シラバス情報

科目授業名称(和文) Name of the subject/class (in Japanese)
免疫学
科目授業名称(英文) Name of the subject/class (in English)
Immunology
授業コード Class code
993K144
科目番号 Course number
3aBPBIP225

教員名
原田 陽介
Instructor
Yohsuke Harada

開講年度学期
2023年度後期
Year/Semester
2023 / Second semester
曜日時限
水曜2限
Class hours
Wednesday, 2nd period

開講学科・専攻 Department
薬学部

Faculty of Pharmaceutical Sciences
単位数 Course credit
2.0単位
授業の方法 Teaching method
講義

Lecture
外国語のみの科目(使用言語) Course in only foreign languages (languages)
-
授業の主な実施形態 Main class format
対面授業/On-site class

状況によっては以下の形態で実施することもある。
ハイフレックス型授業/Hybrid-Flexible format
オンライン授業(同期)/Online (synchronized remote)
オンライン授業(非同期)/Online (asynchronized remote) 

概要 Description
免疫系は高等生物の長い進化の過程が生み出した生体防御機構である。既存医薬品において、作用、副作用が免疫系への効果、影響によるものが少なくない。また、アレルギーや自己免疫疾患などの難病の発症は免疫機能が大きく関与している。したがって有効かつ安全な医薬品の使用、及び創薬を目指すためには、免疫機構についての理解は不可欠である。講義の構成は、前半では細胞生物学、分子生物学、遺伝学を基に、免疫系を構成する各要素について理解する。後半は、免疫異常による病気、および免疫を利用した応用として予防接種、検査法や分析法について学ぶ。
目的 Objectives
免疫系の特徴、構成する各要素について理解する。また、免疫異常による病気、および免疫を利用した応用として予防接種、検査法や分析法について理解する。
到達目標 Outcomes
免疫系が如何にして病原体を認識し、排除するのか、また、自己免疫やアレルギー疾患がなぜ引き起こされるのかを説明できる。人類が免疫系をどのように利用してきたかを説明できる。
卒業認定・学位授与の方針との関係(学部科目のみ)
YP:薬剤師の職能の基盤となる専門的な知識と関連する技能 YM:医薬品の創製に関する研究を遂行するために必要となる基礎学力、技術及び創薬科学、生命薬学に関する専門知識
履修上の注意 Course notes prerequisites
生命科学、生化学、機能形態学、分子生物学の講義内容を復習しておくこと。
アクティブ・ラーニング科目 Teaching type(Active Learning)
小テストの実施 Quiz type test
-

準備学習・復習 Preparation and review
授業計画を参照して、教科書と参考書などで講義予定範囲を予習すること。また、授業講義ノート・配布資料、教科書、参考書を用いて授業内容を復習すること。なお、授業計画を参照して、学修簿に記載があるように単位修得に必要な学習時間を満たすように、各回予習および復習を行うこと。
成績評価方法 Performance grading policy
定期試験の成績で100%評価する。
学修成果の評価 Evaluation of academic achievement
・S:到達目標を十分に達成し、極めて優秀な成果を収めている
・A:到達目標を十分に達成している
・B:到達目標を達成している
・C:到達目標を最低限達成している
・D:到達目標を達成していない
・-:学修成果の評価を判断する要件を欠格している

・S:Achieved outcomes, excellent result
・A:Achieved outcomes, good result
・B:Achieved outcomes
・C:Minimally achieved outcomes
・D:Did not achieve outcomes
・-:Failed to meet even the minimal requirements for evaluation

教科書 Textbooks/Readings
教科書の使用有無(有=Y , 無=N) Textbook used(Y for yes, N for no)
Y
書誌情報 Bibliographic information
-
MyKiTSのURL(教科書販売サイト) URL for MyKiTS(textbook sales site)
教科書および一部の参考書は、MyKiTS (教科書販売サイト) から検索・購入可能です。
It is possible to search for and purchase textbooks and certain reference materials at MyKiTS (online textbook store).
https://gomykits.kinokuniya.co.jp/tokyorika/​​​

参考書・その他資料 Reference and other materials
分子細胞免疫学 第9版 中尾篤人 訳 (エルゼビアジャパン)

免疫生物学 第9版 笹月健彦 監訳 (南江堂)

免疫・アレルギー疾患の分子標的と治療薬事典(羊土社)

もっとよくわかる!免疫学 河本 宏(羊土社)

授業計画 Class plan

第1回(回数)
1
第1回(授業タイトル)
免疫学入門
第1回(講義形式)
講義
第1回(担当者)
原田 陽介
第1回(授業内容)
免疫による異物の排除機構、免疫担当細胞、免疫担当器官について説明できる。
第1回(項目名(SBO))
第1回(項目名(SBOコード))
2. 免疫担当細胞の種類と役割を説明できる。
C8-1-2-2
3. 免疫反応における主な細胞間ネットワークについて説明できる。
C8-1-2-3
1. 異物の侵入に対する物理的、生理的、化学的バリアー、および補体の役割について説明できる。
C8-1-1-1
1. 免疫に関与する組織を列挙し、その役割を説明できる。
C8-1-2-1
第1回(備考)

第2回(回数)
2
第2回(授業タイトル)
自然免疫と獲得免疫
第2回(講義形式)
講義
第2回(担当者)
原田 陽介
第2回(授業内容)
自然免疫と獲得免疫の認識機構の違いとそれに関わるレセプターを説明できる。
第2回(項目名(SBO))
第2回(項目名(SBOコード))
1. 自然免疫および獲得免疫における異物の認識を比較して説明できる。
C8-1-3-1
3. 自然免疫と獲得免疫、および両者の関係を説明できる。
C8-1-1-3
3. 免疫反応における主な細胞間ネットワークについて説明できる。
C8-1-2-3
第2回(備考)

第3回(回数)
3
第3回(授業タイトル)
免疫系の成立と免疫寛容
第3回(講義形式)
講義
第3回(担当者)
原田 陽介
第3回(授業内容)
リンパ球の分化と自己寛容機構について説明できる。
第3回(項目名(SBO))
第3回(項目名(SBOコード))
2. 免疫反応の特徴(自己と非自己の識別、特異性、多様性、クローン性、記憶、寛容)を説明できる。
C8-1-1-2
第3回(備考)

第4回(回数)
4
第4回(授業タイトル)
細胞性免疫
第4回(講義形式)
講義
第4回(担当者)
原田 陽介
第4回(授業内容)
細胞性免疫を担当する細胞とその機能を説明できる。
第4回(項目名(SBO))
第4回(項目名(SBOコード))
4. 体液性免疫と細胞性免疫について説明できる。
C8-1-1-4
3. 免疫反応における主な細胞間ネットワークについて説明できる。
C8-1-2-3
第4回(備考)

第5回(回数)
5
第5回(授業タイトル)
抗原提示とMHC
第5回(講義形式)
講義
第5回(担当者)
原田 陽介
第5回(授業内容)
MHCの多形性、多重性および抗原提示機構について説明できる。
第5回(項目名(SBO))
第5回(項目名(SBOコード))
2. MHC 抗原の構造と機能および抗原提示での役割について説明できる。
C8-1-3-2
第5回(備考)

第6回(回数)
6
第6回(授業タイトル)
リンパ球の抗原認識
第6回(講義形式)
講義
第6回(担当者)
原田 陽介
第6回(授業内容)
T細胞とB細胞による抗原認識の多様性(遺伝子再構成)と活性化について説明できる。 
第6回(項目名(SBO))
第6回(項目名(SBOコード))
3. T 細胞とB 細胞による抗原認識の多様性(遺伝子再構成)と活性化について説明できる。
C8-1-3-3
第6回(備考)

第7回(回数)
7
第7回(授業タイトル)
液性免疫応答
第7回(講義形式)
講義
第7回(担当者)
原田 陽介
第7回(授業内容)
抗体の機能と産生機構を説明できる。
第7回(項目名(SBO))
第7回(項目名(SBOコード))
4. 抗体分子の基本構造、種類、役割を説明できる。
C8-1-3-4
4. 体液性免疫と細胞性免疫について説明できる。
C8-1-1-4
3. 免疫反応における主な細胞間ネットワークについて説明できる。
C8-1-2-3
第7回(備考)

第8回(回数)
8
第8回(授業タイトル)
免疫受容体のシグナル伝達およびサイトカインとその受容体
第8回(講義形式)
講義
第8回(担当者)
原田 陽介
第8回(授業内容)
免疫受容体のシグナル伝達およびサイトカインとその受容体を説明できる。
第8回(項目名(SBO))
第8回(項目名(SBOコード))
5. 免疫系に関わる主なサイトカインを挙げ、その作用を概説できる。
C8-1-3-5
第8回(備考)

第9回(回数)
9
第9回(授業タイトル)
予防接種の原理とワクチン
第9回(講義形式)
講義
第9回(担当者)
原田 陽介
第9回(授業内容)
ワクチンの原理と種類について説明できる。 
第9回(項目名(SBO))
第9回(項目名(SBOコード))
1. ワクチンの原理と種類(生ワクチン、不活化ワクチン、トキソイド、混合ワクチンなど)について説明できる。
C8-2-2-1
第9回(備考)

第10回(回数)
10
第10回(授業タイトル)
感染症
第10回(講義形式)
講義
第10回(担当者)
原田 陽介
第10回(授業内容)
感染症と免疫応答との関わりについて説明できる。 
第10回(項目名(SBO))
第10回(項目名(SBOコード))
1. 炎症の一般的症状、担当細胞および反応機構について説明できる。
C8-2-1-1
5. 感染症と免疫応答との関わりについて説明できる。
C8-2-1-5
第10回(備考)

第11回(回数)
11
第11回(授業タイトル)
自己免疫疾患と免疫不全症
第11回(講義形式)
講義
第11回(担当者)
原田 陽介
第11回(授業内容)
自己免疫疾患と免疫不全症候群について概説できる。 
第11回(項目名(SBO))
第11回(項目名(SBOコード))
3. 自己免疫疾患と免疫不全症候群について概説できる。
C8-2-1-3
1. 炎症の一般的症状、担当細胞および反応機構について説明できる。
C8-2-1-1
第11回(備考)

第12回(回数)
12
第12回(授業タイトル)
臓器移植
第12回(講義形式)
講義、演習(その他)
第12回(担当者)
原田 陽介
第12回(授業内容)
臓器移植と免疫反応の関わりについて説明できる。
第12回(項目名(SBO))
第12回(項目名(SBOコード))
1. 炎症の一般的症状、担当細胞および反応機構について説明できる。
C8-2-1-1
4. 臓器移植と免疫反応の関わり(拒絶反応、免疫抑制剤など)について説明できる。
C8-2-1-4
1. 移植医療の原理、方法と手順、現状およびゲノム情報の取り扱いに関する倫理的問題点を概説できる。(知識・態度)
E2-8-3-1
2. 摘出および培養組織を用いた移植医療について説明できる。
E2-8-3-2
3. 臍帯血、末梢血および骨髄に由来する血液幹細胞を用いた移植医療について説明できる。
E2-8-3-3
第12回(備考)

第13回(回数)
13
第13回(授業タイトル)
腫瘍と免疫
第13回(講義形式)
講義
第13回(担当者)
原田 陽介
第13回(授業内容)
腫瘍排除に関与する免疫反応について説明できる。
第13回(項目名(SBO))
第13回(項目名(SBOコード))
6. 腫瘍排除に関与する免疫反応について説明できる。
C8-2-1-6
第13回(備考)

第14回(回数)
14
第14回(授業タイトル)
アレルギー
第14回(講義形式)
講義
第14回(担当者)
原田 陽介
第14回(授業内容)
アレルギーの分類、担当細胞とその機能について説明できる。
第14回(項目名(SBO))
第14回(項目名(SBOコード))
1. 炎症の一般的症状、担当細胞および反応機構について説明できる。
C8-2-1-1
2. アレルギーを分類し、担当細胞および反応機構について説明できる。
C8-2-1-2
第14回(備考)

第15回(回数)
15
第15回(授業タイトル)
免疫反応の利用と応用
第15回(講義形式)
講義
第15回(担当者)
原田 陽介
第15回(授業内容)
ポリクローナル抗体とモノクローナル抗体の違い、モノクローナル抗体の作製方法、血清療法と主な抗体医薬について説明できる。
第15回(項目名(SBO))
第15回(項目名(SBOコード))
2. モノクローナル抗体とポリクローナル抗体について説明できる。
C8-2-2-2
3. 血清療法と抗体医薬について概説できる。
C8-2-2-3
第15回(備考)

授業担当者の実務経験 Work experience of the instructor of the class
-
教育用ソフトウェア Educational software
-
-

備考 Remarks
特に無し