シラバス情報

科目授業名称(和文) Name of the subject/class (in Japanese)
理科教育論1
科目授業名称(英文) Name of the subject/class (in English)
Theory of Science Education 1
授業コード Class code
9960452
科目番号 Course number
T1SBSCE301

教員名
興治 文子
Instructor
Fumiko Okiharu

開講年度学期
2023年度前期
Year/Semester
2023 First Semester
曜日時限
木曜5限
Class hours
Thursday 5th period

開講学科・専攻 Department
創域理工学部(教職科目)

A course of teacher education, the Faculty of Science and Technology
単位数 Course credit
2.0単位
授業の方法 Teaching method
講義

Lecture
外国語のみの科目(使用言語) Course in only foreign languages (languages)
-
授業の主な実施形態 Main class format
対面授業/On-site class

概要 Description
教育課程の意義及び編成の方法についての理解を深めるとともに、学習指導要領理科の内容を踏まえ、理科教育の指導理念、指導内容、指導法、評価方法等について学び、教科教育の理念を培う。
目的 Objectives
理科教育の理念を理解する。また、中学校理科の内容構成を理解する。
到達目標 Outcomes
(1)自らの科学的リテラシーを高め、理科教育に関わるための基礎的な考え方を身につけることができる。
(2)理科教育の意義を理解し、中学校・高等学校の理科教員として必要な知識と技術を身につけることができる。
(3)科学の専門的知識・技能を生かした理科教育をとおして、科学技術の大切さや有用性について指導できるとともに、生徒の人間形成に資するための実践的指導力を身につけることができる。
(4)理科教師としての生き方を探求し、自らのキャリアを形成していくための資質・能力を身につけることができる。
卒業認定・学位授与の方針との関係(学部科目のみ)
一般教養学力
履修上の注意 Course notes prerequisites
・中学校、高等学校の理科教諭一種免許状を取得する上で必要な科目である。理科教育論2を履修するためには先に履修すること
・予習、復習は各1時間程度の時間をかけること
・3回を超す欠席は、単位認定はしない
アクティブ・ラーニング科目 Teaching type(Active Learning)
課題に対する作文 Essay/小テストの実施 Quiz type test/ディベート・ディスカッション Debate/Discussion/グループワーク Group work/プレゼンテーション Presentation/反転授業 Flipped classroom
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準備学習・復習 Preparation and review
・初回までに中学校の学習指導要領解説を事前に準備し、通読しておくこと
・各回ごとに準備学習や復習を指示する
成績評価方法 Performance grading policy
各回の講義終了後の小レポート、授業への取り組み(発言、演習状況等)、レポート等の提出物、模擬授業の成果、到達度評価試験の成績により判断し、60点以上のものに単位を付与する。
学修成果の評価 Evaluation of academic achievement
・S:到達目標を十分に達成し、極めて優秀な成果を収めている
・A:到達目標を十分に達成している
・B:到達目標を達成している
・C:到達目標を最低限達成している
・D:到達目標を達成していない
・-:学修成果の評価を判断する要件を欠格している

・S:Achieved outcomes, excellent result
・A:Achieved outcomes, good result
・B:Achieved outcomes
・C:Minimally achieved outcomes
・D:Did not achieve outcomes
・-:Failed to meet even the minimal requirements for evaluation

教科書 Textbooks/Readings
教科書の使用有無(有=Y , 無=N) Textbook used(Y for yes, N for no)
N
書誌情報 Bibliographic information
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MyKiTSのURL(教科書販売サイト) URL for MyKiTS(textbook sales site)
教科書および一部の参考書は、MyKiTS (教科書販売サイト) から検索・購入可能です。
It is possible to search for and purchase textbooks and certain reference materials at MyKiTS (online textbook store).
https://gomykits.kinokuniya.co.jp/tokyorika/​​​

参考書・その他資料 Reference and other materials
・文部科学省、『中学校学習指導要領(平成29年告示)解説 理科編』    https://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/micro_detail/__icsFiles/afieldfile/2019/03/18/1387018_005.pdf
・日本理科教育学会編,『理科教育学講座』1〜10巻,東洋館出版,(1992〜1993).
・川勝博,『川勝先生の初等中等理科教育法講義:科学リテラシー教育への道』第1〜2巻,海鳴社,(2014〜2015).
・板倉聖宜,『増補日本理科教育史』,仮説社,(2009).
・橋本健夫,川上昭吾,鶴岡義彦,『現代理科教育改革の特色とその具現化−世界の科学教育改革を視野に入れて−』,東洋館出版社,(2010).
・西條敏美,『理科教育と科学史』,大学教育出版,(2005).
・板倉聖宣,『科学と教育』教育学を科学するための理論・組織,仮説社,(2008).
・R.オズボーン&P.フライバーグ,『子ども達はいかに科学理論を構成するか -理科の学習論-』,東洋館出版社,(1988).
・R.T.ホワイト,『子ども達は理科をいかに学習し教師はいかに教えるか 認知論的アプローチによる授業論』,東洋館出版社,(1990).

授業計画 Class plan
【授業計画】
第1回:我が国の教育改革の変遷と理科教育の推移について及び教育課程の意義及び編成の方法
 準備学習:文部科学省のホームページを参照し、教育改革について調べておく。
 授業内容:我が国の教育改革の変遷をたどり、その中で理科教育の在り方がどのように変化してきたのかを理解する。
 復  習:理科教育の推移について説明できる。
第2回:諸外国の理科教育について
 準備学習:諸外国の理科教育について調べておく。
 授業内容:諸外国で行われた理科教育の改革と変遷を調べることから、今日の理科教育の動向について理解する。
 復  習:今日の理科教育の方向を説明できる。
第3回:幼児・子どもの発達段階と理科教育の在り方について
 準備学習:小学校から高校生までの年代の子どもたちの発達段階を調べておく。
 授業内容:子どもの発達段階を考えながら、科学的な概念を形成させるための学習活動について、具体的な事例を検討する。
 復  習:科学的な概念の形成について説明できる。
第4回:科学的に探究する能力を育むための観察・実験の在り方について
 準備学習:ガリレオなど科学史上の著名な学者について、その研究手法を調べておく。
 授業内容:科学的発見や成果の過程について、例えばガリレイの自然探究の方法等の具体的事例を通して科学的に探究する能力とは何か、その能力と科学的態度を育むための観察・実験の在り方について具体的な事例を考える。(探究活動や課題研究の扱いについて)
 復  習:科学的な探究の仕方について説明できる。
第5回:科学的な思考力・表現力を育む指導について
 準備学習:科学的な思考力・表現力について調べておく。
 授業内容:観察・実験に結果を分析し解釈することから、科学的な思考力・表現力を育む指導について考え、中学生や高校生に説明することができる。(探究活動や課題研究の成果のまとめや発表等について)
 復  習:各種科学賞の発表事例を通して、思考力・表現力の育成法を説明できる。
第6回:科学技術と理科教育について
 準備学習:科学技術と理科教育の関係について調べておく。
 授業内容:理科を学ぶことの意義や有用性、科学への関心を高めるための指導について、具体的に考える。
 復  習:理科の学習の意義や有用性について、生徒に説明することができる。
第7回:情報化・国際化に対応した理科教育、理科における環境教育について
 準備学習:文部科学省のホームページを参照し、理数教育の充実について調べておく。
 授業内容:情報化・国際化時代の理科教育の在り方、各種情報機器の活用等について検討し、具体的な事例を考えることができる。また、科学技術と人間生活とのかかわりとして、理科授業の中で環境教育をどのように進めればよいか、具体的な事例を考える。
 復  習:これからの理科教育の在り方について考えることができる。
第8回:理科授業における安全指導、および理科実験室の管理と安全管理について
 準備学習:理科の授業における事故防止について調べておく。
 授業内容:観察・実験や野外活動等を安全に実施するための方法について、具体的な事例を通して必異様な知識を身に付けることができる。理科実験室の安全管理と薬品の管理について、具体的な事例を通して必要な知識を身につける。
 復  習:理科実験室の管理の在り方について説明できる。
第9回:中学校における理科教育の目的と目標について
 準備学習:中学校学習指導要領解説理科編を読み、要点を調べておく。
 授業内容:中学校理科の学習指導要領の内容分析を行い、小学校理科と中学校理科の接続、系統的な指導・繰り返し指導等について具体的に考える。
 復  習:小中理科の接続と系統的な指導の重要性について説明できる。
第10回:中学校理科の学習指導案と評価の観点について
 準備学習:中学校理科の評価の在り方について調べておく。
 授業内容:中学校理科の代表的な学習指導案の書式と評価の観点を理解し、具体的な学習指導案を作成する。
 復  習:学習指導案の中に評価の観点を盛り込む意義を説明できる。
第11回:中学校理科の内容分析について(1)
 準備学習:中学校1年生から3年生までの物理領域について、その構成を調べておく。
 授業内容:物理領域について、ねらいと指導内容を分析するとともに、授業構成や指導法等について具体的に検討し理解を深める。(適宜、模擬授業の実施)
 復  習:3年間を見通した授業構成を考えることができる。
第12回:中学校理科の内容分析について(2)
 準備学習:中学校1年生から3年生までの化学領域について、その構成を調べておく。
 授業内容:化学領域について、ねらいと指導内容を分析するとともに、授業構成や指導法等について具体的に検討し理解を深める。(適宜、模擬授業の実施)
 復  習:3年間を見通した授業構成を考えることができる。
第13回:中学校理科の内容分析について(3)
 準備学習:中学校1年生から3年生までの生物領域について、その構成を調べておく。
 授業内容:生物領域について、ねらいと指導内容を分析するとともに、授業構成や指導法等について具体的に検討し理解を深める。(適宜、模擬授業の実施)
 復  習:3年間を見通した授業構成を考えることができる。
第14回:中学校理科の内容分析について(4)
 準備学習:中学校1年生から3年生までの地学領域について、その構成を調べておく。
 授業内容:地学領域について、ねらいと指導内容を分析するとともに、授業構成や指導法等について具体的に検討し理解を深める。(適宜、模擬授業の実施)
 復  習:3年間を見通した授業構成を考えることができる。
第15回:到達度評価試験とまとめ
 これまでの学習成果をまとめる。
 レポート・発表等、到達度評価試験と解説

授業担当者の実務経験 Work experience of the instructor of the class
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教育用ソフトウェア Educational software
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・PhET https://phet.colorado.edu/ja/

備考 Remarks