シラバス情報

科目授業名称(和文) Name of the subject/class (in Japanese)
建築設備計画
科目授業名称(英文) Name of the subject/class (in English)
Building Equipment Planning
授業コード Class code
994163K
科目番号 Course number
41ENBUE301

教員名
長井 達夫、田村 一、加藤 豊
Instructor

開講年度学期
2023年度後期
Year/Semester
曜日時限
金曜2限
Class hours

開講学科・専攻 Department
工学部 建築学科

Department of Architecture, Faculty of Engineering
単位数 Course credit
2.0単位
授業の方法 Teaching method
講義

Lecture
外国語のみの科目(使用言語) Course in only foreign languages (languages)
-
授業の主な実施形態 Main class format
基本的に対面授業/On-site classとする

感染状況により
ハイフレックス型授業/Hybrid-Flexible format
オンライン授業(同期)/Online (synchronized remote)
とする

概要 Description
建築設備計画の講義を通して地球環境と建築環境との関連、民生用建築環境と産業用建築環境の概要を理解した上、今日のあらゆる建築物の建築環境空間、ならびに生産・研究活動になくてはならない建築環境空間(恒温恒湿室・クリーンルーム・バイオハザード防止施設など)また最近のエネルギー施策(温室効果ガス2050年実質ゼロに向けた省エネルギーなど)、建築設備関連技術の動向ついての基礎的事項、各種要素技術を理解し、説明できると共に建築環境分野に於ける実社会の社会構造・業務実態状況を理解できる。社外研修として空調関連機器(冷凍機・空調機・ポンプ類等)や建築設備環境の研究施設にてクリーンルームや恒温恒湿室、気流シミュレーションの実験、ソフト開発などの施設を見学する。
目的 Objectives
建築設備技術が実社会ではどのような形で運用されているか、建設業界での業務内容が理解できるようになる。建築設備の基礎的各種要素技術(空調設備熱負荷・空気線図・冷凍理論等)が理解できる。建築関連技術における実社会での必要資格(国家資格・公的資格等)について理解きる。
到達目標 Outcomes
建築環境分野に於ける実社会の社会構造・業務実態状況ならびに要素技術が理解できる。
卒業認定・学位授与の方針との関係(学部科目のみ)
専門学力・知識
履修上の注意 Course notes prerequisites
事前に教育支援システム(LETUS)掲載されている、テキストを予習しておくこと。
アクティブ・ラーニング科目 Teaching type(Active Learning)
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準備学習・復習 Preparation and review
教育支援システム(LETUS)掲載されている講義テキストに対し予習・復習が充分に実行されていることを前提にして行われる。講義時間内では、テキスト記載内容すべての項目について詳しく説明することはできず、特に重要な項目について説明する。講義テキストを予習して、授業中のディスカッションなどに積極的に参加し、また自己の不明点などを整理して次回講義に備えるなど復習も必要である。
成績評価方法 Performance grading policy
到達度評価試験・レポート(80%)とし、受講態度(講義テキストの予習・復習)(20%)等により、講義の内容等の理解度を総合的に評価する。
学修成果の評価 Evaluation of academic achievement
・S:到達目標を十分に達成し、極めて優秀な成果を収めている
・A:到達目標を十分に達成している
・B:到達目標を達成している
・C:到達目標を最低限達成している
・D:到達目標を達成していない
・-:学修成果の評価を判断する要件を欠格している

・S:Achieved outcomes, excellent result
・A:Achieved outcomes, good result
・B:Achieved outcomes
・C:Minimally achieved outcomes
・D:Did not achieve outcomes
・-:Failed to meet even the minimal requirements for evaluation

教科書 Textbooks/Readings
教科書の使用有無(有=Y , 無=N) Textbook used(Y for yes, N for no)
N
書誌情報 Bibliographic information
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MyKiTSのURL(教科書販売サイト) URL for MyKiTS(textbook sales site)
教科書および一部の参考書は、MyKiTS (教科書販売サイト) から検索・購入可能です。
It is possible to search for and purchase textbooks and certain reference materials at MyKiTS (online textbook store).
https://gomykits.kinokuniya.co.jp/tokyorika/​​​

参考書・その他資料 Reference and other materials
空気調和・衛生工学会編「空気調和衛生工学便覧第14版 第3編」2010      
日本空気清浄協会編「クリーンルーム環境の計画と設計 第3編」オーム社 2013          
「空調・衛生技術データーブック第5版」森北出版 2020
「失敗から学ぶ設備工事」森北出版 2008
建築設備技術者協会「くうき・みず・でんき」改訂2版 2017

授業計画 Class plan
1 建築設備計画講義ガイダンス、
 建築設備(環境)の歴史と概要、今後の方向性
本講義(建築設備計画)の位置付けと内容を把握するとともに、 建築設備(環境)の歴史的背景と現社会における建築設備(環境)の概要を理解し、説明できる。 

2 民生用(ひと対象)建築設備環境と産業用(もの対象)建築設備環境
民生用(ひと対象)と産業用(もの対象)について、それぞれの設備環境の違いを理解し、説明できる。  

3 建築設備環境関連技術の実社会での業務形態
 建築設備に関わる業務形態「施主,研究者,官公庁,デベロッパー,設計事務所(建築・設備),エンジニアリング会社,建設会社,設備専門工事会社,機器メーカーなど」、業務の流れ(企画,設計業務など)を理解し、説明できる。 

4 地球環境保全の状況と建築環境負荷の対策
低炭素社会(温室効果ガス2050年実質ゼロ)に向け、建築業界の取組状況と国の施策(環境省等各省庁)、SDGsとの関連、環境破壊要因の一つである生産工程からの排出ガス対策技術を理解し、説明できる。  

5 建築設備計画における(意匠・構造・設備・電気)の関連ならびにそのトレードオフ関係
 建築企画、計画、設計、施工、メンテナンスにおける、建築意匠、建築構造、空調設備、給排水設備、電気設備、消火設備、防災設備の関連ならびにトレードオフの関係、また建築環境における計画、施工、メンテナンスの失敗事例と再発防止策を理解し、説明できる。     

6 建築設備の計画および設計概要
 基本計画の流れ(客先要求事項(URS)の把握、質疑応答、基本計画書の作成など)や詳細設計(官庁協議、設計定例など)の全体像を把握するとともに、その内容を理解し、説明できる。    

7 建築設備の施工概要
施工に伴う各種申請・安全計画・施工計画などの概要を理解し、説明できる。  

8 各種施設の室内環境測定
各種施設の室内環境で必要とされる測定項目(気流・温湿度・微粒子など)および測定機器(熱線風速計、超音波風速計、粉じん計など)の概要ならびに測定原理を理解し、説明できる。  

9 建築設備各論(自動制御設備と消火設備)
建築設備で用いられる自動制御と消火設備について、前者は主な方式と使用されるセンサー類の動作原理、後者は設置基準や使用される設備の概要を理解し、説明できる。

10 コンタミネーションコントロール(汚染制御技術)
ものづくりにおけるコンタミネーションコントロール技術の役割と必要性を認識するとともに、コンタミネーションコントロールの基本や清浄度計算などの理論的考え方を理解し、説明できる。 

11 特殊空調設備の計画概要①(クリーンルーム)
温湿度精度の基準・規格、用途別室内条件、精度による空調方式と自動制御に関して理解し、説明できる。またクリーンルームの基本要件に関する設計方法を修得する。

12 クリーンルームの規格と清浄度測定
清浄度規格や微粒子の計測方法を理解し、説明できる。また清浄度の測定評価方法を修得する。

13 特殊空調設備の計画概要②(バイオハザード防止施設)
病原菌やウイルスなどを取り扱うバイオハザード防止施設における基準・計画概要・施工上の問題などの概要を理解し、説明できる。

14 特殊空調設備の計画概要③(恒温恒湿室)
温湿度精度の基準・規格、用途別室内条件、空調方式と自動制御などを理解し、説明できる 

15 2011.3.11以降の建築環境における省エネルギー、節電対策に対する現状と課題
震災(2011.3.11)以降における建築環境分野の変化を理解し、省エネルギーや節電対策の現状と課題を習得する。また、全授業に関しての振り返り。


授業担当者の実務経験 Work experience of the instructor of the class
加藤豊
 ㈱ゆたか技術士事務所代表取締役 八光オートメーション㈱取締役 技術士(総合技術監理部門 衛生工学部門) 公益社団法人日本技術士会フェロー 公益社団法人空気調和衛生工学会フェロー 一般社団法人日本建築設備診断機構フェロー 公益社団法人 ロングライフビル推進協会「建築設備診断技術者資格」講習委員 建築設備士 一級管工事施工管理技士等

田村一
 ㈱テクノ菱和 営業部長 博士(工学) 一級管工事施工管理技士 エネルギー管理士、空気清浄技術士(基礎)等
教育用ソフトウェア Educational software
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備考 Remarks
定期試験期間中   レポートの作成・提出

学外研修:見学会(10月28日 土曜日 午前中実施 予定)    
クリーンルームなどの研究施設を見学(建築環境の試験研究施設を見学し、講義内容について更に理解を深める。実施の判断は開催日程の近日中に行う。