シラバス情報

科目授業名称(和文) Name of the subject/class (in Japanese)
囲碁で養うコミュニケーション力
科目授業名称(英文) Name of the subject/class (in English)
Communication Skills Development through'Go'
授業コード Class code
9960G08
科目番号 Course number
L2CAECMn22

教員名
前田 良二、浅井 英樹
Instructor
ASAI Hideki, MAEDA Ryoji

開講年度学期
2023年度後期
Year/Semester
2023 Second Semester
曜日時限
火曜5限
Class hours
Tuesday 5th Period

開講学科・専攻 Department
創域理工学部(一般教養科目)

A course of liberal arts, the Faculty of Science and Technology
単位数 Course credit
2.0単位
授業の方法 Teaching method
講義

Lecture
外国語のみの科目(使用言語) Course in only foreign languages (languages)
-
授業の主な実施形態 Main class format
対面授業 /On-site class

概要 Description
囲碁をはじめて学ぶ学生を対象とした、半期15回の囲碁入門コースです。最初は小さい碁盤(6路盤、9路盤)を用い、囲碁の基本ルールとマナーを覚え、最終的には正式な19路盤で、楽しみながら最後まで囲碁が打てるようになることを目指します。日本の伝統文化としての囲碁の歴史や、世界的に普及が進み、国際化している囲碁の現状についての知識も習得します。日本棋院プロ棋士八段の前田良二先生が指導にあたり、野田キャンパス教養部の浅井英樹(初習語教室・准教授)がアシスタント役をつとめます。
目的 Objectives
本学の「教養教育の目標」に定める、「3.課題を自ら発見し、主体的に考え、解決に取り組むための論理的・批判的思考力」、「4.正解のない課題に対しても積極的に挑むための判断力・行動力」を涵養するための科目です。
到達目標 Outcomes
・答えのない局面で、自ら考え決断する力と習慣をつける。
・集中力、全体を俯瞰する大局観を身につける。
・囲碁の歴史も同時に学ぶことで、自国の文化についての理解を深める。
・「手談(手によるコミュニケーションの意味)」とも呼ばれる囲碁を通じて、社会的立場、性別、世代、国、言語などさまざまな壁を超え、人間関係を広げ、深めることができるようになる。
卒業認定・学位授与の方針との関係(学部科目のみ)
MA:基礎学力(諸分野の知識)/プレゼンテーション・コミュニケーション能力 PH:一般教養の習得とコミュニケーション能力および理科教育に関する能力 IS:教養 BS:一般教養学力 AR:基礎教養能力 CA:論理構成力・横断的思考力・課題発見力/教養・倫理観・コミュニケーション力 EE:コミュニケーション能力 IE:教養学力 ME:一般教養・基礎学力/語学/コミュニケーション/国際的な視野/倫理 CV:多面的な素養
履修上の注意 Course notes prerequisites
囲碁のルールを知らない学生を対象とする入門講座ですので、すでに囲碁が打てる人は受講できません。第1回目の授業はガイダンスおよび選抜のための作文(自分が囲碁の未経験者であること、受講したい気持ちが強いことを自分の言葉で述べる)を書く時間にあてます。この作文による選抜により受講許可者(理工・薬あわせて最大60名程度)を決定しますので、第1回目の授業には必ず出席してください。ただし、第1回の授業ではK607教室は使用せず、Zoomで行います。詳しくはLetusを参照してください。なお、教科書は受講許可者に選ばれた後に購入することをおすすめします。
アクティブ・ラーニング科目 Teaching type(Active Learning)
課題に対する作文 Essay/グループワーク Group work
-

準備学習・復習 Preparation and review
各回の授業内容について1時間程度、準備学習・復習をすることが望ましい。出された宿題は、かならず自分の力で一度やってみたうえで、授業の解説をよく聞くこと。
成績評価方法 Performance grading policy
「普段の授業への参加度(グループワークなどを含む)」(20%)と、「毎回の課題に対する評価」(50%)および「最終レポート」(30%)を総合して判定する。
[フィードバックの方法]
練習問題の解答例はLETUSに掲載する。毎回の課題における学生からの質問には、できる限り授業で答える。
学修成果の評価 Evaluation of academic achievement
・S:到達目標を十分に達成し、極めて優秀な成果を収めている
・A:到達目標を十分に達成している
・B:到達目標を達成している
・C:到達目標を最低限達成している
・D:到達目標を達成していない
・-:学修成果の評価を判断する要件を欠格している

・S:Achieved outcomes, excellent result
・A:Achieved outcomes, good result
・B:Achieved outcomes
・C:Minimally achieved outcomes
・D:Did not achieve outcomes
・-:Failed to meet even the minimal requirements for evaluation

教科書 Textbooks/Readings
教科書の使用有無(有=Y , 無=N) Textbook used(Y for yes, N for no)
Y
書誌情報 Bibliographic information
『東大教養囲碁講座 ゼロからわかりやすく』(石倉昇ほか著・光文社新書)
『実践囲碁総合演習 入門その後に完全対応』(日本棋院)
MyKiTSのURL(教科書販売サイト) URL for MyKiTS(textbook sales site)
教科書および一部の参考書は、MyKiTS (教科書販売サイト) から検索・購入可能です。
It is possible to search for and purchase textbooks and certain reference materials at MyKiTS (online textbook store).
https://gomykits.kinokuniya.co.jp/tokyorika/​​​

参考書・その他資料 Reference and other materials
必要に応じて授業中に指示します。

授業計画 Class plan
第1回 ガイダンス
授業全体の概要、囲碁の歴史と現状、囲碁の基本ルールなどの説明。受講希望者には、「自分が囲碁の未経験者であること、及び、この授業を受講したい気持ちが強いこと」を自分の言葉で表現する作文を課す。この作文により受講許可者を決定する。

第2回 ルールの解説(1) 
石の取り方の解説。小さな6路盤を使用し、簡易ルールによる石取り碁を行い、学生同士で実際に対局を体験してみる。課題の作成および提出。

第3回 ルールの解説(2) 
質疑応答。ルールの復習。石の生き死に、終局のしかたについて説明。6路盤による実戦対局。課題の作成および提出

第4回 ルールの復習及び初歩技術(1) 
質疑応答。9路盤による実戦と解説。石の連絡と切断について理解を深める。課題の作成および提出。

第5回 ルールの復習及び初歩技術(2) 
質疑応答。9路盤による実戦と解説。シチョウ、ゲタ、ウッテガエシ等の基本手筋を学習する。課題の作成および提出。

第6回 問題演習①
質疑応答。プリントとパワーポイントを使った問題演習によって、ルールや基本手筋の理解度を確認する。9路盤による実戦。課題の作成および提出。

第7回 前田先生に挑戦
質疑応答。前田先生と9路盤(5子局)で多面打ち対局を行う。課題の作成および提出。

第8回 13路盤での対局(1)
質疑応答。13路盤による実戦と解説。良い形、悪い形を知り、効率の良い打ち方について学ぶ。課題の作成および提出。

第9回 13路盤での対局(2) 
質疑応答。13路盤による実戦と解説。二人一組のチームを作ってペア碁を行うことで、囲碁の多様な楽しみ方を学ぶ。課題の作成および提出。

第10回 13路盤での対局(3)
質疑応答。参加者全員による連碁を行い、前田先生に挑戦する。13路盤で最初から最後まで一局を打ち終えることを目標にする。課題の作成および提出。

第11回 19路盤での対局(1)
質疑応答。正式な19路盤による実戦と解説。布石の打ち方を学び、碁盤全体を広く見る目を養う。19路盤模範碁に基づいた「決め打ち碁」による実戦練習。課題の作成および提出。

第12回 19路盤での対局(2)
質疑応答。9子局の置き碁(ハンディキャップゲーム)の打ち方を学ぶ。課題の作成および提出。

第13回 問題演習② 
質疑応答。プリントとパワーポイントを使った問題演習によって、石の取り方、二眼の生き、19路盤模範碁などの理解度を確認する。課題の作成および提出。

第14回 19路盤での対局(3)
質疑応答。19路盤で最初から最後まで一局を打ち終えることを目標にする。課題の作成および提出。

第15回 卒業記念対局 
卒業記念として、全員が前田先生と9路盤で多面打ち対局を行う。棋譜のつけ方も学ぶ。講評とまとめ。最終レポート提出日。

授業担当者の実務経験 Work experience of the instructor of the class
-
教育用ソフトウェア Educational software
-
-

備考 Remarks
授業は、現在のところ対面授業の形で行う予定ですが、今後の状況次第で、Zoomによる同期遠隔授業やハイフレックス型の授業に変更することもあります。授業形態や成績評価方法等については適宜アナウンスしますので、LETUSの指示をよく読むようにしてください。