シラバス情報

科目授業名称(和文) Name of the subject/class (in Japanese)
1年次化学実験
科目授業名称(英文) Name of the subject/class (in English)
Laboratory Course in Basic Chemistry
授業コード Class code
9913C5X
科目番号 Course number
13CHEXP101

教員名
井上 正之、河合 英敏、北西 健一、山野本 健、由井 宏治
Instructor
Hiroharu, Yui, Masayuki Inoue, Hidetoshi Kawai, Kenichi Kitanishi, Ken Yamanomoto

開講年度学期
2023年度後期
Year/Semester
Second Semester
曜日時限
火曜3限、火曜4限、火曜5限
Class hours
Tuesday 3,4,5th Period

開講学科・専攻 Department
理学部第一部 化学科

Department of Chemistry, Faculty of Science Division Ⅰ
単位数 Course credit
2.0単位
授業の方法 Teaching method
実験

Experiment
外国語のみの科目(使用言語) Course in only foreign languages (languages)
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授業の主な実施形態 Main class format
対面授業/On-site class

概要 Description
実験は理工系専門学科の教育の根幹をなすものであり、大きな意義を有する。
本実験は化学における実験の入門として位置づけられ、2年次以降の各専門別実験(無機及び分析化学、有機化学、物理化学、特別化学実験)およびそれに続く卒業研究に至る実験コースの端緒をなすものであり、その上で必要な化学全般に対応できる実験操作や解析法を習得することができる。
目的 Objectives
化学の基礎的原理を実験的に理解するとともに、安全に実験を行うための基礎的な操作を身につける。また、正しい実験態度、実験ノートの記録、科学的なものの見方、考察、調査、およびこれらのまとめとしてのレポートの書き方など、今後重要な意味あいを持つ様々な実験上の徳目を学んでもらうのが本コースの目的である。
本学科のディプロマポリシーに定める「化学および関連する分野の基礎学力と幅広い専門知識を有し、その知識を実践する能力をもつこと」を実現するための科目である。
到達目標 Outcomes
1.化合物の合成および分離、精製、同定に関する諸実験を通して、各種の試薬や実験器具および測定装置の取扱いに慣れ、化学実験の基本操作を行えるようになる。
2.実験ノートを記録できるようになる。
3.測定データの処理や図表の作成などを正確に行えるようになる。
4.実験の目的・背景を理解し、実験結果を的確に考察し、質の高い実験報告書を作成できるようになる。
卒業認定・学位授与の方針との関係(学部科目のみ)
知識実践力/現象解明力/問題解決力
履修上の注意 Course notes prerequisites
入門コースは内容は容易であっても、2年次以降への影響が大きく、しっかりした心構えでのぞみ、予習をきちんと行うことが履修上の要点である。実験の基本的マナーを身につけることが望まれる。白衣着用。安全メガネを用意。レポートは期限までに必ず提出すること。
アクティブ・ラーニング科目 Teaching type(Active Learning)
課題に対する作文 Essay/ディベート・ディスカッション Debate/Discussion/グループワーク Group work/反転授業 Flipped classroom/実験 Experiments/実習 Practical learning
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準備学習・復習 Preparation and review
準備学習としては、下記に指定するテキスト・参考書を1時間程度かけて通読のこと。とくに安全に関わる部分を熟読のこと。また、行う実験に必要な手順や化合物の性質などを1時間程度かけて実験ノートに書いておくこと。
復習としては、関連する基礎知識、またなぜ結果がそうなるのかその原理を、また予想された結果と異なった理由・原因をしっかり考察し、2時間以上かけてレポート作成を行うこと。
成績評価方法 Performance grading policy
各実験テーマごとに提出する実験結果報告書およびレポート(50%)に加え、実験ノート(予習状況含む)(30%)、実験態度(20%)により総合的に評価する。単位を取得するためには全ての実験を行い、全てのレポートを提出しなければならない。正当な理由無くして欠席した場合には単位は与えない。
学修成果の評価 Evaluation of academic achievement
・S:到達目標を十分に達成し、極めて優秀な成果を収めている
・A:到達目標を十分に達成している
・B:到達目標を達成している
・C:到達目標を最低限達成している
・D:到達目標を達成していない
・-:学修成果の評価を判断する要件を欠格している

・S:Achieved outcomes, excellent result
・A:Achieved outcomes, good result
・B:Achieved outcomes
・C:Minimally achieved outcomes
・D:Did not achieve outcomes
・-:Failed to meet even the minimal requirements for evaluation

教科書 Textbooks/Readings
教科書の使用有無(有=Y , 無=N) Textbook used(Y for yes, N for no)
Y
書誌情報 Bibliographic information
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MyKiTSのURL(教科書販売サイト) URL for MyKiTS(textbook sales site)
教科書および一部の参考書は、MyKiTS (教科書販売サイト) から検索・購入可能です。
It is possible to search for and purchase textbooks and certain reference materials at MyKiTS (online textbook store).
https://gomykits.kinokuniya.co.jp/tokyorika/​​​

参考書・その他資料 Reference and other materials
教科書:東京理科大学化学教室編「1年次化学実験テキスト」(後期に配布予定)
参考書:「実験を安全に行うために」「続・実験を安全に行うために」化学同人
    「大学1年生のための伝わるレポートの書き方」有斐閣 (Maruzen eBook Libraryより閲覧可能)
https://elib.maruzen.co.jp/elib/html/BookDetail/Id/3000034365?2

授業計画 Class plan
対面と非同期遠隔(半分ずつ)を組み合わせたブレンド型で実施を予定していますが、その配分については状況を見ながら決定します。

1   実験ガイダンス
  テキスト配布・一般的注意事項・廃液処理・化学実験を行うにあたっての説明を行う。

2   実験講義(1)
  第3〜7回の実験に対する講義を行い、実験の概要を把握する。

3   ガラス細工実習
  バーナーの使い方を学び、ガラス管の切断・延伸・曲げ・接合ができるようになる。

4   測容器の正確さ
  天秤・ピペッターの使い方を習得し、有効数字・誤差・最小二乗法の扱いができるようになる。

5   有機化合物の分離と精製(1)
   分液ろうとの使い方を学び、酸性度・塩基性度の異なる有機化合物を分離し、薄層クロマトグラフィーで純度を検定できるようになる。

6   有機化合物の分離と精製(2)
  吸引ろ過・再結晶の方法を学び、融点および薄層クロマトグラフィーで純度を検定できるようになる。

7   高吸水性ポリマーの合成
    アクリルアミド系ゲルの合成を行い、ポリマー合成法や吸水のしくみを理解できるようになる。

8   実験講義(2)   
   第9〜13回の実験に対する講義を行い、実験の概要を把握する。

9   過酸化水素の分解速度
  一次反応の反応速度の測定法を学び、速度定数の導出ができるようになる。

10  回析格子分光器によるスペクトルの観察   
    回析格子を用いた簡易的な回析格子を作成し、格子定数やスペクトル・連続光・輝線スペクトルについて理解できるようになる。

11  銅電量計
  硫酸銅水溶液の定電流電気分解を行い、電気化学の基本的な操作ができるようになる。

12  緩衝溶液とpH滴定   
    指示薬とpHメーターを使った酸塩基中和滴定ができるようになり、緩衝作用を理解できるようになる。

13  無機陽イオンの系統的定性  
    沈殿反応をもとに金属イオンの分離を行い・溶解度・呈色反応から金属イオンの同定ができるようになる。   

14  報告書と討論
  報告書や実験ノートのチェックを通して分析検討し、それらについて考察・討論を行い、理解を深める

15  まとめ
実験についての総括を行う。


授業担当者の実務経験 Work experience of the instructor of the class
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教育用ソフトウェア Educational software
ChemOffice Professional
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備考 Remarks