炭素資源有機工業化学（有機工業化学）

科目授業名称（和文）　Name of the subject/class (in Japanese)

炭素資源有機工業化学（有機工業化学）

科目授業名称（英文）　Name of the subject/class (in English)

炭素資源有機工業化学（有機工業化学）

授業コード　Class code

994227L

科目番号　Course number

42CHORC305

教員名

杉本　裕

Instructor

Hiroshi Sugimoto

開講年度学期

2023年度後期

Year/Semester

2nd Semester

曜日時限

月曜2限

Class hours

Monday, 2nd

開講学科・専攻　Department

工学部　工業化学科

Department of Industrial Chemistry, Faculty of Engineering

単位数　Course credit

2.0単位

授業の方法　Teaching method

講義

Lecture

外国語のみの科目（使用言語）　Course in only foreign languages (languages)

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授業の主な実施形態　Main class format

対面授業/On-site class

概要　Description

さまざまな炭素資源（石油、石炭、天然ガス、バイオマス、廃炭素資源、二酸化炭素など）について、その生成・採掘方法・利用法を化学的に理解する。次に、これらの資源から、どのようなプロセスで効率よく有用物資が工業的に製造されているのか、工業化にはどのような環境等への配慮が必要になるのかを、実際に稼働している化学工業の事例から学ぶ。
さらに、資源活用の出口は、エネルギー製造と化成品製造であるので、工学部の学生として、現実世界のいろいろな物質や事象を、化学の視点で理解し、さらにはそれを有効に活用できるようになることをめざす。

目的　Objectives

本講義の内容には化学的に新規な概念はわずかしかなく、本講義はこれまでに学んできた基礎化学、特に有機化学に立脚して、有機資源・有機工業に関する理解を深めることを目的とする。

到達目標　Outcomes

有機化学を中心とする化学の視点から、資源活用、環境保全、化学工業に関する知識を深め、資源問題や環境問題を解決する次世代の化学技術を提案できるようになる。

卒業認定・学位授与の方針との関係（学部科目のみ）

専門分野の応用知識/学習意欲

履修上の注意　Course notes prerequisites

有機化学１〜４、高分子有機工業化学を履修していることが望ましい。

アクティブ・ラーニング科目　Teaching type（Active Learning）

課題に対する作文　Essay／ディベート・ディスカッション　Debate/Discussion

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準備学習・復習　Preparation and review

各回の授業前に１時間程度、教科書や参考書を中心に専門書を読み、授業範囲の準備学習を行う。
授業内容の理解を深めるための復習はもとより（毎回1時間程度）、将来的な技術開発に繋げるため、積極的に専門書や原著論文を読破する。
また、授業3〜4回あたり1回の頻度で課される演習問題に解答する。

成績評価方法　Performance grading policy

レポート（80%）及び不定期に実施する演習課題（20%）により評価する。（試験は行わない。）
欠席が多い場合（5回以上）は採点対象としない。
特段の理由がない30分以上の遅刻は欠席として扱う。

学修成果の評価　Evaluation of academic achievement

・S：到達目標を十分に達成し、極めて優秀な成果を収めている
・A：到達目標を十分に達成している
・B：到達目標を達成している
・C：到達目標を最低限達成している
・D：到達目標を達成していない
・-：学修成果の評価を判断する要件を欠格している

・S：Achieved outcomes, excellent result
・A：Achieved outcomes, good result
・B：Achieved outcomes
・C：Minimally achieved outcomes
・D：Did not achieve outcomes
・-：Failed to meet even the minimal requirements for evaluation

教科書　Textbooks/Readings

教科書の使用有無（有=Y , 無=N）　Textbook used(Y for yes, N for no)

N

書誌情報　Bibliographic information

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MyKiTSのURL（教科書販売サイト）　URL for MyKiTS(textbook sales site)

教科書および一部の参考書は、MyKiTS (教科書販売サイト) から検索・購入可能です。
It is possible to search for and purchase textbooks and certain reference materials at MyKiTS (online textbook store).
https://gomykits.kinokuniya.co.jp/tokyorika/

参考書・その他資料　Reference and other materials

講義初回に紹介する。

授業計画　Class plan

１　概論
有機資源と有機化学工業の歴史的背景、現代的な事例、及びそれらを取り巻く諸問題について学ぶ。
有機資源の種類、存在量、利用の現状と将来の動向、さらに、日本におけるエネルギー消費と有機化学工業の現状について、概観を学ぶ。
炭素資源と他の天然資源の比較、炭素資源の分類と将来性について学ぶ。

２　石油資源（１）
石油の形成、存在、採掘法、組成、蒸留精製について学ぶ。

３　石油資源（２）
石油資源の化学的利用法（実際的な化学工業）について学ぶ。

４　石油資源（３）
前回に続き、石油化学工業を学ぶ。

５　石炭資源（１）
石炭の由来、成分、性質、化学構造を学ぶ。

６　石炭資源（２）
コークスとコールタールを中心に石炭の工業利用について学ぶ。

７　石炭資源（３）
石炭のガス化・液化技術について学ぶ。

８　天然ガス資源（１）
天然ガス資源の成分、存在、採ガス方法について学ぶ。

９　天然ガス資源（２）
天然ガス資源の化学的利用法（実際的な化学工業）について学ぶ。

10　植物由来資源
腐植資源と廃炭素資源の分類とリサイクルについて学ぶ。

11　バイオマス資源と腐植資源・廃炭素資源
バイオマスの分類と化学的利用について学ぶ。

12　化学工業の環境対策とグリーンケミストリー
従来の有機資源利用技術や有機化学工業の問題点と今後の方向としての環境調和型プロセスについて学ぶ。

13　二酸化炭素資源（１）
二酸化炭素と環境問題、資源問題との関連を学ぶ。

14　二酸化炭素資源（２）
二酸化炭素の発生、分離・回収、輸送、貯留など二酸化炭素の基礎について学ぶ。

15　二酸化炭素資源（３）
二酸化炭素の利用法（特に化学的利用）について学ぶ。

授業担当者の実務経験　Work experience of the instructor of the class

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教育用ソフトウェア　Educational software

ChemOffice Professional

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備考　Remarks

知識詰め込みタイプの科目ではない。
将来、研究者や企業人として「仕事」をするためには、どのような情報を収集し、それらをどのように活用して、新たなアイデアや問題解決のための方策とするかを、実例を追体験することにより、実践的に修得する。

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