教員名 : 楠 秀樹
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科目授業名称(和文) Name of the subject/class (in Japanese)
メディアとコミュニケーション
科目授業名称(英文) Name of the subject/class (in English)
Media&Communication
授業コード Class code
9960583
科目番号 Course number
L2CAECMc22
教員名
楠 秀樹
Instructor
Kusunoki Hideki
開講年度学期
2023年度後期
Year/Semester
2023 2nd. Semester
曜日時限
木曜4限
Class hours
Thursday 4th.Period
開講学科・専攻 Department
創域理工学部(一般教養科目)
A course of liberal arts, the Faculty of Science and Technology 単位数 Course credit
2.0単位
授業の方法 Teaching method
講義
Lecture 外国語のみの科目(使用言語) Course in only foreign languages (languages)
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授業の主な実施形態 Main class format
ブレンド型授業/Blended format(半数回以上を対⾯実施)
コロナの感染状況に応じて授業形態が変更になる可能性がある。 概要 Description
メディアとコミュニケーションについて、社会学、メディアコミュニケーション研究、心理学、歴史学などの諸研究から考えていく。
前半にコミュニケーション論、後半にメディア論を主題とし、それらを総合する。 コミュニケーションについては社会学的な自我の形成や発達心理学、精神分析の観点ではじめ、「自己肯定感」を考える。自我の在り方が共同体とコミュニケーションの在り方を決める。「日本」と「日本人」を論ずることにもなる。 後半はメディア論である。社会学や社会心理学を中心にしたメディアに関連する理論と、新聞や映画などのメディアの歴史に触れる。 目的 Objectives
【目的】
現代社会に生きる人が身に付けるべきメディアリテラシーを養う。大学を離れて一人の社会人として通用するメディアリテラシーとコミュニケーションスキルの獲得を目指す。どのようなキャリアに就こうと、社会人として当然のコミュ力を身につけることを目的とする。 【教養教育の編成方針(抜粋)】 科学・技術を先導する人材に求められるものは、科学・技術を基盤としつつも、専門分野の枠を超えた横断的かつ複合的な課題に異分野の人材と共に果敢に取り組む意欲を持つことであり、この能力を培えるもの、そして優れた専門性を支えられるものこそが教養教育の役割だと本学は考えます。 この科目は、上記の教養教育の編成方針に定める(1)自然・人間・社会を幅広く俯瞰できる能力、(2)論理的・批判的思考力、(4)国際性(異文化・異言語・異民族・国際問題の理解力)、を涵養するための科目です。 到達目標 Outcomes
社会人として、必要なメディアリテラシーを身につける。相手の意見に耳を傾け、自分の意見を語ることができるコミュニケーション力を獲得することを目標とする。
卒業認定・学位授与の方針との関係(学部科目のみ)
MA:基礎学力(諸分野の知識)/基礎学力(横断的俯瞰能力)/研究者倫理 PH:一般教養の習得とコミュニケーション能力および理科教育に関する能力 IS:教養 BS:一般教養学力 AR:基礎教養能力 CA:論理構成力・横断的思考力・課題発見力/教養・倫理観・コミュニケーション力 EE:コミュニケーション能力 IE:教養学力 ME:一般教養・基礎学力/語学/コミュニケーション/国際的な視野/倫理 CV:多面的な素養
履修上の注意 Course notes prerequisites
・第一回の講義が終了した時点で、履修希望者が教室の収容人数を超えたと判断した場合
には、履修者の抽選を行います。初回講義に登録されている履修者の中から抽選を行い ますので、履修を希望する場合は、必ず第一回の講義終了時刻までに履修登録を行って 下さい。初回講義での抽選の結果は、第二回講義の前までに、抽選対象となった者にの み、CLASS を通じて連絡します。なお、抽選を行う場合、他学科履修は認められません。 【第一回の講義後に抽選を行う場合】 ●抽選で当選した学生 当選した場合、どのような事情があっても後から履修登録を取り消すことはできません。 熟慮した上で履修登録するように気をつけてください。 ●抽選で落選した学生 落選した場合、単位認定はできません。必ず自分自身で、履修登録を削除してください。 履修登録を削除した後は、他の講義に履修登録をやり直すことができます。ただし、初 回で履修抽選の行われた講義には履修登録ができませんので、2回目の授業に必ず出席 し、担当の講師に履修可能であるか確認するようにしてください。 アクティブ・ラーニング科目 Teaching type(Active Learning)
課題に対する作文 Essay/ディベート・ディスカッション Debate/Discussion/反転授業 Flipped classroom/PBL (課題解決型学習) Problem-based learning
-・授業後にLETUSでフィードバックを提出してもらう。内容は授業に対する意見、質問、感想など。それの中から代表的なコメントを講師がまとめて回答する。このような形で、授業のいくらかの時間は、フィードバックを介した講師と学生との質疑応答とする。したがって、間接的に「ディベート・ディスカッション」の性質を持つ。また実際、流れに応じて、直接、講義内での学生の発言も考えている。自由な感想ばかりでなく、題目を設定することもあるため、「課題に対する作文」の位置づけにもしておく。
・社会学にかぎらず、学際的な議論を展開する。復習し自主的に整理する「反転授業」である。また、日々のニュースやメディア視聴、日常の趣味娯楽の中にも社会学的考察を展開することができるため、学習した内容を日常生活に適用して考察する実践を心がける「PBL」型の授業である。 準備学習・復習 Preparation and review
準備・復習ともに、授業内容に沿ったニュース・トピックについて、メディアにおいて継続的に注意し、関連文献を読んでおく。また、授業内で講師が紹介した文献やその参照文献を読んでみることが望ましい。
成績評価方法 Performance grading policy
レポートまたは試験:期末レポートによって、授業の理解度を用語の確認と応用力から見る。また、独自な意見の展開があるかも評価対象とする。40%
平常点:講義内容のトピックに対してのフィードバックを提出する。授業にとって参考となる学生それぞれの意見を求める。独自性や授業の参考になるものは大いに評価する。60% 学修成果の評価 Evaluation of academic achievement
・S:到達目標を十分に達成し、極めて優秀な成果を収めている
・A:到達目標を十分に達成している ・B:到達目標を達成している ・C:到達目標を最低限達成している ・D:到達目標を達成していない ・-:学修成果の評価を判断する要件を欠格している ・S:Achieved outcomes, excellent result ・A:Achieved outcomes, good result ・B:Achieved outcomes ・C:Minimally achieved outcomes ・D:Did not achieve outcomes ・-:Failed to meet even the minimal requirements for evaluation 教科書 Textbooks/Readings
教科書の使用有無(有=Y , 無=N) Textbook used(Y for yes, N for no)
N
書誌情報 Bibliographic information
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MyKiTSのURL(教科書販売サイト) URL for MyKiTS(textbook sales site)
教科書および一部の参考書は、MyKiTS (教科書販売サイト) から検索・購入可能です。
It is possible to search for and purchase textbooks and certain reference materials at MyKiTS (online textbook store). https://gomykits.kinokuniya.co.jp/tokyorika/ 参考書・その他資料 Reference and other materials
その都度、紹介する。
授業計画 Class plan
第1回
メディアとコミュニケーションとは 日常生活を振り返り、メディアの役割を考える。朝起きてから、夜に寝るまでどのようなメディアに囲まれているだろうか。それぞれのメディアの特性に注目する。 講義前半はメディアの歴史について、後半はコミュニケーションについて講義していく。 第2回 自我論と共同体論1 コミュニケーションを考えるにあたり、いわゆる(マス)メディア媒体とは別に、私たちは社会生活の中で、自我を形成し、その個々の人間が共同体を形成する。これについて考える。 第3回 自我論と共同体論2 コミュニケーションを考えるにあたり、いわゆる(マス)メディア媒体とは別に、私たちは社会生活の中で、自我を形成し、その個々の人間が共同体を形成する。これについて考える。 第4回 ナルシシズム論1 フロイトとフロムのナルシシズムの理論から、現代のわれわれの自我の在り方を考える。 第5回 ナルシシズム論2 フロイトとフロムのナルシシズムの理論から、現代のわれわれの自我の在り方を考える。 第6回 ナルシシズムのデータ1 自己肯定感や自尊感情として、国際比較データから、日本人、特に日本の若者はどのように自らを捉えているのかを考える。 第7回 ナルシシズムのデータ2 自己肯定感や自尊感情として、国際比較データから、日本人、特に日本の若者はどのように自らを捉えているのかを考える。 第8回 日本人論1 日本人特有のコミュニケーションとは何だろうか。「世間」をキーワードに考えてみる。 第9回 日本人論2 日本人特有のコミュニケーションとは何だろうか。続けて「世間」をキーワードに考えてみる。 新聞10回 新聞1 メディアの歴史を振り返る。印刷物の出現、新聞の出現、そこから民主主義との関係を考える。 第11回 新聞2 メディアの歴史を振り返る。日本の新聞と社会、政治との関係を考える。 第12回 大衆社会の出現1 ここではいよいよメディアの理論と「大衆社会」の出現について考える。理論的に「大衆」と「公衆」について考える。 第13回 大衆社会の出現2 大衆社会と言うときのメディアとして、具体的にラジオや映画の出現、オリンピックのような国際的でメディアミックスのイベントの出現を題材とする。 第14回 映画と戦争 第二次世界大戦によって、映画のプロパガンダはより激しくなっていった。映画とプロバガンダについて考える。 第15回 (まとめ) SNS時代のメディアリテラシーについて考察し、私たちのコミュニケーションについて、全体の講義をまとめる。 授業担当者の実務経験 Work experience of the instructor of the class
教育用ソフトウェア Educational software
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備考 Remarks
講義内容は学生の理解度をみながら進むため、予定の授業日と内容とに若干のずれも生じることもありうるが、授業計画に挙げた内容や目標の大幅な変更はない。
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