シラバス情報

科目授業名称(和文) Name of the subject/class (in Japanese)
日本国憲法
科目授業名称(英文) Name of the subject/class (in English)
Constitution of Japan
授業コード Class code
9960340
科目番号 Course number
L2HSSSCn01

教員名
田中 美里
Instructor

開講年度学期
2023年度前期
Year/Semester
曜日時限
水曜1限
Class hours

開講学科・専攻 Department
創域理工学部(一般教養科目)

A course of liberal arts, the Faculty of Science and Technology
単位数 Course credit
2.0単位
授業の方法 Teaching method
講義

Lecture
外国語のみの科目(使用言語) Course in only foreign languages (languages)
-
授業の主な実施形態 Main class format
対面授業/On-site class
なお、状況に応じて授業形態が変更になる場合があります。

概要 Description
日本国憲法の内容を、人権・統治機構の両側面から講義します。
これまでにも日本国憲法について学んだ経験があり、憲法の内容について、ある程度知識をもっている人も少なくないでしょう。しかし、憲法を学ぶということは、条文の存在や文言を「知る」ということに尽きるものではありません。「法」の具体的なあり方を決めるのは解釈であり、その解釈は、解釈者が、どのような社会のあり方を理想と考えるかを反映するからです。
この授業では、憲法をめぐる具体的な事例を用いながら、憲法をめぐる難問について、先人たちはどのような解決をしてきたのか講義します。皆さんには、そこを出発点として、それらの基礎の上に、自らの見解を説得的に展開することを目指してほしいと思います。
目的 Objectives
将来の社会を担うメンバーになるために必要な、適切な人権感覚・倫理観、公平性の感覚、他の人の立場にたって物事を俯瞰的に見る力を身につけることを目指します。
到達目標 Outcomes
①憲法上重要な基本的論点と、それに関連する判例・議論を理解する。
②憲法上の重要な原則、原理などを理解し、自分の言葉で説明できるようにする。
③憲法に関する諸論点について、批判的な検討を行い、自分なりの見解を説得的に展開できるようにする。
卒業認定・学位授与の方針との関係(学部科目のみ)
MA:基礎学力(諸分野の知識)/基礎学力(横断的俯瞰能力)/研究者倫理 PH:一般教養の習得とコミュニケーション能力および理科教育に関する能力 IS:教養 BS:一般教養学力 AR:基礎教養能力 CA:論理構成力・横断的思考力・課題発見力/教養・倫理観・コミュニケーション力 EE:チーム能力 IE:教養学力 ME:一般教養・基礎学力/問題解決能力 CV:多面的な素養
履修上の注意 Course notes prerequisites
第一回の講義が終了した時点で、履修希望者が教室の収容人数を超えたと判断した場合には、履修者の抽選を行います。初回講義に登録されている履修者の中から抽選を行いますので、履修を希望する場合は、必ず第一回の講義終了時刻までに履修登録を行って下さい。初回講義での抽選の結果は、第二回講義の前までに、抽選対象となった者にのみ、CLASSを通じて連絡します。なお、抽選を行う場合、他学科履修は認められません。

【第一回の講義後に抽選を行う場合】
●抽選で当選した学生
当選した場合、どのような事情があっても後から履修登録を取り消すことはできません。
熟慮した上で履修登録するように気をつけてください。
●抽選で落選した学生
落選した場合、単位認定はできません。必ず自分自身で、履修登録を削除してください。履修登録を削除した後は、他の講義に履修登録をやり直すことができます。ただし、初回で履修抽選の行われた講義には履修登録ができませんので、2回目の授業に必ず出席し、担当の講師に履修可能であるか確認するようにしてください。

アクティブ・ラーニング科目 Teaching type(Active Learning)
課題に対する作文 Essay/小テストの実施 Quiz type test/ディベート・ディスカッション Debate/Discussion
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準備学習・復習 Preparation and review
予習として、次回の内容に該当する教科書の部分を読んできてください。また授業内で課題について指示があった場合には、指示に従って、課題に取り組んでください。
成績評価方法 Performance grading policy
平常点(小テストやリアクションペーパー)40%、学期末レポート課題60%で評価する。なお、小テスト等は、大体3回に1回くらいのペースで行う予定です。

学修成果の評価 Evaluation of academic achievement
・S:到達目標を十分に達成し、極めて優秀な成果を収めている
・A:到達目標を十分に達成している
・B:到達目標を達成している
・C:到達目標を最低限達成している
・D:到達目標を達成していない
・-:学修成果の評価を判断する要件を欠格している

・S:Achieved outcomes, excellent result
・A:Achieved outcomes, good result
・B:Achieved outcomes
・C:Minimally achieved outcomes
・D:Did not achieve outcomes
・-:Failed to meet even the minimal requirements for evaluation

教科書 Textbooks/Readings
教科書の使用有無(有=Y , 無=N) Textbook used(Y for yes, N for no)
Y
書誌情報 Bibliographic information
MyKiTSのURL(教科書販売サイト) URL for MyKiTS(textbook sales site)
教科書および一部の参考書は、MyKiTS (教科書販売サイト) から検索・購入可能です。
It is possible to search for and purchase textbooks and certain reference materials at MyKiTS (online textbook store).
https://gomykits.kinokuniya.co.jp/tokyorika/​​​

参考書・その他資料 Reference and other materials
憲法に関心をもち、より深く内容を学びたいという方には、以下の基本書を推薦します。
新井誠=曽我部真裕=佐々木くみ=横大道聡
『憲法Ⅱ 人権 第2版』(日本評論社、2021)

基本的な判例は、授業内で講義しますが、より体系的に学びたい場合には、以下の判例集を推薦します。
上田健介=尾形健=片桐直人
『憲法判例50! 第2版』(有斐閣、2020)

授業計画 Class plan
【第1回 ガイダンス・私たちの生活と憲法とのかかわり】
なぜ、私たちは憲法を学ぶ必要があるのだろうか。私たちの生活と憲法とのかかわりを学ぶ。

【第2回 思想・良心の自由】
日の丸・君が代事件など、教育現場に深く関わる事例を取り上げながら、思想・良心の自由はなぜ制限される場合があるのか、どのような理由があればその制限は正当化されるのか学ぶ。

【第3回 信教の自由と政教分離】
今日において、信教の自由とは、他の人の信仰に口出しをしないだけでなく、信仰に基づく行動を自由に行わせることを含むとされている。教育現場で生じた事例(神戸高専剣道拒否事件)などを取り上げつつ、信教の自由の保障と限界について学ぶ。

【第4回 表現の自由① 総論】
表現の自由は、憲法上の権利の中でもとくに重要なものであると考えられている。それはなぜか、表現の自由が制限されると何が起きるのか、考える。

【第5回 表現の自由② 各論】
今日では、表現の自由にも一定の限界があるとされている。どのような場合には表現の自由の制約が正当化されるのか学ぶ。

【第6回 生存権】
生存権をめぐる事例(朝日訴訟や堀木訴訟など)を取り上げて、生存権の法的性格について学ぶ。

【第7回 教育を受ける権利】
旭川学テ事件や教科書検定をめぐる問題を取り上げながら、教育権の所在、教育を受ける権利を学ぶ。

【第8回 幸福追求権と新しい人権】
情報技術とプライバシーの問題や、先端的な医療技術やリプロダクティブライツの問題などを取り上げながら、当人にとっての「幸福」の追求と社会の利益との調整の問題を考える。

【第9回 法の下の平等と現代的課題】
アファーマティブアクション(積極的差別是正措置)を取り上げながら、職場や教育の現場などで平等がどのように問題となるのか学ぶ。

【第10回 憲法の私人間効力論】
憲法は、伝統的には対国家的なものであるとされており、私たち市民をはじめとする私人の間の関係には直接的に適用されないと考えられている。その理論について批判的な検討を行う。

【第11回 国民主権と参政権】
国民主権とはどのような原理なのか、「全国民の代表」という考え方について学ぶ。また、参政権の意義や選挙制度について学ぶ。ここでは、一票の較差の問題についても取り上げる。

【第12回 権力分立と代表制①】
国会、内閣、裁判所は、それぞれに異なった根拠をもつ機関であり、それゆえに異なった性質の任務を与えられている。ここでは、三権分立の意義と、国会についての理解を深める。

【第13回 代表制②・国会の地位】
国会議員たちは、私たち「全体の代表」であるとされている。これは、どのような意味をもつのであろうか。「代表」とはどのよ うなものであるのか、そして、そのような代表で構成された国会とは、どのような地位をもつものであるのか学ぶ。

【第14回 行政・司法】
行政・司法それぞれについて解説する。行政活動とは、具体的には、どのような活動を指すのか、また、裁判所が介入し法的に解 決すべき問題とそうではない問題などについて学ぶ。

【第15回 学期末レポート】
オンデマンド方式で、学期末レポートを提出してもらうことで、第15回分の授業内容に代置する。


授業担当者の実務経験 Work experience of the instructor of the class
教育用ソフトウェア Educational software
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備考 Remarks
本科目は、教育職員免許状取得に必要な文部科学省令で定める科目「日本国憲法」に該当します。
実際の授業の進行は、シラバスの内容と若干前後する場合があります。その際には、授業内でアナウンスします。