![]() 教員名 : 田中 美里
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科目授業名称(和文) Name of the subject/class (in Japanese)
法学1
科目授業名称(英文) Name of the subject/class (in English)
Law 1
授業コード Class code
9960243
科目番号 Course number
L2HSSSCb21
教員名
田中 美里
Instructor
開講年度学期
2023年度前期
Year/Semester
曜日時限
水曜2限
Class hours
開講学科・専攻 Department
創域理工学部(一般教養科目)
A course of liberal arts, the Faculty of Science and Technology 単位数 Course credit
2.0単位
授業の方法 Teaching method
講義
Lecture 外国語のみの科目(使用言語) Course in only foreign languages (languages)
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授業の主な実施形態 Main class format
対面授業/On-site class
なお、状況に応じて授業形態が変更になる場合があります。 概要 Description
この授業では、憲法・民法・民事訴訟法・刑法・刑事手続法という、基本的な法の内容を概説します。私たちの生活は、意識していても、意識されていなくても、「法」というものと密接に関わりをもっています。
たとえば、朝皆さんが大学に来るまでにどのような法的な行いをしているでしょうか。電車に乗ること、コンビニでご飯を買うこと、それから、大学で授業を受けることができるということも、皆さんが、それぞれに契約的な関係を持ち、それに基づいて権利を行使しているからです。このような権利を行使できない状態になってしまった場合には、皆さんは、何らかの形で解決しなければなりません。 これは、どのような状況に置かれた、どのような職業の人であっても、ある程度法的な知識を持っていなければ、自分らしい、後悔のない生活を送ることは難しい、ということを意味しています。 この授業では、まず、法学への入門的な基礎知識を、できる限り具体的な事例を用いながら説明したいと思います。 目的 Objectives
自らの生活が、どのように「法」の世界と関わるものであるかを理解し、それを活用できるようにすることで、自分がどのような法的リスクを抱えているのか、様々な状況で自分はどのような解決策をとるべきであるのか、判断し、行動する力、自己でリスクを管理する自己管理能力を養うことをめざします。
到達目標 Outcomes
①私たちの生活と法がどのような関わりをもつのか、理解する。
②それぞれの原則や原理などに、どのような意義があるのかを理解する。 ③上記の点について、自らの言葉で説明できるようにする。 卒業認定・学位授与の方針との関係(学部科目のみ)
MA:基礎学力(諸分野の知識)/基礎学力(横断的俯瞰能力)/研究者倫理 PH:一般教養の習得とコミュニケーション能力および理科教育に関する能力 IS:教養 BS:一般教養学力 AR:基礎教養能力 CA:論理構成力・横断的思考力・課題発見力/教養・倫理観・コミュニケーション力 EE:チーム能力 IE:教養学力 ME:一般教養・基礎学力/問題解決能力 CV:多面的な素養
履修上の注意 Course notes prerequisites
【他教科との関係】
本科目は、「法学2」とセットで内容を構成していますので、「法学2」と一緒に履修されることが望ましいです。 【抽選について】 第一回の講義が終了した時点で、履修希望者が教室の収容人数を超えたと判断した場合には、履修者の抽選を行います。初回講義に登録されている履修者の中から抽選を行いますので、履修を希望する場合は、必ず第一回の講義終了時刻までに履修登録を行って下さい。初回講義での抽選の結果は、第二回講義の前までに、抽選対象となった者にのみ、CLASSを通じて連絡します。なお、抽選を行う場合、他学科履修は認められません。 【第一回の講義後に抽選を行う場合】 ●抽選で当選した学生 当選した場合、どのような事情があっても後から履修登録を取り消すことはできません。 熟慮した上で履修登録するように気をつけてください。 ●抽選で落選した学生 落選した場合、単位認定はできません。必ず自分自身で、履修登録を削除してください。履修登録を削除した後は、他の講義に履修登録をやり直すことができます。ただし、初回で履修抽選の行われた講義には履修登録ができませんので、2回目の授業に必ず出席し、担当の講師に履修可能であるか確認するようにしてください。 アクティブ・ラーニング科目 Teaching type(Active Learning)
課題に対する作文 Essay/小テストの実施 Quiz type test/ディベート・ディスカッション Debate/Discussion
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準備学習・復習 Preparation and review
[準備学習]
次回の授業内容に関連するニュース等を調べてきてください。 [復習] 授業で扱った内容について復習し、分からないところがあればすぐに教員に質問・相談をしてください。 成績評価方法 Performance grading policy
期末レポート60%、平常点(リアクションペーパー、小テスト)40%
なお、小テスト等は、3回に1回くらいのペースで提示する予定です。 学修成果の評価 Evaluation of academic achievement
・S:到達目標を十分に達成し、極めて優秀な成果を収めている
・A:到達目標を十分に達成している ・B:到達目標を達成している ・C:到達目標を最低限達成している ・D:到達目標を達成していない ・-:学修成果の評価を判断する要件を欠格している ・S:Achieved outcomes, excellent result ・A:Achieved outcomes, good result ・B:Achieved outcomes ・C:Minimally achieved outcomes ・D:Did not achieve outcomes ・-:Failed to meet even the minimal requirements for evaluation 教科書 Textbooks/Readings
教科書の使用有無(有=Y , 無=N) Textbook used(Y for yes, N for no)
N
書誌情報 Bibliographic information
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MyKiTSのURL(教科書販売サイト) URL for MyKiTS(textbook sales site)
教科書および一部の参考書は、MyKiTS (教科書販売サイト) から検索・購入可能です。
It is possible to search for and purchase textbooks and certain reference materials at MyKiTS (online textbook store). https://gomykits.kinokuniya.co.jp/tokyorika/ 参考書・その他資料 Reference and other materials
授業計画 Class plan
第1回 ガイダンス・法と私たちの関わり
私たちの生活の中にある法との関わりについて、まずは、どのような具体例があるのかを知ってみましょう。 第2回 法を「解釈」する方法 法を「解釈」する方法には、対象とする法の性質や、解釈の目的などとの関係で、さまざまな方法があります。法を「解釈」するとは、どのような作業を行うことなのか、学びます。 第3回 憲法① 憲法の「私人間効力」 憲法は、他の「法律」とは大きく異なる性質を持っているとされています。その1つが、憲法の「私人間効力」という特殊な論点の存在です。これは、どのような論点なのか、なぜ憲法は、他の法律とは異なるとされているのかを学びます。 第4回 憲法② 違憲審査制と憲法保障 憲法の大きな特徴は、憲法に違反した法律や条例などを無効とする仕組みを備えていることです。これは、具体的にはどのような仕組みなのか、どのようにして憲法が保障されているのか学びます。 第5回 憲法③ 違憲判決 実際に、法令や条例などが違憲となったケースをいくつか詳しく見て、どのような場合に、どのような法が無効とされてきているのかを見てみましょう。 第6回 民法① 物権と債権 民法で「権利」と呼ばれているものの中には、大きくわけて、「物権」と「債権」とが存在します。これらはそれぞれどのようなもので、どのような特徴を持っているのか学びます。 第7回 民法② 契約の成立から効力の発生まで 私たちは、日々の生活の中で何気なく契約をしています。しかし、大きな契約をする場合には、「何気なく」というわけにはいきません。なにが、どうなると、契約が成立するのか、契約を結んだことになってしまうのか、学びましょう。 第8回 民法③ 債権発生から消滅まで 契約はいつまでも残っているわけではなく、当然、その中で約束されたことが満たされればそこで終わります。どのような場合に契約は満たされたことになるのか、学びます。 第9回 民事訴訟法 残念ながら、皆さんが将来、民事訴訟に巻き込まれる可能性はゼロではありません。そのような時、何が起きるのでしょうか。最低限の知識を身につけましょう。 第10回 刑法① 刑法の機能と罪刑法定主義 刑法は、国家の権力が直接的に働く最も典型的な場面でしょう。このような権力については、適切な統制をする必要があります。そのための「法」である刑法の目的や機能について概説します。 第11回 刑法② 犯罪の成立要件 ドラマなどで、「犯人」が見つかり、捕まるシーンはよく目にするものです。しかし、法的には、犯罪というのは、なんとなく、怪しいから、成立するわけではなく、法的に定められた手順で検討された上で成立します。この手順や要件について学びます。 第12回 刑法③ 未遂・予備・共犯 法的には、犯罪は、1人で実行することが基本と考えられています。しかし、実際には、犯罪が未遂で終わったり、あるいは、他の仲間と共犯で行われることもあります。このようなとき、1人で実行する場合とは何が異なるのか、学びます。 第13回 刑事手続法 皆さんの中には、「職務質問」を受けたことがあるという人もいるかもしれません。あるいは、何らかの犯罪を犯したと疑われて、捕まってしまうということも可能性としてはあります。このようなとき、皆さんはどのような権利を持っているのでしょうか。刑事手続について学びましょう。 第14回 各法「解釈」再訪 これまでの授業内容を振り返り、各法における解釈の特徴を振り返ります。 第15回 期末レポートの提出 オンデマンド方式での期末レポートの提出をもって、第15回の学習に代置します。 授業担当者の実務経験 Work experience of the instructor of the class
教育用ソフトウェア Educational software
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備考 Remarks
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