シラバス情報

科目授業名称(和文) Name of the subject/class (in Japanese)
理科教育論2 (後・水5)
科目授業名称(英文) Name of the subject/class (in English)
Teaching Theory of Science 2 (後・水5)
授業コード Class code
991225W
科目番号 Course number
T1SBSCE302

教員名
井上 正之、川村 康文
Instructor
Yasufumi  KAWAMURA
Masuyuki  Inoue

開講年度学期
2023年度後期
Year/Semester
2023   2 Semester
曜日時限
水曜5限
Class hours
5th,   Wednesday

開講学科・専攻 Department
理学部第一部 化学科、応用化学科、理学部第一部(教職科目)

Department of Chemistry, Faculty of Science Division Ⅰ
Department of Applied Chemistry, Faculty of Science Division Ⅰ
A course of teacher education, the Faculty of Science Division Ⅰ
単位数 Course credit
2.0単位
授業の方法 Teaching method
講義

Lecture
外国語のみの科目(使用言語) Course in only foreign languages (languages)
-
授業の主な実施形態 Main class format
対面授業/On-site class


概要 Description
教育課程の意義及び編成の方法についての理解を深めるとともに、学習指導要領理科の内容を踏まえ、理科教育の指導理念、指導内容、指導法、評価方法等について学び、教科指導力の向上をめざす。 

目的 Objectives
理科教育論1を基礎として、ここでは高等学校理科のすべての科目の内容構成について研究することから、我が国の理科教育の展望を理解する。 

到達目標 Outcomes
(1) 中学校・高等学校の理科教員として必要な人間性と知識及び技術を身につけ、実践的な指導力を身につけることができる。
(2) 理科教育をとおして、創造性豊かな生徒を育てる具体的な方法について考えることができる。 
(3) 科学技術創造立国としての人材育成に向けて、使命感をもつた教員になるための資質と心構えを体得することができる。 
(4) 教育実習に必要な理科教育の基礎基本及び理科教員としての基礎的な力量を身につけることができる。
卒業認定・学位授与の方針との関係(学部科目のみ)
専門学力(現代物理学)/問題発見、解決能力
履修上の注意 Course notes prerequisites
中学校、高等学校の理科教諭一種免許状を取得する上で必要な科目である。理科教育論1が履修済みであることが望ましい。                                                          遅刻、欠席・忌引き等による欠席などは、事前または事後に必ず連絡すること。

アクティブ・ラーニング科目 Teaching type(Active Learning)
ディベート・ディスカッション Debate/Discussion/グループワーク Group work/プレゼンテーション Presentation/反転授業 Flipped classroom/実験 Experiments/実習 Practical learning
受講生が主体的に学ぶ授業です。受講生の積極的な参加が必要です。

This is a class in which students learn independently. Active student participation is required.

準備学習・復習 Preparation and review
・各回ごとに準備学習・復習を指示しているので、「授業計画」欄を参照すること。
・日頃から、理科教育や科学記事や科学番組の内容、感想などをメモしておくこと。
教科書の予習・復習を必ずしてきてください。
予習は,1時間30分程度の時間をかけて行ってください。
復習は,1時間30分程度の時間をかけて行ってください。
成績評価方法 Performance grading policy
毎回のまとめレポートや課題,授業への積極的な参加および到達度評価で総合的に評価する。
学修成果の評価 Evaluation of academic achievement
・S:到達目標を十分に達成し、極めて優秀な成果を収めている
・A:到達目標を十分に達成している
・B:到達目標を達成している
・C:到達目標を最低限達成している
・D:到達目標を達成していない
・-:学修成果の評価を判断する要件を欠格している

・S:Achieved outcomes, excellent result
・A:Achieved outcomes, good result
・B:Achieved outcomes
・C:Minimally achieved outcomes
・D:Did not achieve outcomes
・-:Failed to meet even the minimal requirements for evaluation

教科書 Textbooks/Readings
教科書の使用有無(有=Y , 無=N) Textbook used(Y for yes, N for no)
Y
書誌情報 Bibliographic information
・理科教育法 講談社 川村康文著
・世界一わかりやすい物理学入門 講談社 川村康文著
MyKiTSのURL(教科書販売サイト) URL for MyKiTS(textbook sales site)
教科書および一部の参考書は、MyKiTS (教科書販売サイト) から検索・購入可能です。
It is possible to search for and purchase textbooks and certain reference materials at MyKiTS (online textbook store).
https://gomykits.kinokuniya.co.jp/tokyorika/​​​

参考書・その他資料 Reference and other materials
① 次の書籍は他の授業と兼用可
・中学校学習指導要領解説 理科編
・高等学校学習指導要領解説 理科編 理数編
・評価規準の作成、評価方法等の工夫改善のための参考資料【中学校 理科】
・評価規準の作成、評価方法等の工夫改善のための参考資料【高等学校 理科】
② 上記以外の書籍等は、担当教員の指示による。
確実に身につく基礎物理学 上 ソフトバンククリエイティブ
確実に身につく基礎物理学 下 ソフトバンククリエイティブ 

『実験で実践する魅力ある理科教育 高校編』オーム社
編者 川村康文・長南幸安・秋吉博之・三浦和彦 その他全国の有能な理科教育研究者17名の共同執筆
ISBN978-4-274-21044-0

『実験で実践する魅力ある理科教育 小中学校編』出版社 オーム社 
編者 川村康文・山下芳樹・秋吉博之・荻原彰 その他全国の有能な理科教育研究者17名の共同執筆
ISBN978-4-274-20920-8

『理科教育法 第2版 −理論をふまえた理科の授業実践−』大学教育出版,2015,
山田卓三・秋吉博之 編著 川村も小中学校の物理領域・エネルギー領域を執筆しています。
ISBN 978-4-86429-299-3

川村研究室で執筆した本
理論がわかる力と運動の手づくり実験 オーム社
理論がわかる光と音と波の手づくり実験 オーム社
理論がわかる電気の手づくり実験 オーム社
理論がわかる熱と原子・分子の手づくり実験 オーム社
4冊シリーズです。

授業計画 Class plan
川村が前半10回,井上先生が後半5回の担当をされます。担当者によって下記シラバスの順序が変わることがあります。

1 オリエンテーションとして,後期の授業について説明および,班構成を行い,課題発表について解説
(事前学習)アクティブラーニングとしての模擬授業の在り方について調べておく。学習指導要領の内容分析を行い、中学校理科と高等学校理科の接続、系統的な指導・繰り返し指導等について具体的に考えることができる。また、評価の観点を理解し、具体的な学習指導案を考えることができる。
(復習)高等学校理科の学習指導要領を読み込む。


2 高等学校理科「物理基礎」における内容分析を行い,実験中心とした模擬授業を行う。
(事前学習)「物理基礎」の分野の実験について内容構成を調べておく。
(復習)「物理基礎」の分野の実験ができる。
8ホバークラフト
55ペットボトル箔検電器

3 高等学校理科「生物基礎・地学基礎」における内容分析を行い,実験中心とした模擬授業を行う。
(事前学習)「生物基礎・地学基礎」の分野の実験について内容構成を調べておく。
(復習)「生物基礎・地学基礎」の分野の実験ができる。
『理科教育論』(教科書)を参考に。
35ペットボトル顕微鏡
5大気圧実感

4 高等学校理科「化学基礎」における内容分析を行い,実験中心とした模擬授業を行う。
(事前学習)「化学基礎」の分野の実験について内容構成を調べておく。
(復習)「化学基礎」の分野の実験ができる。
『理科教育論』(教科書)を参考に。
46か47 酸性・塩基性
43ペーパークロマトグラフィー


5 高等学校理科「物理」における内容分析を行い,実験中心とした模擬授業を行う。
(事前学習)「物理」の分野の実験について内容構成を調べておく。
(復習)「物理」の分野の実験ができる。
『理科教育論』(教科書)を参考に。
48 偏光シート
67リニアモーターカー


6 高等学校理科「生物・地学」における内容分析を行い,実験中心とした模擬授業を行う。
(事前学習)「生物・地学」の分野の実験について内容構成を調べておく。
(復習)「生物・地学」の分野の実験ができる。
『理科教育論』(教科書)を参考に。
36イカやタコの眼か 88イワシの解剖
25雲をつくろう  

7 高等学校理科「化学」における内容分析を行い,実験中心とした模擬授業を行う。
(事前学習)「化学」の分野の実験について内容構成を調べておく。
(復習)「化学」の分野の実験ができる。
『理科教育論』(教科書)を参考に。
75時計反応
84高分子吸収剤



8 高等学校理科「物理」における内容分析を行い,学習指導案を作成し,模擬授業を行う。
(事前学習)学習指導案を作成しておく。前時に引き続き、「物理」について、ねらいと指導内容を分析するとともに、授業構成や指導法等について具体的に検討し理解を深めることができる。
(復習)自他の学習指導案を比較検討し、実際の授業に活用できる。
『理科教育論』(教科書)を参考に。 

9 高等学校理科「化学」における内容分析を行い,学習指導案を作成し,模擬授業を行う。
(事前学習)学習指導案を作成しておく。前時に引き続き、「化学」について、ねらいと指導内容を分析するとともに、授業構成や指導法等について具体的に検討し理解を深めることができる。
(復習)自他の学習指導案を比較検討し、実際の授業に活用できる。
『理科教育論』(教科書)を参考に。

10 高等学校理科「生物・地学」における内容分析を行い,学習指導案を作成し,模擬授業を行う。
(事前学習)学習指導案を作成しておく。前時に引き続き、「生物・地学」について、ねらいと指導内容を分析するとともに、授業構成や指導法等について具体的に検討し理解を深めることができる。
(復習)自他の学習指導案を比較検討し、実際の授業に活用できる。 
『理科教育論』(教科書)を参考に。

11 高等学校理科「物理」における内容分析を行い,細緻化した学習指導案を作成し,より高度な模擬授業を行う。
(事前学習)より精緻化した学習指導案を作成しておく。前時に引き続き、「物理」について、ねらいと指導内容を分析するとともに、授業構成や指導法等について具体的に検討し理解を深めることができる。
(復習)自他の学習指導案を比較検討し、実際の授業に活用できる。
『理科教育論』(教科書)を参考に。

12 高等学校理科「化学」における内容分析を行い,細緻化した学習指導案を作成し,より高度な模擬授業を行う。
(事前学習)より精緻化した学習指導案を作成しておく。前時に引き続き、「化学」について、ねらいと指導内容を分析するとともに、授業構成や指導法等について具体的に検討し理解を深めることができる。
(復習)自他の学習指導案を比較検討し、実際の授業に活用できる。
『理科教育論』(教科書)を参考に。

13 高等学校理科「生物・地学」における内容分析を行い,細緻化した学習指導案を作成し,より高度な模擬授業を行う。
(事前学習)より精緻化した学習指導案を作成しておく。前時に引き続き、「生物・地学」について、ねらいと指導内容を分析するとともに、授業構成や指導法等について具体的に検討し理解を深めることができる。
(復習)自他の学習指導案を比較検討し、実際の授業に活用できる。
『理科教育論』(教科書)を参考に。

14 各班のリフレクション(他者評価を中心に)
(事前学習)他班の模擬授業について確認しておく。  
(復習)自班の模擬授業について,他班から出た意見を整理する。 
『理科教育論』(教科書)を参考に。 

15 到達度評価と各班のリフレクション(自己評価を中心に) 
(事前学習)自班の模擬授業について,他班からの意見を参考に整理しておく。  
 
『理科教育論』(教科書)を参考に。                                                                     


授業担当者の実務経験 Work experience of the instructor of the class
中学校・高校での理科教員としての実務経験あり。
教育用ソフトウェア Educational software
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備考 Remarks
本授業は,アクティブラーニングの手法を用いて授業展開を実施する。そのため,教科書・テキストの購入は必ずしておいてほしい。いわゆる反転授業的でもあるので,事前に教科書・テキストでの学習をしておいて下さい。 

出席重視ですので,必ず出席するようにお願いします。