シラバス情報

科目授業名称(和文) Name of the subject/class (in Japanese)
卒業研究防災安全特別講義
科目授業名称(英文) Name of the subject/class (in English)
Special Lectures for Disaster Preventionand Safety in Graduation Research
授業コード Class code
9923Y01
科目番号 Course number
23CHZZZ302

教員名
鳥越 秀峰、由井 宏治、駒場 慎一、秋津 貴城、渡辺 量朗、榎本 真哉、河合 英敏、青木 健一、古海 誓一、原口 知之、貞清 正彰、大坪 主弥、佐竹 彰治
Instructor
Akiharu Satake

開講年度学期
2023年度後期
Year/Semester
2023 Second Semester
曜日時限
集中講義
Class hours
Intensive course

開講学科・専攻 Department
理学部第二部 化学科

Department of Chemistry, Faculty of Science Division Ⅱ
単位数 Course credit
1.0単位
授業の方法 Teaching method
講義

Lecture
外国語のみの科目(使用言語) Course in only foreign languages (languages)
-
授業の主な実施形態 Main class format
対面授業/On-site class

概要 Description
化学系の実験を安全に行うために必要な知識を得るための講義を、研究室の配属が決まった後、3月中(予定)に集中講義形式で実施する。4年次に卒業研究を履修する者は必ず履修し単位を取得すること。実施日については別途告知する。
目的 Objectives
化学実験では、薬品、合成装置、分析装置などを使う潜在的な危険があるが、事故無く安全に実験を行うことが最優先される。そこで、化学系研究室にて卒業研究を行うために必要となる、安全上の基礎知識を習得することが本講義の目的である。
到達目標 Outcomes
1. 化学の実験を行う際に、正しく薬品を使えるようになる。
2. 化学の実験を行う際に、様々な器具・装置を正しく使えるようになる。
3. 化学の実験を行う場合に守るべき法律や規則について、理解し守ることができるようになる。
卒業認定・学位授与の方針との関係(学部科目のみ)
基礎専門能力/上位専門能力
履修上の注意 Course notes prerequisites
平成23年度以降の学修簿適用学生は、卒業研究を履修するためには「卒業研究防災安全特別講義」を必ず履修し単位を取得しなければならないので、十分に注意すること。

当該科目はA卒業研究およびB卒業研究配属内定者に対して自動的に履修登録されるので、下記の授業日程に従って必ず受講すること。卒業研究配属が内定しているにも関わらず、授業日程の直前になっても履修登録されていない場合は学科の教務幹事に連絡すること。その際、履修登録が講義までに間に合わない場合もあるが、講義には必ず出席すること。

授業日程:3月上旬の内、2日間(予定)
(2日間とも8:50〜17:00を予定。正確な開講日、開講時間と教室は掲示等によって発表する。)
決められた授業日にやむを得ず受講できない場合は、本学の卒業研究指導教員に事前に理由を連絡すること。
アクティブ・ラーニング科目 Teaching type(Active Learning)
課題に対する作文 Essay/小テストの実施 Quiz type test
-

準備学習・復習 Preparation and review
卒業研究における化学実験を安全に行うために,本講義における学習はもちろんのこと,各自の研究テーマに沿った実験のための安全について,研究指導教員や先輩研究者からも別途学ぶことが望ましい.
成績評価方法 Performance grading policy
原則として講義全てに出席していること。
全ての講義に出席したことを条件に、試験が受けられる。
試験に合格することにより、単位認定される。
学修成果の評価 Evaluation of academic achievement
・S:到達目標を十分に達成し、極めて優秀な成果を収めている
・A:到達目標を十分に達成している
・B:到達目標を達成している
・C:到達目標を最低限達成している
・D:到達目標を達成していない
・-:学修成果の評価を判断する要件を欠格している

・S:Achieved outcomes, excellent result
・A:Achieved outcomes, good result
・B:Achieved outcomes
・C:Minimally achieved outcomes
・D:Did not achieve outcomes
・-:Failed to meet even the minimal requirements for evaluation

教科書 Textbooks/Readings
教科書の使用有無(有=Y , 無=N) Textbook used(Y for yes, N for no)
Y
書誌情報 Bibliographic information
研究のための セーフティサイエンスガイド —これだけは知っておこう—
東京理科大学安全教育企画委員会(編)
ISBN:978-4-254-10254-3
MyKiTSのURL(教科書販売サイト) URL for MyKiTS(textbook sales site)
教科書および一部の参考書は、MyKiTS (教科書販売サイト) から検索・購入可能です。
It is possible to search for and purchase textbooks and certain reference materials at MyKiTS (online textbook store).
https://gomykits.kinokuniya.co.jp/tokyorika/​​​

参考書・その他資料 Reference and other materials
各教員がそれぞれ紹介する場合がある。

授業計画 Class plan
① ガイダンス、防災ビデオ
化学実験では、基本的注意を怠ることにより、自分自身だけではなく周囲の人間・環境に甚大な被害を及ぼすことがある。本講義においては、実験を行う際に健康を守り環境を保護するための基本的な知識を学ぶことになる。一回目の講義である本講では、全体を通してのガイダンス、および防災の必要性や意義について学ぶ。

② 安全の基本、環境安全センターの役割、化学物質の安全管理
火災・爆発などの危険、中毒などの危険、環境汚染の危険を避けるための基本的対策を学び、化学薬品の管理方法と安全な使い方を理解する。また、環境安全センターの役割を理解して、毒物の使用や実験廃棄物の扱いが安全にできるようになる。

③④ 安全マニュアル解説、事故例と教訓
化学系研究室が入っている5号館の安全マニュアルを配布し、緊急時の対応、事故防止の対策、5号館の安全管理に関する遵守要項について理解する。合わせて化学実験室における事故例から、教訓を学ぶ。

⑤ 薬品の管理体制について
薬品使用に関わる国内関係法令および本学での薬品管理体制ならびに5号館における具体的な取り扱いを学び、特に注意すべき事項を理解する。

⑥ 化学物質の潜在エネルギー危険と安全な取り扱い、混合危険
化学薬品を使用するうえでどのような危険性があるかを理解し、各自が使用する化学薬品の危険性について調べることができるようになる。

⑦ 危険物取り扱い法;1・2・3類
消防法における危険物第1〜3類の分類、化合物例、性質、取扱い方法、消火法、事故例などについて理解する。

⑧ 危険物取り扱い法;4・5・6類
消防法における危険物第4〜6類の分類、化合物例、性質、取扱い方法、消火法、事故例などについて理解し、危険物の安全な取り扱いができるようになる。

⑨ 高圧ガス取り扱い法
高圧ガスの分類、高圧ガス容器の構造、圧力調整機(レギュレーター)の構造および使用法について学び、高圧ガスを安全に使用するための基礎知識を得る。また液体窒素の性質、貯蔵と運搬方法および過去の事故例を知り、低温液化ガスの正しい使用法を習得する。

⑩ 実験環境・器具・装置と操作の安全・電気取り扱い法
安全な実験・研究を遂行するために、実験環境の整え方、器具の扱い方、典型的な装置などの安全な操作方法の基礎を学ぶ。また高電圧を発生する装置や、強い光を発するレーザーなどの取り扱いの注意点を学ぶ。

⑪ 放射線(X線)取扱法
放射性同位元素やX線の取扱に関する一般的な注意事項を理解するとともに、放射線管理区域の立ち入りにあたって知っておくべき関連法令の概要を理解する。

⑫ 化学物質の毒性と予防・救急
医薬用外毒物や医薬用外劇物、労働安全衛生法で規制されている有毒物質について、どのような毒性を持っているのか、どのような形で中毒になるのか、万一有毒物に被曝したときにどうするのか、などが理解できるようになる。

⑬ 有機・無機廃棄物の安全処理
混合などによる事故を回避するため、特に大学において発生する実験廃棄物分類・処理方法を学び、適切な分類方法を身につける。

⑭ 生物科学系実験について
遺伝子組換え実験、動物実験およびヒト材料使用実験に関して遵守すべき法律と学内における手続きについて理解し、安全に実験が行えるよう、実験操作等で注意すべき事項を学ぶ。

⑮ 安全管理体制・緊急時の措置
卒業研究を行うに際しての安全管理体制を理解する。また火災、地震、実験中の事故などの際の措置について学び、緊急時に適切な対応がとれるような知識を習得する。

授業担当者の実務経験 Work experience of the instructor of the class
-
教育用ソフトウェア Educational software
-
-

備考 Remarks
卒業研究を履修するには「卒業研究防災安全特別講義」を必ず履修し,達成度評価において所定の成績を修めることで,単位を取得しなければならない。