の定義と性質について理解する

10　　領域理論(3) 　　領域と連続関数の構成について理解する

11　　領域理論(4) 　　不動点意味論について理解する．

12　　関数型言語の意味論(1) 　　関数型言語の操作的意味論について基本を習得する

13　　関数型言語の意味論(2) 　　関数型言語の操作的意味論について理解を深める．

14　　関数型言語の意味論(3) 　　操作的意味論と表示的意味論の同値性について理解する．

15　　到達度評価と解説 これまでの理解度を試験によって評価する．

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授業中に指示する。

なし