シラバス情報

科目授業名称(和文) Name of the subject/class (in Japanese)
基礎物理学実験A ロ組
科目授業名称(英文) Name of the subject/class (in English)
Introductory Physics Laboratory A ロ組
授業コード Class code
9915C14
科目番号 Course number
15PHEXP101

教員名
岡村 総一郎、伴野 達也、木下 健太郎、植村 禎夫、小木曽 久人、三浦 薫、余 希、加瀬 直樹
Instructor
Naoki KASE, (Soichiro OKAMURA), Tatsuya BANNO, Kentaro KINOSHITA, Sadao UEMURA, Hisato OGISO, Kaoru MIURA, Xi YU

開講年度学期
2023年度前期
Year/Semester
2023, 1st semester
曜日時限
水曜1限、水曜2限
Class hours
Wednesday, 1st, 2nd periods

開講学科・専攻 Department
理学部第一部 応用物理学科

Department of Applied Physics, Faculty of Science Division Ⅰ
単位数 Course credit
1.0単位
授業の方法 Teaching method
実験

Experiment
外国語のみの科目(使用言語) Course in only foreign languages (languages)
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授業の主な実施形態 Main class format
対面授業 /
On-site class

概要 Description
長さ、質量、電圧、電流、温度、電気素量といった基本的な物理量を測定する各種の実験を行い、内容や結果をレポートという形で報告する。また、プレゼンテーション形式でも報告する。
目的 Objectives
基本的な測定技術を身につけるとともに、データ整理の仕方(含む誤差論)やレポートの書き方(特に表やグラフの書き方)を習得する。また、実験内容を他者に伝えるためのプレゼンテーションを経験する。
到達目標 Outcomes
・各種測定器具を正しく取り扱えるようになる。
・測定結果を表やグラフとして適切に表すことができるようになる。
・実験結果やそこから導き出される結論をまとめたレポートが書けるようになる。
・基本的なプレゼンテーションができるようになる。
卒業認定・学位授与の方針との関係(学部科目のみ)
履修上の注意 Course notes prerequisites
・ロ組の学生のみ履修できる。
・授業第1回目のガイダンスは、履修申告前であっても必ず出席すること。
・授業についての最新情報はLETUSに掲載されるので、定期的にLETUSを確認すること。
アクティブ・ラーニング科目 Teaching type(Active Learning)
課題に対する作文 Essay/ディベート・ディスカッション Debate/Discussion/グループワーク Group work/プレゼンテーション Presentation/反転授業 Flipped classroom/実験 Experiments
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準備学習・復習 Preparation and review
【準備学習】
(1) 実験:テキストを読んで、実験の原理等を実験ノートにまとめる。実験日当日の予習チェックでは、ノートを確認するだけでなく、目的・原理・実験方法等について簡単な口頭試問を行うので、それに対しても準備を行うこと。
(2) プレゼンテーション:発表スライドと原稿を準備し、10分間でポイントが伝えられるよう入念な発表練習を行う。

【復習】
(1) 実験:実験結果を整理するとともに、テキストで与えられた課題に取り組み、レポートを完成させる。レポートは、原則としてLETUSを通しての電子提出となる。
(2) レポート指導:指導内容を反映した修正レポートを完成させ、提出する。
(3) プレゼン指導:指導内容を反映してプレゼン資料を修正し、プレゼンに備える。
(4) プレゼンテーション:指摘事項や質問、他者の発表の良い点等を振り返り、次回のプレゼンに生かす。
成績評価方法 Performance grading policy
・実験レポート 60 点、プレゼンテーション 10 点、平常点(授業への取組姿勢や実験態度)30 点の100点満点で評価する。
・単位取得の必要条件は、全てのレポートを提出した上で、実験レポート・プレゼンテーション・平常点の合計点が60点以上であることとする。

[出席に係わる注意点]
・30分以内の遅刻は3点、30分以上の遅刻ならびに欠席は6点を平常点から減点する。交通機関の乱れによる遅延証があっても、原則、遅刻扱いとする。
・実験態度に問題がある場合、欠席扱いとする。
・病気等やむを得ない事情で欠席する場合は、その証明書を提出すること。

[実験レポート・プレゼンテーションの評価に関わる注意点]
・過去レポートや友人のレポート、インターネット上の資料等からの大幅なコピーは、不正行為とみなし単位取得不可とする。
・遅刻レポートは、1週遅れまでは評点の70%、それ以上の遅れは評点の10%をレポート点とする。
学修成果の評価 Evaluation of academic achievement
・S:到達目標を十分に達成し、極めて優秀な成果を収めている
・A:到達目標を十分に達成している
・B:到達目標を達成している
・C:到達目標を最低限達成している
・D:到達目標を達成していない
・-:学修成果の評価を判断する要件を欠格している

・S:Achieved outcomes, excellent result
・A:Achieved outcomes, good result
・B:Achieved outcomes
・C:Minimally achieved outcomes
・D:Did not achieve outcomes
・-:Failed to meet even the minimal requirements for evaluation

教科書 Textbooks/Readings
教科書の使用有無(有=Y , 無=N) Textbook used(Y for yes, N for no)
Y
書誌情報 Bibliographic information
物理工学科「2023年度版 基礎物理学実験テキスト」 (授業第1回目に配布)
MyKiTSのURL(教科書販売サイト) URL for MyKiTS(textbook sales site)
教科書および一部の参考書は、MyKiTS (教科書販売サイト) から検索・購入可能です。
It is possible to search for and purchase textbooks and certain reference materials at MyKiTS (online textbook store).
https://gomykits.kinokuniya.co.jp/tokyorika/​​​

参考書・その他資料 Reference and other materials
実験テキストの各テーマの末尾に参考文献等が示されていることがある。

授業計画 Class plan
1. ガイダンス・誤差論
実験テキストを配布した後、実験の進め方、実施テーマのスケジュール、注意事項の説明を行う。また、測定データの取り扱い方として、有効数字・最確値等について学ぶ。更に、測定データの誤差の伝搬や最小二乗法等を用いた実験データの整理を行い、誤差の取り扱い方について学ぶ。
2-3. 測定器具の使い方
テスター、ノギス、マイクロメーターの使用法について学ぶ。
4-5. 実験 1   
指示された実験テーマについての実験を行う。
6-7. 実験 2   
指示された実験テーマについての実験を行う。
8. レポート指導 (1)   
提出されたレポートについて、個別にレポート指導を行う。
9-10. 実験 3   
指示された実験テーマについての実験を行う。
11. レポート指導 (2)
提出されたレポートについて、個別にレポート指導を行う。
12. プレゼン指導 [1]
プレゼンテーションを行う上での技法について少人数のグループごとに指導を行う。
13. プレゼンテーション [1]
指定された実験テーマについて、目的・原理・実験方法・結果・考察等をパワーポイントを用いて発表する。
14-15. 講評
前期に提出されたレポート等について口頭試問等を行う。また、必要に応じて再実験、再プレゼンを行う。

【実験題目一覧】
  • 抵抗器およびダイオードの電流−電圧特性
     抵抗器やダイオードの電流−電圧特性の測定を通して、電圧計および電流計の内部抵抗の影響やダイオードの整流特性について学ぶ。
  • 電気伝導度の測定
     種々の金属試料の電気伝導度を2端子法ならびに4端子法にて測定し、接触抵抗の影響について学ぶ。また、はんだ付けの技能を習得する。
  • ミリカンの油滴実験
     ビデオカメラ等の現代技術を用いてミリカンによる歴史的な実験「油滴実験」を再現し、最も基本的な物理量の一つである電気素量の値を求める。また、精度の高い実験を行うための「実験のデザイン」についても学ぶ。
  • オシロスコープ
     オシロスコープを用いた交流信号の測定を通して、オシロスコープの基本的な操作法を習得するとともに、電圧差や時間差を測定する方法について学ぶ。
  • レンズの実験
     収束レンズ、発散レンズの特性を理解し、焦点距離を測定する。また、レンズの組み合わせにより望遠鏡を構成し、その倍率を調べる。
  • 温度測定
     熱電対を用いた温度測定法について学ぶ。また、自然放冷時の温度変化がどのような式に従うのかを明らかにする。
  • 剛性率
     種々の金属線を用いたねじれ振り子の周期を測定し、その周期から金属線の剛性率を求める。また、誤差の伝搬について理解する。

授業担当者の実務経験 Work experience of the instructor of the class
教育用ソフトウェア Educational software
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備考 Remarks
実験テキストの注意を熟読しておくこと。