![]() 教員名 : 藤江 智也
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科目名称/Course title(Japanese)
栄養と健康
科目番号/Course number
3aBPHES221
科目名称(英語)/Course title(English)
Nutrition and Health
授業名称/Class name
栄養と健康
教員名
藤江 智也
Instructor
開講年度学期
2022年度後期
Year/Semester
曜日時限
月曜3限
Class hours
開講学科/Department
薬学科、生命創薬科学科
外国語のみの科目(使用言語)/Course in only foreign languages (languages)
-
単位/Course credit
2.0単位
授業の主な実施形態/Main class format
対面授業/On-site class
概要/Description
国民の健康維持・増進のための疾病予防・保健衛生・食品衛生および環境保全など,広範囲にわたる公衆衛生の業務は薬学と社会の接点であり,これを学ぶ「栄養と健康」は衛生薬学の重要な構成部分である。
本講義は医薬品のみならず食品・化粧品,あるいは環境化学物質に関する諸問題を解決し,国民の健康維持・増進に貢献したいと考える薬学生への受講を勧めたい。 「栄養と健康」では, 第一に,人の健康に不可欠な栄養素の役割,体内動態,摂取基準,疾病との関わりを学ぶ。 第二に,食品とその機能について,食品の変質とその防止(保存)方法,特別用途食品と保険機能食品を学ぶ。 第四に,食品衛生について,その法的規制を学ぶ。 第三に,食中毒と食品汚染について,それらの原因と健康への影響,予防方法を学ぶ。 目的/Objectives
薬学分野では衛生薬学領域で活躍する人材の育成も重要である。
医薬品のみならず食品,化粧品,あるいは環境化学物質に関する諸問題解決など,人々の健康の維持・増進に大きな役割を果たし,活躍することが期待されている。 国民の健康維持・増進のための疾病の予防,保健衛生,食品衛生,環境保全など広範囲にわたる公衆衛生の研究・実務に係る業務は薬学と社会の接点であり,これを学ぶ「栄養と健康」は衛生薬学の重要な構成部分である。 本講義の目的は,食品の栄養機能が,人の健康や疾病予防・治療にどのように関わるのかを理解するために,栄養素,食品機能と食品衛生,食中毒と食品汚染について基本的知識を修得する。 以上,人の健康の維持・増進に不可欠な食品衛生を理解し,疾病予防と健康増進に貢献するための基礎を身につけることである。 到達目標/Outcomes
環境と人の関わりから健康を理解し,疾病予防と健康増進に貢献するための基礎を身につける。また,食生活が健康に与える影響を科学的に理解し、健康維持・増進、疾病治療に貢献するために、栄養,食品機能、食品衛生に関する基本的事項を説明できる。
履修上の注意/Course notes prerequisites
特になし
アクティブ・ラーニング科目/Teaching type(Active Learning)
課題に対する作文/Essay
-
小テストの実施/Quiz type test
-
ディベート・ディスカッション/Debate,Discussion
-
グループワーク/Group work
-
プレゼンテーション/Presentation
-
反転授業/Flipped classroom
-
その他(自由記述)/Other(Describe)
-
準備学習・復習/Preparation and review
授業計画を参照すること。受講後にはノートと教科書を照らし合わせて復習すること。
成績評価方法/Performance grading policy
出席状況を前提として,単位試験の成績(100%)で評価することを原則とする。
学修成果の評価/Evaluation of academic achievement
・S:到達目標を十分に達成し、極めて優秀な成果を収めている
・A:到達目標を十分に達成している ・B:到達目標を達成している ・C:到達目標を最低限達成している ・D:到達目標を達成していない ・-:学修成果の評価を判断する要件を欠格している ・S:Achieved outcomes, excellent result ・A:Achieved outcomes, good result ・B:Achieved outcomes ・C:Minimally achieved outcomes ・D:Did not achieve outcomes ・-:Failed to meet even the minimal requirements for evaluation 教科書/Textbooks,Readings
教科書の使用有無(有=Y , 無=N)/Textbook used(Y for yes, N for no)
Y
MyKiTSのURL(教科書販売サイト)/URL for MyKiTS(textbook sales site)
コンパス衛生薬学 改訂第3版 健康と環境(南江堂)
参考書・その他資料/Reference and other materials
参考書・その他資料の使用有無 (有=Y,無=N)/Reference and other materials used(Y for yes, N for no)
Y
必携・衛生試験法(金原出版)
授業計画/Class plan
回数
1
授業タイトル
衛生学概論
講義形式
講義
担当者
藤江 智也
授業内容
衛生学とは 栄養と健康イントロダクション
SBO
SBOコード
衛生学の目標について説明できる。
備考
回数
2
授業タイトル
栄養素
講義形式
講義
担当者
藤江 智也
授業内容
古典的栄養素の概念にとどまらない、医学生物学の成果に立脚した新しい栄養学を展望する。
SBO
SBOコード
1. 五大栄養素を列挙し、それぞれの役割について説明できる。
D1-3-1-1
3. 食品中の三大栄養素の栄養的な価値を説明できる。
D1-3-1-3
4. 五大栄養素以外の食品成分(食物繊維、抗酸化物質など)の機能について説明できる。
D1-3-1-4
備考
回数
3
授業タイトル
消化・吸収・代謝
講義形式
講義
担当者
藤江 智也
授業内容
ヒトは他の生物を食べることではじめて生命を維持することが可能である。この講義では吸収、消化、代謝のメカニズムを理解する。
SBO
SBOコード
2. 各栄養素の消化、吸収、代謝のプロセスを概説できる。
D1-3-1-2
備考
回数
4
授業タイトル
環境と代謝
講義形式
講義
担当者
藤江 智也
授業内容
栄養学を基盤とした生化学は、現代的な形で生まれ変わり、再びその重要性を増している。本講義では環境との相互作用を代謝の面から理解する。
SBO
SBOコード
2. 各栄養素の消化、吸収、代謝のプロセスを概説できる。
D1-3-1-2
備考
回数
5
授業タイトル
基礎代謝量・呼吸商・推定エネルギー必要量
講義形式
講義
担当者
藤江 智也
授業内容
本講義を通じて基礎代謝量,呼吸商,推定エネルギー必要量の概念を理解する。
SBO
SBOコード
5. エネルギー代謝に関わる基礎代謝量、呼吸商、推定エネルギー必要量の意味を説明できる。
D1-3-1-5
備考
回数
6
授業タイトル
食事摂取基準
講義形式
講義
担当者
藤江 智也
授業内容
国民の健康を増進するために何が必要だろうか。この問題を栄養の面から考察する。
SBO
SBOコード
7. 栄養素の過不足による主な疾病を列挙し、説明できる。
D1-3-1-7
備考
回数
7
授業タイトル
栄養と疾病
講義形式
講義
担当者
藤江 智也
授業内容
本講義を通じ、栄養と疾病との関係を理解する。
SBO
SBOコード
6. 日本人の食事摂取基準について説明できる。
D1-3-1-6
7. 栄養素の過不足による主な疾病を列挙し、説明できる。
D1-3-1-7
8. 疾病治療における栄養の重要性を説明できる。
D1-3-1-8
備考
回数
8
授業タイトル
炭水化物、タンパク質の変質
講義形式
講義
担当者
藤江 智也
授業内容
本講義を通じて炭水化物、タンパク質の変質について理解する。
SBO
SBOコード
1. 炭水化物・タンパク質が変質する機構について説明できる。
D1-3-2-1
備考
回数
9
授業タイトル
油脂の変質
講義形式
演習(その他)、講義
担当者
藤江 智也
授業内容
油脂の変質によって生み出される物質の中には生体に悪影響を及ぼすものがある。本講義を通じて、油脂の変質を理解する。
SBO
SBOコード
2. 油脂が変敗する機構を説明し、油脂の変質試験を実施できる。(知識・技能)
D1-3-2-2
3. 食品の変質を防ぐ方法(保存法)を説明できる。
D1-3-2-3
備考
回数
10
授業タイトル
食品添加物
講義形式
講義
担当者
藤江 智也
授業内容
食品流通の拡大にとって食品添加物は重要な役割を果たす。本講義では現代の食品と健康との関係を考察する。
SBO
SBOコード
5. 代表的な食品添加物を用途別に列挙し、それらの働きを説明できる。
D1-3-2-5
7. 食品衛生に関する法的規制について説明できる。
D1-3-2-7
備考
回数
11
授業タイトル
微生物による食中毒
講義形式
講義
担当者
藤江 智也
授業内容
食中毒の中で、微生物によるものの占める割合は最も大きい。本講義を通じて、微生物による食中毒を理解する。
SBO
SBOコード
1. 代表的な細菌性・ウイルス性食中毒を列挙し、それらの原因となる微生物の性質、症状、原因食品および予防方法について説明できる。
D1-3-3-1
備考
回数
12
授業タイトル
自然毒による食中毒
講義形式
講義
担当者
藤江 智也
授業内容
自然毒の研究は、生理学において大きな役割を果たしてきた。本講義を通じ、代表的な自然毒について理解する。
SBO
SBOコード
2. 食中毒の原因となる代表的な自然毒を列挙し、その原因物質、作用機構、症状の特徴を説明できる。
D1-3-3-2
備考
回数
13
授業タイトル
特別用途食品と保健機能食品
講義形式
講義
担当者
藤江 智也
授業内容
本講義を通じて特別用途食品と保健機能食品を理解する。
SBO
SBOコード
6. 特別用途食品と保健機能食品について説明できる。
D1-3-2-6
備考
回数
14
授業タイトル
食品由来の発がん物質
講義形式
講義
担当者
藤江 智也
授業内容
本講義を通じて食品由来の発がん物質について理解する。
SBO
SBOコード
4. 食品成分由来の発がん性物質を列挙し、その生成機構を説明できる。
D1-3-2-4
3. 化学物質(重金属、残留農薬など)やカビによる食品汚染の具体例を挙げ、ヒトの健康に及ぼす影響を説明できる。
D1-3-3-3
備考
回数
15
授業タイトル
栄養と健康のまとめ
講義形式
講義
担当者
藤江 智也
授業内容
栄養と健康のまとめを行い、試験を行う。
SBO
SBOコード
栄養と健康についてまとめ、栄養の観点から国民の健康増進への方策を考える。
備考
教職課程/Teacher-training course
なし
実務経験/Practical experience
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教育用ソフトウェア/Educational software
-
備考/Remarks
特になし
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